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そう思う

2024年05月15日 | 日記・エッセイ・コラム
地元の秋祭りには「ふとん太鼓」と呼ばれる、
担ぐ屋台が繰り出す

神輿に似た屋台は、中央に和太鼓を設置して、
小学生が乗り込んで、太鼓を叩きながら、
担ぎ棒を大人たちが支え、練り歩くのが、祭りの風景

そして祭りのクライマックスは「宮入」の神事で、
境内正面で屋台を差し上げ、その状態のまま
場内を一周する

昔は、この一周することが完璧とされた時代もあったし、
合計3周する間、差し上げたままの屋台もあった
そんな醍醐味も最近では、体力的な面も含めて
無理はしないようにと、事前に通達がある

しかし、そこは祭り

担ぎ手たち男連中は、なんとか差し上げたまま
周ろうとする

そのとき、屋台を中心に前後に伸びた担ぎ棒で、
声がする

「ゆっくり、ゆっくり!」

その声は、前後で同じなのだが、少し意味合いが違う

前を担いでいる男たちの感覚では、
後ろの担ぎ手が押してくるように感じて、
「もっとゆっくり!」と言う

後ろを担いでいる男たちの感覚では、
前の担ぎ手達が引っ張っているように思えて、
「もっとゆっくり!」と言う

早い話、前の男達は「押すな!」と思い、
後ろは後ろで「もっと遅く歩け!」と怒鳴っている

これはあらゆる場面で見られがちで、
自分が一番偉い目にあっている!と思いがち

日常でもそうだし、
コンビニにシフトにしても
「俺の時間帯が一番ハードだ!」と、
全ての時間帯の人が考えている

と、私は思う

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