畑とともに過ごす日々

~有機農家の暮らし~

にんじんぎょうざ

2012-03-24 09:52:52 | 台所しごと

先日のお昼に作ったのが、こちらの「にんじんぎょうざ」です。
野菜料理の本をたくさん出しているカノウユミコさんの「菜菜ごはん」に載ってるレシピです。
冷凍庫に中途半端に残っていた餃子の皮があるのを思い出し、作ってみました。

具は、みじん切りにした人参、椎茸、ねぎです。これに塩、ごま油、こしょうを少量入れて、つなぎに小麦粉も少し。
レシピでは生姜とにんにくも入っているのですが、今は乏しい時期なので入れませんでした。

餃子って、もちっとやわらかい生地に具が包まれ、具は適度に蒸され甘みを増し、皮の香ばしい焼き目とあいまって、肉を使わなくてもそれなりに美味しいです。がっつり系餃子にはなりませんが、これもまた良いな~、という感じなのです。

具が少し余ったので、次の日は平べったくしてフライパンで両面焼いたら、それもまた美味しかったです。

カノウユミコさんの「菜菜おつまみ」という他の本には、牛蒡のぎょうざも載っています。ビールと合いそう。
皮も手作りしたら、もっとご馳走感が増すんだろうな。
でも、ちょっと余裕なく、いつか時間があるときに、皮から野菜餃子を作れたらいいなと思います。


春のルバーブ

2012-03-22 20:16:59 | 

ルバーブは一般にはあまり馴染みのない野菜かもしれません。
茎の部分をジャムにすると甘酸っぱくて美味しく、マーケットに並べると結構興味を示される方がいます。ジャムを手作りされる方には密かに人気があるように思います。しげファームでは、数年前に種から苗を育て、畑の入り口近くに数株植えました。

このルバーブ、冬の間は枯れてしまい、沈黙を守っています。
でも多年草ということで、毎年この時期になるとむくむく活動を再開します。
それを見ると、あ~生きてた!春が来たんだな・・・と思います。

その動き出す様子が結構面白いのです。

まず、赤いころんとした球体が、土から姿を現します。

数日経つと、赤い表面がひと皮剥けて、緑色の部分が見えます。

さらに数日後、緑の部分から葉がはがれてきたのが下の写真です。葉が2枚出てきたのが見えるでしょうか?

葉は最初、シワシワなのですが、大きくなるにつれシワがなくなってきます。この繰りかえしで、葉が何枚か出てきます。

赤く色づく茎は、夏になる頃には長さが1メートルを越す勢いで、葉もかなり大きくなります。
その見た目では、これのどこを食べるの?という感じなのですが、その茎をぶつ切りにして、砂糖と合わせて煮込むとジャムになるのです。

あまりたくさん栽培しているわけではないのですが(放任状態)、ご希望あるかたは野菜と一緒に発送できる場合もありますので、夏頃お問い合わせ下さいね。


キャロットソース

2012-03-09 18:17:15 | 台所しごと

畑の人参は、もうほとんど採り尽くしてしまいました。
夏人参ができるまで、うちの食卓から人参が消えることになります。
そうなる前にと、小さいのや形の悪いのをかき集め、作ったのがこちらのソースです。
瓶詰めで冷蔵庫に保存するほか、冷凍でもストックしておきました。

蒸した人参をフードプロセッサーにかけ、塩と梅酢を混ぜて作ります(人参500gに対し、塩小さじ1と1/3、梅酢大さじ3)。
大谷ゆみこさんのレシピ本からです。

このキャロットソースは少し酸味があります。トマトピューレのように使えて、初めて作った時は、ちょっと驚きでした。シチューや、カレーなどを作る時などに重宝します。

玉ねぎとじゃが芋のスープに入れたのがこちらです(写真きれいじゃなくて、いまいち美味しそうじゃないかな…)。

ミネストローネのような味わいになります。
なんか具が物足りなかったので、ちぎったパスタを入れて、マカロニ代わり・・・。

人参は、ジュース用にたくさん欲しいという方も多く、年間途切れないようたくさん作れたらいいと思うのですが、多品目栽培のうちの規模では、なかなか難しいです。それでもなんとか増やしたいです。


ブルーベリーに寒肥え

2012-03-06 21:29:23 | 

気が付けばもう、うぐいすの鳴き声が聞こえてくるようになりました。
そして先日、ようやくブルーベリーの剪定を終えました。
なんだかんだで、1ヶ月くらいかかってしまったことになります。

枝ぶりがすっきりしたところで、1本1本の根元に「寒肥え」を施します。
何を撒いているかというと、これは菜種の油粕です。

酸性土壌を好むブルーベリーには良いらしく、毎年同じように施肥しています。

この菜種粕は、遺伝子組み換えされていない菜種を使用して菜種油を圧搾している「米澤製油」さんという生産者のもの。
その工程ではノルマルヘキサンなどの化学合成薬品を使っていません。
ちなみに、うちで料理に使っている菜種油も、米澤製油さんのもので、そんなご縁で畑にも使わせていただいています。

一方、ヘキサンを使って作る油というのは、「絞って」いるのではなく、化学的に溶出している作り方です。そのほうが効率良く油を製造できるようですが、ヘキサンは発がん性物質でもあるとのこと。油自体には残留しないとのことで認められています。
市販されている油に、「圧搾絞り」とか「一番絞り」とかいった文言が無い商品は、ほぼ、こちらの製造法です。

添加物や、農薬や、製造工程でどんな化学物質が使用されているのかなどについて、選択は消費者にゆだねられています。でも、その詳細については、積極的に知ろうとしないと、なかなかわからないものですよね。

今日は施肥の話が、なんだか逸れてしまいました。