畑とともに過ごす日々

~有機農家の暮らし~

台所の時短について考える

2013-04-02 10:48:32 | 台所しごと

忙しいと身体は疲れます。
だから、無理することはあっても、身体を休める時間は確保したい。
(体力に自身のある働き者の農家のおかあさんには脱帽、でも私はそうゆうタイプではないので仕方ない・・・。)

食事の支度や後片付けに時間をとられ、身体を休める時間がとれなくなるという状況は、すごく本末転倒なことに感じます。
食べることは心身にとってとても重要なことなのに、それで余計疲れてしまうなんて。

これといった休日がなく朝から晩まで働く一方、3食家で食べるわけなので、もっともっと工夫せねばいけないのに、ちょっとそのへんの意識が甘かった私。
来るべき超多忙期に備え、先日こんなものを購入してみました。

仕切りの付いているお皿。

それから、ドレッシングを作って保存できる耐熱性のボトル。

仕切り皿を使うと、盛り付けや片付けが簡単になりました。
本当は陶器のものを探したかったけれど・・・。

ドレッシングボトルも、その都度作らなくていいし、洗いものを減らせるので、買ってよかったと実感。

この日の内容は、車麩をゴマを入れた衣で揚げたもの、自家製卯の花炒り、ほうれん草と海苔のお浸しでした!

今後は、かなり忙しくなってくる5月が来る前に、万能だしとか、昆布の粉末とか、寿司酢とか、あると便利な調味料系などを時間見つけて作り置きしておかなければ。
忙しくてもちゃんと身体を休められるように。


小芋の保存

2013-03-05 13:20:31 | 台所しごと

去年の春に生まれた、畑の3匹の子猫たち。

もうすぐ1年。こんなに大きくなりました。

話は変わりまして、この秋冬は、しげファームでは里芋や唐の芋の収量があまりよくありませんでした。
原因はいまいちよくわかっていません。
配達や宅配のセットには、小さめのものばかりになってしまいました。
そんなわけで、自分の口にはほとんど入らず。

そんな年でも、直径3、4センチあるかないかの小芋は、結構採れるもの。
料理店に使ってもらったりしました。

しかしこの小芋は、綺麗に洗ったり皮をむく下ごしらえが大変。
忙しいとなかなか食卓に登場させられませんでした。

そこで、2月のうちにと思い立って、大量に下ごしらえし、冷凍保存しました。
洗って、さっと茹でて、皮をむいて、さまして保存袋に入れ冷凍・・・。

時間をかけただけのことはあり、冷凍のまま鍋にいれられるし、小さいから切らなくてもいいし、味は美味しいし、本当に助かります。
汁の実、煮物、和え物、焼く、揚げる、といろいろ使えます。

こうゆう作業は思いたったらすぐ行動に移さねばタイミングを逃してしまいますね。
家の前に水路のある集落で、芋を籠に入れて水路にしばらく沈めておき、水流で泥や皮を落としていた映像を見たことがあります。
そんなふうに自然にまかせてできたらいいですね。


加工品づくり

2013-02-04 10:01:44 | 台所しごと

農家にとって、保存食や加工品を作るというのはごく自然なこと。
畑で余ったり、出荷に適さないようなものも、大切な材料になります。
それに、畑で一から作っているのに買うのはどこか変だなと感じます。

しかし、当然ながら作るのには時間を要する・・・。
普段忙しいと、なかなか手がまわらないのが現実。
自給できているものあり、できていないものもある、というのが、うちの現状です。

きっと、冬は雪に閉ざされる地域だったら、保存食作りはもっと重要な意味合いを持つのだろうな、と思います。

さて、1月最後の日曜に開催された「アースデイマーケット千葉」は、しげファーム端境期の真っ只中。
数種類の葉ものや人参、キウイなどがあったものの、それだけでは寂しい。
出店は難しいかなと思ったのですが、何品か加工品を持っていけば、なんとかなるかと、数日前から準備し始めました。

こちらは、小糸大豆で作ったきな粉と、秋の初めに乾燥させておいたドライバジル。
きな粉は、大豆をオーブンで炒ってから、製粉機にかけて作りました。

そして、栗ジャム、キウイジャム、無糖のピーナッツバター。
ラベルの絵は夫にリクエストして描いてもらった。

栗ジャムの栗は、秋に採ってから氷温→冷凍貯蔵していて甘みが増していたので、加えるきび砂糖の量は、かなり控えめにしました。それでも市販に比べて甘さ控えめなので、好みの分かれるところかもしれません。

キウイジャムは、フルーツジャムの中でもかなり美味しい部類に入るのではないかと、個人的に思っています。はちみつを入れてさっと煮詰めました。砂糖を使わない、いわゆる、無糖ジャムです。作った2日目くらいから馴染んできてぐっと美味しくなります(ちなみにラベルの絵は、キウイの輪切りと蜜蜂)。

ピーナッツバターは炒った落花生をフードプロセッサーでペースト状にしたもの。それだけですが、シンプルに落花生の味を楽しめると思います。これは私の大好物でもあります。

ジャム類はマーケットの他の出店者も結構販売していて、売れ行きはやや難航気味。他の生産者も頑張っていて、刺激になります。

ところで、きな粉は焼き菓子に加えても美味しいです。
例えば、これはきな粉と胡麻のクッキーです。素朴・とまらなくなる系の味。

大豆って本当にありがたいと思います。


ズッキーニの季節

2012-06-12 22:59:23 | 台所しごと

入梅しましたね。

畑に出るときは雨合羽を着ていますが、それでもあちこち濡れて、なんだか気分まで湿っぽくなりそうです。
そうは言っても、仕方ない、こうゆう季節なのだから。雨の季節を楽しもう、なんて思ったりもします。

さて、ズッキーニが採れ始めて3週間目に入ろうとしています。
まだしばらく採れるかなと期待。

実はズッキーニは雨が苦手です。
株元が濡れないよう、ポリトンネルで屋根を作って育てています。
梅雨だけど、なんとか乗り切ってほしい。

マーケットでズッキーニを並べていると、
「緑と黄色で味は違うのですが?」とよく質問されます。
色で味の違いはさほどありません。
しいて言うなら、黄色の方が、やわらかくて淡白な感じです。
黄色は彩りにもなりますね。

ズッキーニは火が通りやすいので、厚めに切るのが好きです。

こちらは、天ぷら。


水溶き小麦粉の衣に、刻んだイタリアンパセリを少し混ぜています。
一緒に食べたのはグリーンピースの青煮。

天ぷらを作る工程にパン粉をプラスすると、ズッキーニのフライに。


衣にカレー粉を少し混ぜて、カレー風味にしました。
スナップえんどうとカリフラワーのサラダも一緒です。

ズッキーニを揚げ物にする時は、少し塩をふって、水気を拭いてから揚げています。晴れていれば、少し干してから揚げてもいいかもしれません。

この料理は先週作ったものだったので、もうグリーンピースやスナップがズッキーニと一緒に登場することもありません。
今の時期は、貯蔵するような野菜があまり無いです。
だから皿の上は、「畑の今」がそのまま反映されている感じです。


台所の後片付け

2012-04-23 10:55:07 | 台所しごと

農繁期が来る前にアクリルたわしを何枚か作っておこうと思い、かぎ針で編んでいます。
編み物はほとんど素人ですが、こうゆう小さな作品ならば自分でデザインを考えながら編めるので楽しい。

右は台所用。
左は畑用。根菜などの泥を洗い流すときに使う予定。

このアクリルたわし、台所の後片付けに毎日便利に使っています。
道具や皿についている油分をアクリルたわしでさっと水洗いすると、つるっとします。そうすると油を使わなかった料理の食器と合わせて重ねても大丈夫で、せっけんでも楽に洗えます。

さて、台所では廃食油をリサイクルした粉せっけんを使っているのですが、こうゆうせっけんは泡立てて使うのが最大のポイントとなります。いきなりスポンジに粉をふりかけても泡立ちが持続せず、無駄に使用量を増やしてしまうことになるわけです。
特に、へたっているスポンジだとせっけんはスポンジ中にどんどん吸い込まれていき、どこにいったの?という感じになってしまいます。
泡立てて使えば汚れ落ち抜群のせっけんが、勿体無い結果に終わってしまいます。

現在私が行き着いた気に入っている方法は、粉石けんをガラスの容器に入れてぬるま湯で溶いてとろとろ状態にしておき、スプーンですくって使います。
そして、スポンジは使わず、クロスタイプを愛用してます。
少量のせっけんで泡立ち、皿を洗うときのなんとも言えない摩擦感が気持ちいい・・・。
なんとなく、うっとりします。
クロスも丈夫で、スポンジよりずっと長持ちです。

こんなふうに合成洗剤ではなくせっけんを選択しているのは、環境のためであり、結果として肌にもよく使用感も気に入っているから。
でも、せっけんだって使いすぎれば環境負荷があるんだという反論もあるわけで・・・、結局のところ、水だけで洗うのが一番。クロスもアクリルも石油由来の化学繊維でできているわけだし・・・。

そこで、写真左のような、「和布」という木綿素材の布があります。独特の織り方で、やはりアクリルたわしと同じように水だけで油分を洗うことができます。


冬の間は水が冷たかったので、せっけんで洗ってからさっとすすぐだけのほうが楽だったのですが、これからの季節は水を流しながら和布で洗うのがかえって気持ちいい。
写真右は前述のクロスです。せっけんやらこうゆうものは、生活クラブで購入しています。楽しんで使うのが一番かな~と思ってます。