畑とともに過ごす日々

~有機農家の暮らし~

手作り時計

2010-11-26 16:45:06 | その他

今度の日曜日は、「アースデイマーケットちば」の開催日。
でも、先月に引き続き、今月も野菜をあまり豊富に持っていけない状況。
せっかく出店するので、これから栗やブルーベリージャムを仕込みます。

それと、今回初めてしげファームの手作り時計を販売します。
題して、森の時計。

文字盤には、どんぐりや杉ぼっくり、椿のガクの部分、種などを使っています。

これまでに、家の時計や、知人への結婚祝い、お店の開店祝いなどで度々手作りしていました。
とりあえず、売れるかどうか不安なので、持っていく数は控え目。

素朴な感じの壁掛け時計です。材料は、身近な場所から集めてきたものばかり。
果たして、ぐっときてくれるお客さんはいるでしょうか?


さつま芋ご飯

2010-11-21 22:46:35 | 台所しごと

お米を炊くときに、さつま芋を小さく切って一緒に入れるだけの、さつま芋ご飯。
具をあらかじめ調理する炊き込みご飯や混ぜご飯とは違った手軽さで、忙しい時におすすめかと思います。
これは先日のお昼の写真。


玄米とさつま芋を圧力鍋に入れ、いつもの分量の水に、昆布、塩、醤油、酒を加えて炊きました。それから、食べる時にすり胡麻をかけてみました。
これからの季節、同じように里芋でも作ります。もちろん白米でも美味しいと思います。

この日は夕方から夜にかけて配達で遅くなり、夜もこのご飯を食べるつもりだったのですが、ちょっと変化をつけたいと思い、ドリアをイメージして作ってみたのがこれです。

小麦粉と豆乳でホワイトソースを作ってみたかったのですが、その気力は無く、残っていた木綿豆腐とオリーブオイル、胡麻ペースト、味噌、レモン汁、塩をフードプロセッサーで混ぜてソースを作ってみました。オーブンで焼き色を付けて出来上がったその味は・・・ソースがマヨネーズ味のようで、ちょっとイメージと違ってしまいました。また次にソースを変えてやってみようと思います。


野菜の姿

2010-11-19 20:14:19 | 

千葉県の有機農業のパイオニアであり、なにかとお世話になっている「おかげさま農場」のTさんから伺った話です。若いお母さんをレタス畑に案内したら、「レタスって根っこがあるんですね」と感想をもらしたとのこと。
根っこが無いとしたら、木になると思っていたのか?・・・その真意はわかりません。

Tさんは、そういった出来事について、「農業のことを教えない日本の教育」のことに言及されていました。

確かに小売されている野菜の姿は畑にある姿とは違っていますので、見たことがなければわからないのは仕方ないことだと思います。百聞は一見にしかず。そこで今日は今しげファームで採れている野菜の、収穫したての姿をご紹介してみようと思います。

根っこが付いた状態のレタスは、こうなっています。

そしてこちらは、根っこ付きのミニ白菜です。

次に、ここは牛蒡の畑です。4月の種まきの時には5ミリにも満たないいような小さな姿だったのに、今ではこんな大きな葉っぱを付けています。ちなみに夏の草が枯れてモサモサしていますが、これはうち独特の光景です・・・。

牛蒡をたくさん作っている農家なら専用の機械で掘りますが、うちはスコップでひたすら掘ります。縦横無尽に又根を伸ばしている牛蒡。気をつけないとポキっといってしまいます。

そしてこれが葉付き牛蒡の姿です。


普段は葉が付いていると掘りづらいので、葉は落として掘っています。

野菜は虫や小動物や微生物がたくさんいる場所で育っています。根菜や葉菜類などは、収穫したての時は土がたくさん付いています。いろんな野菜があり、同じ品種でもひとつひとつ大きさや形が違います。ほんの一例でしたが、自然の中からやってくる野菜はこんな感じです。


フェアトレードのスニーカー

2010-11-15 22:49:00 | その他

20代の頃は、よくストッキングにヒールを履いていました。これは苦手でした。
いまや9割がた足袋か長靴を履き、1割はスニーカーという、足にとっては極楽な生活です。

最近、スニーカーを新調しました。
スニーカーというと有名なブランドがたくさんあります。何年か前に、そういった有名な企業の中には、製造を途上国の安い労働力でまかない、その現場は過酷な労働を余儀なくされている場合がある、というような記事を目にしたことがありました。
それが気になっていたので、今回、フェアトレードのスニーカーを購入してみました。

それがこの、エスレティック(ETHLETIC)スニーカーです。

2ヶ月経って、だいぶ足になじんできました。

インドのオーガニックコットンや、スリランカとインドで栽培・加工されたゴムが使われています。靴底にはゴムの木に関するFSC(森林管理評議会)認証のマーク。
これらの素材がパキスタンに送られ、このスニーカーが作られたそうです。企画は英国のフェアディールトレーディングというところ。
コットンやゴムの生産、そして靴を加工する現場での労働条件の改善、環境の保全を目指し、作られているそうです。

「まごころ地球便合同会社」というところからネットで購入し、価格は3,750円。丁寧な説明が入った簡易包装で届きました。履き心地は問題なしです。

今、日本では外国で製造された安いモノであふれています。食べものも、身に付けるものも。
その国に働き口を与えているのだという考え方もあり、全部が不当な労働を強いているわけではないでしょう。
ただ、外国の安い労働力によって手にしているものを、はたして日本人は大切に食べたり使ったりしているのだろうか、疑問に思います。もしかしたらその中には、現地の環境を破壊し、過酷な労働によって作られたものがあるかもしれません。経済上は完結している取引であっても、それはやはりおかしい。

日本向けのものを作っている国のこと、取引の過程、消費、さらにその廃棄について、私を含めた多くの日本人は、知らないことだらけのような気がします。
なかなか難しいことですが、自分が消費するものについて、なるべく情報が得られるものを選択していきたいと思っています。


牛蒡と人参のかき揚げ

2010-11-13 09:20:38 | 台所しごと

台所を預かる人にとって、毎日の献立を考えるのは結構大変なことだと思います。料理好きならばともかく、料理が好きではなくても日々台所に立っている人はたくさんいることでしょう。
私の場合、料理の苦手意識はすごくありました。でも農家になってから、「その時あるもので料理する」スタイルになり、その点ではだいぶ楽になった気がします。今日は何を食べよう、よりも、今日はこれをどうやって食べよう、という感じです。メニュー先にありきではなく、旬の素材をもとに、そこから献立を考えていく、というのが自然な流れかなと思うようになりました。

そうは言っても引き出しの数はまだまだ足りない私。どう料理して食べようか思いつかない時は、つい天ぷらにしてしまいます。味付け不要、素材任せ、それでもなんとなく食卓が華やぐような気になるのは、私だけでしょうか?
これは牛蒡と人参、それと人参の葉も加えたかき揚げです。この組み合わせはかなり好きです。


ちなみに衣は簡単に小麦粉を水で溶いたものにしてます。食べる時は天然塩をつけることが多いですが、ご飯に載せてタレをかけ、精進天丼にするのも好きです。

人参がやっと大きくなり、牛蒡と組み合わせて料理できるようになりました。
根菜が主役の季節がやってくるなと感じるます。