バイクはとても魅力的な乗り物です。風を切り、周囲の環境と一体になって走る感覚は、自動車とはまったく異なるものです。
正直なところ、私自身も免許を取り、乗ってみて、初めて知りえた別世界でした。
最近では、自動車学校に通えば、結構鈍くさい私でさえも自動二輪の免許が取得できるようになりました。
私の実体験を掲載しますので、ミドルエイジの方で、バイクに関心のある方。これから自動二輪の免許にチャレンジしようか悩んで見える方。これから再び、バイクに乗ってみようかという方がおられましたら、ぜひ参考にしてください。
ぜひ、バイクで「自然の風」を体感しましょう。きっと、これまでとは違う、まったく新しい世界が開けます。
長文になりますので、何回に分けて掲載します。よろしければおつきあいください。
私が生まれ住んでいる愛知県は、毎年年末になると交通事故死者数全国第何位というのがニュースになるほど交通事故の多いところです。(昨年もワースト1です。)
当然、警察も厳しく、私の若いころは大型自動二輪(当時は限定解除といっていましたが…)の免許取得はほぼ絶望的な状況でした。
当時、自動二輪の限定解除は、名古屋市天白区「平針」にある運転免許試験場で試験に合格しなければなりませんでしたし、しかもその合格率は2%(同世代の自動車学校の教官談)。
何十回も「平針詣(もう)で」をしないと限定解除できないといわれていました。
私自身は免許を取って約1年後に、当時発売されたばかりのAE86 レビン 3ドアGTAPEXを手に入れ(年齢がばれますね。笑)、夢中になっり、週末になるとあちららこちらに同級生たちとツーリングしていました。
さらに当時は暴走族全盛期。自動車からみると、無謀な運転が多いバイクは「危険な乗り物」という意識が強く、自動二輪の免許を取ろうなどとは夢にも思いませんでした。
ただ、バイクに対する興味や知識がまったくないながらも、マンガは大好きで、新谷かおるの「ふたり鷹」や「左のオクロック」などは、楽しく読まさせていただいていました。
特に「左のオクロック」の主人公が乗っている「YAMAHAセロー」は、私の中で「旅するバイク」として潜在的な意識にすり込まれ、「あんな旅をしてみたいなぁ…。」という、ある種のあこがれを感じていました。
しかしながら、その後の趣味は、スキー、写真(仕事でもありましたが…)、自動車(特にスバルの水平対向四駆)、登山、野鳥、そして自然…。
残念ながら、つい最近まで「旅するバイク」のことなどすっかり頭の中から消えてしまっていたのですが…。
さて、永い月日は流れ、平成19年4月に知多半島を担当する半田市内の職場に転勤になりました。
そしてちょうどそのころのことです。半島の先端、師崎のフェリー乗り場で、これまで見たこともないバイクの存在を知りました。原付きでなく自動二輪の免許がないと乗れないスクーター、そう、これがビッグスクーターとの出会いでした。
そして、自動二輪の免許に、AT限定つまりビッグスクーター専用の免許があることも知りました。
さらに、不幸なこと(?)は続くもので、出張の帰りに職場のすぐ近く(徒歩10分のところ)にバイクの専門コースがある自動車学校を見つけてしまったのです…。
(その2に続く)