20代の頃は、よくストッキングにヒールを履いていました。これは苦手でした。
いまや9割がた足袋か長靴を履き、1割はスニーカーという、足にとっては極楽な生活です。
最近、スニーカーを新調しました。
スニーカーというと有名なブランドがたくさんあります。何年か前に、そういった有名な企業の中には、製造を途上国の安い労働力でまかない、その現場は過酷な労働を余儀なくされている場合がある、というような記事を目にしたことがありました。
それが気になっていたので、今回、フェアトレードのスニーカーを購入してみました。
それがこの、エスレティック(ETHLETIC)スニーカーです。
2ヶ月経って、だいぶ足になじんできました。
インドのオーガニックコットンや、スリランカとインドで栽培・加工されたゴムが使われています。靴底にはゴムの木に関するFSC(森林管理評議会)認証のマーク。
これらの素材がパキスタンに送られ、このスニーカーが作られたそうです。企画は英国のフェアディールトレーディングというところ。
コットンやゴムの生産、そして靴を加工する現場での労働条件の改善、環境の保全を目指し、作られているそうです。
「まごころ地球便合同会社」というところからネットで購入し、価格は3,750円。丁寧な説明が入った簡易包装で届きました。履き心地は問題なしです。
今、日本では外国で製造された安いモノであふれています。食べものも、身に付けるものも。
その国に働き口を与えているのだという考え方もあり、全部が不当な労働を強いているわけではないでしょう。
ただ、外国の安い労働力によって手にしているものを、はたして日本人は大切に食べたり使ったりしているのだろうか、疑問に思います。もしかしたらその中には、現地の環境を破壊し、過酷な労働によって作られたものがあるかもしれません。経済上は完結している取引であっても、それはやはりおかしい。
日本向けのものを作っている国のこと、取引の過程、消費、さらにその廃棄について、私を含めた多くの日本人は、知らないことだらけのような気がします。
なかなか難しいことですが、自分が消費するものについて、なるべく情報が得られるものを選択していきたいと思っています。