卒業検定の当日は、小雨でした。この日の受検者は大型MT2名、普通AT1名、普通MT8名。この順番で検定を受けます。手足のプロテクターを装着し、雨衣を着込み、ゼッケンをつけ、ヘルメットをかぶるといやでも緊張が高まります。
前の大型MT2名は、ひとりは50代の男性、もうひとりは検定2回目の30代(?)の女性でした。この二人は特に問題なく検定を終え、私の順番になりました。
小雨は降り続いていましたが、ちょうどタイミング良く、一般教程の休憩の時間にあたりました。広い教習コースを他の教習車にじゃまされることもなく、独走状態。課題を自分なりに順調にこなし、鬼門の「一本橋」の前に。深呼吸し、視点を固定し、アクセルに注意して、ゆっくり発進しました。とても長い時間に感じましたが、これまでにないほど順調に無事通過。最後の急制動は、路面が濡れているので冷や冷やものでしたが、ロックさせることもなく、ポールの手前で停止できました。
後から聞いた話ですと、一本橋のところでは、課題に集中していたせいかまったく気がつきませんでしたが、受検待ちの普通MTの人たちが「応援」してくれたそうです。
普通MTの人たちも無事検定を終えたところで結果発表。
結果は、全員合格でした。
個々でも感じたのですが、バイクを乗る人って、自動車とは違い、不思議な連帯感があるんですよね。ほとんど初対面の人たちが、同じ検定を受けるときの「応援」しあってる姿って、他ではないんじゃないかな?
もし、これからバイクの免許を取ろうと考えている方にアドバイスします。「絶対にAT限定はやめた方がいい。」と。
おそらくAT限定を選ばれる理由は、「400ccまでのビッグスクーターにしか乗らないつもり。料金も安いから。そして簡単そう。」かと思います。しかし、多くの人は、免許取得中に絶対に後悔することでしょう。
ビッグスクーターは、その特性から「教習や検定に向かないバイク」なのです。
そうそう、免許取得前に注文した「グランドマジェスティ250」は、検定の1週間ほど前に、すでに我が家に届いていました。このバイクがマンションの駐輪場で素直に眠っていたかどうかは…。
…バイクの免許取得までの道(大型自動二輪編:その1)に続く