久々にユキちゃんから電話をもらった。
「スッポン食べましょか!」
いつもながら唐突な電話である。
恒例となっている馬鹿会の忘年会のお話。
「おぉ! ええなぁ」
即座に返す僕。
この忘年会。
毎年、ユキちゃんと僕とで企画会議をする。今年も同じ。
毎回、店の大将とも相談しながら献立を考える。
「フグは?」
「アンコウってどれくらいすんの?」
「カニは?」
てな具合に、忘年会らしく“鍋”料理中心の会議が進んでいく。
昨年は念願の“てっちり”を食べる事が出来たが、
その他の年は、迷いに迷った挙げ句“寄せ鍋”になる事が多かった。
それが今年に限っては、会議を開く前に
「スッポンはどうですか?」
と来た。
理由を聞くと
「食べた事がないから」
いつもながら、明確かつ簡素な意見だ。見事だ。
そしてユキちゃんはその後つづけてこう言った。
「で、忘年会の前に試食会しませんか?」
またまた唐突な提案である。
「う~ん、そうやなぁ」
馬鹿会は纏まりがイイといっても、嗜好はそれぞれで、
“寄せ鍋”はオールマイティな献立だと言える。
今回、僕もユキちゃんも食べた事がないモノを選ぶとあって
慎重になっているのだろう。
しかしこれにはもう一つ意味が隠されている。
“酒の好きな人だけで飲みましょう会”
を開催するってことだ。
忘年会はほぼ全員参加するが、どうしても
“飲まないグループ”と“アホほど飲む奴等”に別れる。
そんな事もあって、ここ数回は打ち合わせと称して飲助だけを
集めて宴を開く。一度、楽しんでおこうって心理が働く。
ユキちゃんはそうは言わないが、そういう意味もあると理解している。
「ほな、大将に聞いて、また決まったら電話しますわ」
そういうユキちゃんに、
「それやったら、いつ試食会するか決めるのに集まろかぁ?」
「そうですね、じゃ、それも連絡しますわぁ」
「わかった、了解!」
こうして、忘年会の前に試食会を開く事が決まり、
その試食会を開くことの企画会議の為に、二人で飲む事が決まった。
そうです。
僕もユキちゃんも、
“アホほど飲む奴等”
グループなんですね、これが。
「スッポン食べましょか!」
いつもながら唐突な電話である。
恒例となっている馬鹿会の忘年会のお話。
「おぉ! ええなぁ」
即座に返す僕。
この忘年会。
毎年、ユキちゃんと僕とで企画会議をする。今年も同じ。
毎回、店の大将とも相談しながら献立を考える。
「フグは?」
「アンコウってどれくらいすんの?」
「カニは?」
てな具合に、忘年会らしく“鍋”料理中心の会議が進んでいく。
昨年は念願の“てっちり”を食べる事が出来たが、
その他の年は、迷いに迷った挙げ句“寄せ鍋”になる事が多かった。
それが今年に限っては、会議を開く前に
「スッポンはどうですか?」
と来た。
理由を聞くと
「食べた事がないから」
いつもながら、明確かつ簡素な意見だ。見事だ。
そしてユキちゃんはその後つづけてこう言った。
「で、忘年会の前に試食会しませんか?」
またまた唐突な提案である。
「う~ん、そうやなぁ」
馬鹿会は纏まりがイイといっても、嗜好はそれぞれで、
“寄せ鍋”はオールマイティな献立だと言える。
今回、僕もユキちゃんも食べた事がないモノを選ぶとあって
慎重になっているのだろう。
しかしこれにはもう一つ意味が隠されている。
“酒の好きな人だけで飲みましょう会”
を開催するってことだ。
忘年会はほぼ全員参加するが、どうしても
“飲まないグループ”と“アホほど飲む奴等”に別れる。
そんな事もあって、ここ数回は打ち合わせと称して飲助だけを
集めて宴を開く。一度、楽しんでおこうって心理が働く。
ユキちゃんはそうは言わないが、そういう意味もあると理解している。
「ほな、大将に聞いて、また決まったら電話しますわ」
そういうユキちゃんに、
「それやったら、いつ試食会するか決めるのに集まろかぁ?」
「そうですね、じゃ、それも連絡しますわぁ」
「わかった、了解!」
こうして、忘年会の前に試食会を開く事が決まり、
その試食会を開くことの企画会議の為に、二人で飲む事が決まった。
そうです。
僕もユキちゃんも、
“アホほど飲む奴等”
グループなんですね、これが。