もう1点、大きなことに気がつきました。私は普段は電車通勤をしています。通勤経路は、名古屋鉄道本線の神宮前駅まででて河和線に乗り換えなければならないので、L字通勤になり、片道約1時間15分、約50kmが必要です。
しかし、地図を見ると、自宅から職場までは直線で約20km。自動車なら40分ほどの距離なのです。ただ、自動車での通勤は原則禁止されており、さらに朝は相当激しい通勤ラッシュが見込まれます。
ふと、そのときに悪魔のささやきが聞こえました。「バイクなら渋滞はほとんど関係ない」と…。
そして「今では自動二輪の免許にAT限定もある。AT限定ならクラッチやチェンジ操作がいらないから、(きっと)簡単に、苦労せずに免許が取れる。」と勝手に思いこみました。実はこれは大変な「思い違い」であることを後で知りました…(笑)。
仕事の方も余裕があったので、自動車学校にさっそく入校予約。
ほぼ同時に、免許取得後すぐバイクに乗れるように、手頃なビックスクーターをネットや近くにあるバイクショップで探し始めました。
たまたま近くのYSPのショップに寄ったところ、この店の社長につかまり、おもしろくてためになる話をいろいろと(えんえんと?)聞かせてくれました。直感で、「この店なら、どんなことでも相談に乗ってもらえる。」と感じました。
また、ネットで調べていると、少し離れたYSPショップに、比較的年式が新しくて値段も手頃なバイクが見つかったので、実車を確認にいきました。
小さな傷はいくつかあったものの、初心者が乗るので、どうせ後からもつくものと気にしないこととし、その場で手に入れることを決めました。
ショップで、自動車学校入校前であることを話したら「ATは難しいよ。どうせならMTとったら。」という親切なアドバイスを受けました。しかし、バイクの特性をあまり理解していない私は「まさか」と思い聞き流してしまいましたが…。
その足で我が家の近くのYSPショップに行って、そのバイクを取り寄せられないか社長と交渉したところ、バイクを在庫しているショップのOKがもらえたので、その場で契約成立となりました。
後から聞いた話ですが、YSPは資本関係のない個々のショップの集まりなので、他店で販売していても取り寄せられないバイクものもあるそうです。
さて、自動車学校の教習が始まりました。
バイクに乗った経験はほとんどありません。相当前に、それも一度だけ原付に乗ったことがあっただけなので、とても不安でしたが、いざ教習車であるスカイウエイブ400にまたがり、アクセルをふかせば、それなりに走っていきます。
外周をトコトコ走っているうちは「この程度のもの?」というのが、そのときの率直な感想で、これなら、免許の取得は簡単と思えましたが…。
(その3に続く)