自然と風を感じて…

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若林観察会

2009-04-29 04:37:33 | 自然

 若林というのは、豊田市最南端の私の住む安城市と接している地域のことです。

  4月19日(日)この若林地区で観察会を始めるというのでのぞき見に行ってきました。

 実は、先日このブログで紹介したのはこの観察会のことです。

 このときの自然観察指導員の資質はともかく、子供のころ見た懐かしい風景を見ることができました。
 

 ありふれた風景のようですが、最近は無舗装の道は見かけなくなってしまいました。
 少しの轍の部分をのぞいて、植物たちが精一杯生きている感じがします。

 さて、この観察会でのこと、例の指導員がタンポポんの説明を終え移動を始めたところで、一人の参加者が寄ってきて、花の終わったタンポポを差しだし、私に質問されました。
 「これはつぼみでしょうか、それとも花がらでしょうか。」
 私は、とっさに「ではよくタンポポをみてみましょう。」と腰を下ろしました。

 このとき予想もしていなかったのですが、少し離れたところにある綿毛をつけたタンポポたちは、花よりも少し高いところで層状になっているのが見えました。
 そこで少し解説。「タンポポは、花が咲いたあと、実を熟成させるために少し頭を垂れ、実が大きくなると少しでも遠くに飛ばそうと茎を伸ばすんですよ。あそこの綿毛をつけたタンポポたち見ますよね。」
 その参加者は実際の状況を観察して、タンポポの種を飛ばす仕組みを理解されたようです。

 そして、その花がらを壊して中身を観察すると、未熟な種と綿毛がいくつも見えました。
 その参加者は、「タンポポにかわいそうなことをしたのかな?」とひと言。

 自然観察というのは、草花を摘んであれこれ説明しても、関心を持たれなければ、ほとんど理解されないでしょう。
 むしろ、説明することよりも、参加者の目線を自然の中に導いて、多くの自然の中のできごとや生き物たちの姿を観ることで、生き物たちがどのように生きているかを感じ取り、理解してもらえるものではないでしょうか。

 一生懸命説明している指導員たちにはかわいそうでしたが、たもを持ってチョウを追いかけ回している子供たちの姿が印象的な観察会でした。

 もちろん、貴重な自然体験ができた子供たちにとっては、とてもいい観察会だったと思います。

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2 コメント

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いい感じの道ですね。 (みる)
2009-04-29 13:46:24
十勝はまだまだ未舗装道路が多いです。
事実、私のいつもの散歩コースでは、未舗装路だけで1時間歩いてくることができます。
ぜいたくな環境ですよね!
タンポポももうじきですが、そういえば、タンポポって確かに綿毛をつけると一気に背が伸びますね。改めて知りました!
ちょっとした発見でも、自然を理解する助けになりますね!(^0^)
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RE:いい感じの道ですね。 (mikawajin)
2009-04-30 02:13:43
みるさん。
 本当にうらやましい環境にお住まいだと思っています。
 自然観察会って、自然の中で参加者全員で生き物たちをよく見ることで、小さな感動見つけ、分かち合い、増幅させることができればそれだけでいいんですけれど、知識のある人ほど変に説明をしたがります。
 初心者の人にあまり興味のない説明ばかりしているから、自然のおもしろさや楽しさを伝えられないのでは…と感じています。
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