畑とともに過ごす日々

~有機農家の暮らし~

強風と砂嵐

2013-04-21 09:45:47 | 

春の気候は厳しい。
農家になってから痛感しています。

気温の乱高下、そして強風。

春の猛烈で乾いた風が吹く日、しげファームの向かい側に広がっている慣行農法の畑は派手に土を飛ばします。

来るぞ来るぞ・・・

来た~ (手前:しげファーム  土が飛んでいる所:向かいの畑)

何も植わっておらず、草を生やさぬよう頻繁にトラクターで耕運している向かいの畑の土。
有機物が長い年月をかけて分解して作られた腐植の層や、草の残渣などは無く、いかにもパサパサして軽そうに見える。
ここに毎年殺菌剤や除草剤や殺虫剤で土を無の状態にし、化学肥料を投入して野菜が作られています。
作る野菜は人参とさつま芋、大根など決まったものだけ。
春になっても、生態系の営みは感じられない。
まさに「沈黙の春」の世界です。

麦を緑肥がわりに植えたり、草を生やしたり、何かしら作物が植わっていれば、ここまで強烈に土は飛んだりしません(多少は飛びますが)。

飛んでゆくう向かいの畑の土と、うちの畑。

でも、これは向かいの畑に限ったことではなく、今の日本のごくごく一般的な畑作地帯の風景なのだと思います。

有機農業では、畑の生態系が作物を育ててくれると考えるので、その生態系になくてはならない土がこんなふうに強風で飛びまくってしまうのは、悲しい現象です。
だから、慣行農法とは土に対する思いが全然違うんだろうなと実感するのです。

でも、向かいの畑の人は、わんさと生えているうちの畑の草のほうが、ずっと信じがたい光景なんだろうな。

はたまた、TPPという枠組みで考えると、両者ともたいした違いではないのかもしれません。
そんなことより、海外の農産物に対抗できる農業をしようよ、というような。


台所の時短について考える

2013-04-02 10:48:32 | 台所しごと

忙しいと身体は疲れます。
だから、無理することはあっても、身体を休める時間は確保したい。
(体力に自身のある働き者の農家のおかあさんには脱帽、でも私はそうゆうタイプではないので仕方ない・・・。)

食事の支度や後片付けに時間をとられ、身体を休める時間がとれなくなるという状況は、すごく本末転倒なことに感じます。
食べることは心身にとってとても重要なことなのに、それで余計疲れてしまうなんて。

これといった休日がなく朝から晩まで働く一方、3食家で食べるわけなので、もっともっと工夫せねばいけないのに、ちょっとそのへんの意識が甘かった私。
来るべき超多忙期に備え、先日こんなものを購入してみました。

仕切りの付いているお皿。

それから、ドレッシングを作って保存できる耐熱性のボトル。

仕切り皿を使うと、盛り付けや片付けが簡単になりました。
本当は陶器のものを探したかったけれど・・・。

ドレッシングボトルも、その都度作らなくていいし、洗いものを減らせるので、買ってよかったと実感。

この日の内容は、車麩をゴマを入れた衣で揚げたもの、自家製卯の花炒り、ほうれん草と海苔のお浸しでした!

今後は、かなり忙しくなってくる5月が来る前に、万能だしとか、昆布の粉末とか、寿司酢とか、あると便利な調味料系などを時間見つけて作り置きしておかなければ。
忙しくてもちゃんと身体を休められるように。