畑とともに過ごす日々

~有機農家の暮らし~

台所の後片付け

2012-04-23 10:55:07 | 台所しごと

農繁期が来る前にアクリルたわしを何枚か作っておこうと思い、かぎ針で編んでいます。
編み物はほとんど素人ですが、こうゆう小さな作品ならば自分でデザインを考えながら編めるので楽しい。

右は台所用。
左は畑用。根菜などの泥を洗い流すときに使う予定。

このアクリルたわし、台所の後片付けに毎日便利に使っています。
道具や皿についている油分をアクリルたわしでさっと水洗いすると、つるっとします。そうすると油を使わなかった料理の食器と合わせて重ねても大丈夫で、せっけんでも楽に洗えます。

さて、台所では廃食油をリサイクルした粉せっけんを使っているのですが、こうゆうせっけんは泡立てて使うのが最大のポイントとなります。いきなりスポンジに粉をふりかけても泡立ちが持続せず、無駄に使用量を増やしてしまうことになるわけです。
特に、へたっているスポンジだとせっけんはスポンジ中にどんどん吸い込まれていき、どこにいったの?という感じになってしまいます。
泡立てて使えば汚れ落ち抜群のせっけんが、勿体無い結果に終わってしまいます。

現在私が行き着いた気に入っている方法は、粉石けんをガラスの容器に入れてぬるま湯で溶いてとろとろ状態にしておき、スプーンですくって使います。
そして、スポンジは使わず、クロスタイプを愛用してます。
少量のせっけんで泡立ち、皿を洗うときのなんとも言えない摩擦感が気持ちいい・・・。
なんとなく、うっとりします。
クロスも丈夫で、スポンジよりずっと長持ちです。

こんなふうに合成洗剤ではなくせっけんを選択しているのは、環境のためであり、結果として肌にもよく使用感も気に入っているから。
でも、せっけんだって使いすぎれば環境負荷があるんだという反論もあるわけで・・・、結局のところ、水だけで洗うのが一番。クロスもアクリルも石油由来の化学繊維でできているわけだし・・・。

そこで、写真左のような、「和布」という木綿素材の布があります。独特の織り方で、やはりアクリルたわしと同じように水だけで油分を洗うことができます。


冬の間は水が冷たかったので、せっけんで洗ってからさっとすすぐだけのほうが楽だったのですが、これからの季節は水を流しながら和布で洗うのがかえって気持ちいい。
写真右は前述のクロスです。せっけんやらこうゆうものは、生活クラブで購入しています。楽しんで使うのが一番かな~と思ってます。


苗は続々畑に・・・。

2012-04-20 09:35:16 | 

先日のブログに載せたマルチには、このようにズッキーニの苗を植えました。

そして、畝(うね)の両脇にトンネル枠を挿し、上にポリフィルムをかけ、紐で押さえて、しばらくはこんなふうに屋根で覆うようにして育てます。

なぜ土の上にマルチを施すのかは、保温、保湿、草の抑制のため。
ポリトンネルにするのは、主に保温、また、湿気に弱い作物には雨よけの意味もあります。

マルチを敷き藁や敷き草のような、もっと自然なものにしたり、トンネルをかけないで育てるような、より自然の方法を選択したいと思うことはあります。
そうすると、野菜の出荷再開時期がもっと遅くなるだろうし、うちの畑の面積だと作業量的に無理が出てきてしまうだろうなと予想します。
将来、自給畑が主体になったら、そんなふうにやってみたいです。

今年は4種類のズッキーニを作っています。
うち2種類は自家採種に挑戦。
どんなふうに育つか見守っていきたいです。

さて、ズッキーニと言えば、胡瓜の仲間ですかと聞かれることがあります。
確かに同じウリ科の野菜。
苗も良く似ている・・・。

左が胡瓜で、右がズッキーニです。
双葉はそっくり、でも本葉の形がギザギザか、丸みを帯びているか、色合いも少し違います。

もしもここに、やはりウリ科のかぼちゃの苗を置いて3つ並べるとしたら、ズッキーニとかぼちゃの苗はもっとそっくりなのがわかります。
だから、ズッキーニは胡瓜より、かぼちゃに近い仲間なのです。原産地も胡瓜はインド、ズッキーニとかぼちゃは中央~南アフリカだそうです。
現在かぼちゃはやっと芽を出したところ。
3つ並べて比較できなくて残念・・・。

他にも畑では次々定植作業をすすめています。
ポリトンネルを被せたり、防虫ネットでトンネルを作ったり。
植えるのより、その後の作業のほうが時間がかかります。

そして、恐怖なのは強い風や晩霜。
風に吹き飛ばされたことは過去何度もあり、今年も風の被害に奔走しています。
あと数回くらいは強風や霜が来るかな・・・?
こんなふうに、春は植え付けのわくわくと、試練が重なる季節です。


My鍬とともに

2012-04-12 19:55:30 | 

もうすっかり春ですね。
以前ブログでご紹介した「ルバーブ」は、葉をたくさん出していた中央の玉の部分がにょきにょきと伸びて、こんなふうに花を咲かせはじめました。面白いなあ・・・。

さて、季節が変わり、最近は体を動かす作業がめっきり多くなってきました。
中でも鍬(くわ)を使う作業。

例えば、こちらはマルチがけする時。
写真に映っているのは私が愛用している、My鍬です。

こんなふうに、足でマルチの端を踏んで引っ張りつつ、土を鍬でかけていきます。

・・・ちなみに、私一人でまっすぐマルチを張るのは到底無理です。
片側で夫が同じように鍬で土をかけ、バランスよくマルチを張ります。

約50メートルの畝に、マルチがぴんと張れたところです。

大きな農家さんだと、マルチャーという機械を使っているようです。でも、贅沢品ということで、うちでは持ってません。

この鍬使い、畑を始めた頃はうまく使えませんでした。
でも、見よう見真似でやっているうちに、ある日突然できるようになりました。
リズムをつかんだと言うのでしょうか。

ところが、一応マスターしたものの、向きを変えると、やっぱりぎこちなくなってしまうのです。
左向きはうまくできるのに、右向きはいまいち。左右同じようにというわけにはいきません。
体が歪まないようにと考えると、両方できたほうがいいのですが・・・。

この鍬使い、他にも防虫ネットをかけたり、溝をさくったりする時に使います。
連続でやると、ヒーヒーします。りっぱな有酸素運動ですね。