8月2日(土)、「豊田市自然観察の森」で西三河自然観察会の定例観察会を行いました。
テーマは「田んぼとため池の観察会」。豊田市自然観察の森の一番北にある「トンボの湿地」で、そこに生息する水棲生物の観察を行いました。
プランクトンを採集
湿地内のため池でプランクトンネットを引き、プランクトンを顕微鏡で観察。その後にため池やその周辺の魚や昆虫を探しました。
実体顕微鏡での観察
今回は残念ながら、ミジンコ類の大型のプランクトンは観ることができませんでしたが、ここのため池には生息するメダカやカワヨシノボリ、ゲンゴロウの仲間などを観察することができました。
湿地では、この地方の特産ともいえるヒメタイコウチの姿を観ることができました。ヒメタイコウチ
ここの湿地にザリガニつりにきていた親子連れとはなしをしましたが、昔は普通にいたザリガニさえ最近は見られなくなったとのことで、ここにザリガニ釣りに来られたそうです。
水槽に入れたメダカを見てもらいましたが、子供たちは、メダカを横からは初めて観たそうで、楽しそうにのぞきこんでいました。メダカと小型ゲンゴロウ
豊田市自然観察の森のトンボの湿地は、愛知に昔からいた生き物たちを残すように努力されている場所です。昔はあたりまえにいた生き物たちが、なぜあたりまえに見ることができなくなってしまったのか、じっくりと考えなければならない時期が来ているように思います。
ノコギリクワガタ
帰り道、この森に棲むノコギリクワガタが顔を出してくれました。まるで「またこの森に遊びにおいで」と語りかけてくれているようでした。
※豊田市自然観察の森では、施設の許可なく生物の捕獲・採集は禁止されています。今回は許可を得て捕獲しましたが、全てもと棲んでいた場所に戻しました。
なお、ザリガニ釣りは、施設が外来生物駆除目的で行っているものです。