自然と風を感じて…

BMW F650GS&R1200RTでのツーリングや季節の移り変わりなどを話題に、愛知・三河地方周辺を紹介しています。

バイクの免許取得までの道(普通自動二輪AT編:その3)

2008-08-02 03:32:32 | バイク&レース

 2日目から順次、スラローム・S字・クランクなどの教程が入りました。
 ここで、ビッグスクータの特性で教程をこなすことの難しさを知りました。

 バイクは2輪しかありませんから、静止しているときは非常に不安定な乗り物で、ある程度のスピードで走ることで安定するものです。また、エンジンも低回転では力がなく、ある程度の回転数があって初めてパワーを生かせるものです。

 MTのバイクは、低速走行時でも、ある程度回転数を上げたエンジンのパワーを「半クラッチ」で断続的に伝えることで、安定させることができますが、ATであるビッグスクーターは、低速で走るときのエンジンは低回転にしかなりません。つまり車体が非常に不安定な状況になります。

 また、ATであるがゆえ、エンジンのパワーはダイレクトには伝わらず、ある程度のタイムラグが生じてしまいます。これが車体の不安定さを増すことになります。

 自動車では、低速時の車体の安定性は問題にならないのですが、バイクは2輪であるがゆえ、ATの欠点「低速時の不安定さ」がでてしまうのです。

 さらに、ビッグスクーターはMT車に比べ車体が大きく重たいものが多く、取り回しが難しいく、車体構造上ニーグリップもできません。

 自動二輪車の教程の多くは、非常に低速で行うものが多く、ビッグスクーターが苦手とするところがたくさんあります。
例えば
・クランク…低速時の不安定さ&車体の大きさ。
・スラローム…アクセルのタイムラグ。
・一本橋…低速時の不安定さ&車体の大きさ&アクセルのタイムラグ…

 もちろんATの利点もあります。坂道発進では、エンストやずり下がることの方が難しいこと(あり得ないですよね。笑)ですし、法規走行は、クラッチワークがいらないので、周囲の状況をよく把握して走れます。ブレーキも自転車と同じなので、違和感が少ないと思います。

 ATの不利な点をいろいろ上げましたが、バイクになれていない「へたっぴい」なのが一番の原因なのですが…。 さて、実際の教習で一番苦労したのは、大きく重い車体を、不安定な低速でコントロールしなければならない「一本橋」でした。アクセルをふかさなければ失速し、急にふかせばコントロールを失う。前輪の位置は見えないし、もちろんニーグリップはできない…。

  また、苦手意識があると、体は硬直しさらに悪い状況になります。複数の教官に、様々な解決法を教えていただいても、橋の途中で落ちてしまいうか、渡れたとしても目標時間の7秒にはなかなか達しませんでした。

 第1段階も第2段階でも何時間も規定時間オーバーしましたが、原因はこの1本橋でした。さすがにある教官の「教習カードの枠が不足したら継ぎ足すから…」という一言はきつかったです…。

 ここで自分なりに感じた、ATで一本橋を渡るコツを列記します。
・タイムボードを見ずに視点を前方の1点に集中させ、頭を固定ること。
・失速しそうになる前に、アクセルワークに注意して2,000回転から3,000回転の間のエンジンパワーの断続するゾーンを上手に利用すること。、
・完全なニーグリップができないまでも、内股で車体を挟み、安定させること。
・そして何より、緊張をほぐし肩の力を抜いて、リラックスした状態で渡ること。

 そして、第2段階の最終日、1本橋を渡りきれる確率が5割程度になったところで、担当した教官は「そんなに時間は気にせずに、とにかく渡りきればだいじょうぶだから」と修了印をいただきました。(感謝)

(その4に続く)



最新の画像もっと見る