畑とともに過ごす日々

~有機農家の暮らし~

千葉市でもマイナス10度

2012-12-23 10:31:11 | 

先週12/13(木)は、今年一番の寒さになるという予報だったので、
畑の各所は一体何度になるのだろう?と気になり、温度計を持って、夜明け真近のまだ暗い畑に行きました。

12月の出荷を予定して蒔いていた露地の小松菜。
このところの真冬並の寒さで、大きくなっていません。
温度計を置いてみると、

マイナス10℃を若干下回っている・・・。

ポリトンネルの中もマイナス6℃くらい。

この日の天気予報では千葉市の最低温度を2℃と伝えていました。
温暖なイメージの千葉ですが、場所によってこんなに温度が低くなっているのがわかります。
うちの畑は南側に下る斜面になっていて、低い場所は特に冷気がたまるようです。

今年は特に寒いですね。
この時期に収穫を見込んでいた野菜が大きくならなかったり、保存中に傷んでしまったり・・・。
はたまた、定植時に残暑が厳しくて、順調に育たなかった野菜もありました。

あまり余裕がなくて、12月のマーケット出店は断念しました。残念です。

例年、1月の半ば頃には端境期に入るのですが、それまで少しでも長く、ハウスで育てている葉物や、うまく育たなかった野菜が少しずつでも収穫できればいいなと思っています。

先ほどの小松菜、小さいまま収穫しました。
外側の黄色くなった葉を落とすと、本当に小さくなってしまう。でも、寒さにあたり、肉厚な感じです。

こんなふうに葉先が傷んでいるような見た目の良くない菜っ葉は、スーパーや直売所に並べても、見向きされそうにありません。
でも、配達のお客さんは、「茹でればわからないわよ~」「気にしないわ」と優しいお言葉。
うちは年間契約という形のいわゆる提携というスタイルをとってはいませんが、それでも、こうやって畑とお付き合いしてくださる方がいるのは、本当にありがたいことだと思っています。

こんな毎日の癒しのひととき。
畑によくやってくる、野良の子猫「万作くん」。
焚き火にあたっています。

猫って、火をあまり怖がらないのかな。


霜降る季節

2012-12-04 22:29:02 | 

先日の日曜日(12/2)の朝、今年一番の冷え込みとなりました。
6時頃、畑の様子を見に行ってみると・・・

強い霜が降りていて、一面真っ白です。
露地で育つ野菜たちも、凍っています。

まだ小さな水菜、

そして小松菜、

大根の葉っぱ、

人参の葉っぱ。

こんな様子を見ると、みんな傷んでダメになってしまうのではないかと、心配になります。
でも、日中になると、不思議なくらい復活します。
もしも収穫した野菜をこれと同じ状況下に置いていたら、たとえ新鮮だったとしても、傷んで終わりです。
土に根っこを下ろしている野菜は生きていて、本当に強いんだなと実感します。寒さに耐えながら、ゆっくりと成長しています。
もちろん、この先何度も凍結を繰り返していくと、大根や人参の土から出ている部分が少し傷んできたり、菜っ葉の葉先が黄色っぽくなってきたりします。
それでも傷んだ部分を取り除けば、糖度を増した濃い味で、楽しませてくれることでしょう。

この冬も大丈夫だよね?(野菜に聞いている。)

一方で、明らかに寒気の影響を受けてしまう野菜もあります。
例えばレタスです。サラダセットは今週でほぼ終了となりそうです。
残念ですが、また春に会えるのを待ちたいと思います。

農家になる前は、厚手のコートを着るようになると冬が来たと感じていましたが、今はこんなふうに霜が降りるようになると、本格的な冬の訪れを感じます。
以前は霜を踏みしめる感触や、霜が降ると畑はどうなるかなど、全く知りませんでした。
どんなふうに生活を送るかで、季節の感じ方は違うものですね。