畑とともに過ごす日々

~有機農家の暮らし~

製粉機購入しました

2012-11-28 20:59:27 | その他

しげファームでは、小麦を自給用に作っています。
余力があれば販売したいのですが、労力的に難しい。

今年は作り始めて3年目。
悩んだ末、ついに思い切って、製粉機を購入しました。

ネットでいろいろ探しました。
そして、品質、価格的に「これがいい!」と決めたのはこちら。

「ヒキキ オーガニックレーベル」というところで取り扱っている、ドイツ製の家庭用製粉機です。

中に石臼が内蔵され、ブナ材でできたシンプルな作り。
故障が少なそうで、環境に配慮された作りが気に入りました。

これが製粉中の様子です。


1分間で100gの小麦を製粉できます。

できた粉は、いわゆる全粒粉。
精白するには、さらにふるいにかけなければなりません。

そこで、この製粉機に取り付けられる小型ふるい機も購入しました。

こちらがふるいをかけた後です。
右側が「ふすま」。お米で言うと、「米ぬか」です。

でも、一般的に市販されている、精白された小麦粉に比べると、やはり茶色っぽい。
業務用のふるいは、メッシュがもっとずっと細かいのでしょう。

パンを焼いてみました(白神こだま酵母・ホームベーカリー)。
真っ白なパンにはならなかった・・・。
収穫して脱穀した、そのままの小麦の香り。

精白した小麦だけを使ったり、ふすまを加えたりして、いろいろ使い分けられるかなと期待していたのですが、これは、全粒粉に近い粉になるんだな~と思いました。

まあでもとにかく、これで、いいのだ。本来そうゆうものかもしれない。

玄米や分づき米と同じで、真っ白にするより栄養があるし、ちゃんと美味しく小麦を食べることができる気がします。
そもそも、小麦を真っ白にして使うようになったのは、小麦を栽培してきた長い人類史の中から見れば、結構最近のことなのかもしれない。

そして、小麦を製粉して精白することが、いかに大変なことなのかも実感します。
お米は脱穀→玄米→白米に精白という工程ですが、
小麦は脱穀→製粉→ふるいにかけて精白という工程。
粒食と粉食の違いなのでしょう。

「アルプスの少女ハイジ」に出てきたペーターのお婆さんは、黒パンが食べづらくて難儀していました。
それを見ていたハイジは、連れ去られたフランクフルトのお屋敷で白パンを見て、お婆さんに食べさせたいと、洋服箪笥の中に白パンを隠していました。それが見つかり、ひどく叱られ・・・泣ける場面です。
この頃、貧しかったお婆さんが食べていた黒パンは、製粉してからふるいにかけたりせずに作られたパンで、トースターでチンすることもできず、しばらく保存して固くなっていたのを冷たいまま食べていたのでしょう。

それに比べたら、こんなふうに手軽に製粉してふるいにかけて、多少茶色ではありますが、自家製のパンが食べられるなんて、本当に恵まれていることだなと思うのでした。

ところで、今回製粉機とふるい機が入ってきた段ボールは、感動ものでした。日本だと緩衝材としてプラスチックのプチプチやらなんやらがたくさん使われるところですが、段ボール自体に細工が施されていて、内容物が固定され守られているのです。

さすが環境先進国ドイツの製品だけあるな~と実感しました。

 


ブルーベリー剪定と会計処理

2012-02-24 22:25:57 | その他

ここ千葉では、春めいたかと思うと冷たい真冬の気温になったりして、双方せめぎあいの様相です。
それでも、先日北海道から来訪した義兄が「北海道の4月くらいの気温だ」と、感想をもらしていました。厳しい北国の冬に比べると、2ヶ月くらいは先をいっているのですね。

これは、庭の小さなロウバイの木です。綺麗な花を咲かせました。

 

さて、ここ数週間の私のミッション・・・それはブルーベリー剪定と、会計処理です。

ブルーベリーの剪定は、今年の収穫を良い状態で迎えるため、そして次年度以降の木の生長のために、とても大切な作業です。
しげファームには現在230本ほどのブルーベリーの木があり、冬の間に一本一本剪定を済ませます。今年も無事に果実がなってくれるのを願うばかりです。

今は物寂しい感じのブルーベリー畑ですが、数ヶ月もすれば葉が生い茂り、賑やかな感じになることでしょう。

そして私は今日、確定申告を済ませてきました!
今月の山場を越えた気分で、ほっとしています。
新規就農するということは、個人事業主になることであり、起業することでもあったのだと、まあ当たり前のことなのですが、思ったりします。

今日は千葉市街の青色申告会まで申告に行くのに、片道50分近くかけて自転車で行ってきました(母の乗らなくなったアシスト自転車ですが)。
そして、帰りにブックオフで立ち読みする、というお楽しみ企画を実行してきました。

もうすぐ3月・・・畑はいよいよ忙しくなってきます。頑張らねば。


1月のマーケット

2012-01-23 09:28:44 | その他

昨日1/22(日)は、「アースデイマーケットちば」の開催日でした。
あいにくの雨のため、いつもの千葉銀座商店街ではなく「きぼーる」館内アトリウムでの出店となりました。
うちの畑は端境期。持っていける野菜の品目は数えるほどですが、それでも、何が採れるかな~と畑を回り、なんとか前日に野菜を用意しました。

野菜は、このような品揃えとなりました。

ほうれん草、大浦ごぼう、長人参、黒田五寸人参、小松菜、水菜、ベビーリーフのサラダセット。

それから、小かぶやキウイフルーツ。

加工品で持って行ったのは、切干大根と、大根のポリポリ醤油漬け、ブルーベリージャム、栗ジャム。

たくさん用意して持っていくときと違い、売り上げもあまり期待できなかったので、のんびり構えて過ごしました。

今回の会場となったきぼーるは、子ども科学館やプラレタリウム、ホールなどがある千葉市の複合施設。休日は子どもたちがたくさん訪れていて、栗ジャムの試食を同じ子が何度も食べに来たり、歯が無いといいながら大根の漬物を試食するおじいさんがいたり(結局噛めなかったらしい)。それから、以前お世話になった方が講演に来られていて、偶然お会いすることができたりしました。

通りすがりに野菜を買ってくださる方がいるのは嬉しいことですが、最初からマーケットで買い物をするために来訪される方がいるのはもっと嬉しい。多くの方にこのマーケットを知ってもらえたらなと思います。

 

 

 

 


クエン酸でお風呂

2012-01-19 20:34:01 | その他

この冬のマイブーム・・・それはクエン酸を入れたアロマバスです。
参考にしたのは、こちらの本。
「安心素材でナチュラル生活」(塚本麻美さん著、青春出版社)

この本は数年前から持っていたのですが、その中に書いてある「クエン酸バス」をこの冬あらためて試してみたら、本当に気持ち良いのです。

「クエン酸」はナチュラルクリーニングによく登場します。
石鹸カスや水あかなどのアルカリ性の汚れを落とすのに活躍します。
薬局で売られていますが、私はいつも生協で購入しています。

このクエン酸を湯船に大さじ2杯ほど入れます。

すると、なんだかお湯がなめらかになって、肌にとてもやわらかい感じになるのです。

そして、ラベンダーの精油を5滴ほど。
香りがお湯から漂い、なんとも言えずリラックスできます。
だから、シャワーなど使わずに、全部浴槽のお湯で済ませてしまいます。

また、私はオリーブ石鹸1つで髪も顔も体も洗っています。
そもそも石鹸はアルカリ性なので、もともと弱酸性の人の肌は、アルカリに傾いてしまいます。クエン酸はそれを弱酸性に戻す手助けをしてくれるそうです。髪を洗った感じもとてもなめらかになるのです。だから、このクエン酸バスは、普段から石鹸を使っている方に、ぜひおすすめです。

この本には「グリセリンバス」も載っています。
保湿剤としてよく使われているグリセリンも、薬局で簡単に入手できるものです。
これをお風呂に入れると、肌がしっとりし、ちょうど今のような乾燥の季節に良いとのこと。

以前私はグリセリンを使って化粧水を作ったりしていました。最近は面倒で作っていませんでしたが、戸棚に入っているのを思い出し、早速クエン酸バスにグリセリンをプラスしてみると・・・ますます肌にやさしいお湯に。ラベンダーの香りとあいまって、うっとりするほどです(大げさ?)。

話がそれますが、市販の入浴剤には人工的な着色料と香料が入っているものが多いようです。実は肌に負担になったり、排水を必要以上に汚してしまうように思います。

しかし、家のお風呂に入りながらいつも思うのは、これが木の浴槽で、湯船にお湯がちょろちょろと流れ落ちる音がしてたら、雰囲気いいだろうな、ということです。でも、もしも家にそんなお風呂があったら、掃除が大変ですね。それは温泉に行って味わうべきかな。あんまり行けないけれど。


せっけんで煮洗い

2011-12-14 17:36:08 | その他

毎月開催している「アースデイマーケットちば」が出会いの場となり、結婚されることになったお二人の、結婚披露パーティーに出席する機会がありました。
本当に和やかな雰囲気が印象的なパーティーで、お二人の幸せがゆるぎなく続くことと感じました。

さて、私事に話を移しますと、「きちんと感のある格好」をしなくなって、かれこれ10年以上たちました。
1回目の仕事先は東京で、それなりにちゃんとした身なりだったと思います(お洒落だったかは別として)。
その後学生に戻ったり、2度目の就職先はGパンOKだったので、このあたりから楽~な服装にすっかり慣れてしまい、そして今や足袋を履き、土と戯れる(?)生活です。

というわけで、今回このパーティーに出席するにあたり、どうゆう服装で行こうか悩みました。なにしろ、以前の服はだいぶ断捨離しました。
唯一とっておいたジャケットに袖を通してみると、その肩幅の大きさにびっくり。肩パットは分厚く、両肩ずり落ちている感じ。当時のファッションてこんなだったんだ・・・。でも、それ以外は定番っぽいデザインだし、新しい服を買いに行く余裕もないので、リフォームすることにしました(結構リフォーム代が高かった・涙)。
そして(ここから本題)、中に着ようと思うブラウス・・・これまた15年くらい前のでしょうか、綿素材なのですが、着ない間にすっかり黄ばんでしまいました。

以下、ダメ主婦写真。

ここで、石鹸によるナチュラルランドリーの出番です。
水と粉石鹸、酸素系漂白剤を鍋に入れ、ブラウスも入れて煮洗いします。
この時、石鹸のアルカリに弱いアルミ鍋は不向きなので、ホーロー鍋を使っています。

煮立ってから弱火にしてしばらくぐつぐつすると、汚れがすっかり剥がれ落ち・・・

すすいで干した時には以前の白さに。写真ではわかりづらいでしょうか、黄ばみはもうありません。

煮洗いについては、勤めていた生協でベテラン組合員から教わりました。「ふきんを煮洗いすると、本当に真っ白になる、専用の鍋も用意してあるのよ」とおっしゃっていました。そんな何気ない会話が、ずっと私の参考になっています。