La chambre de la Rose

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ロミオとジュリエット(有馬龍子バレエ団)

2015-08-11 22:22:14 | バレエ
すっごくバタバタしてるんです、毎日すっごく。。。
でも、今のところ予定通り夏の公演を観に行くことが出来ています。
その予定だったうちの1つが8/9に琵琶湖ホールで行われた
有馬龍子バレエ団のロミオとジュリエットでした。

私はバレエ鑑賞歴も短く、監督のファン歴も浅いので
生モニクを観たことがなかったのです。
それでモニクが舞台に立つということで、どうしてもモニクを観たい!!と琵琶湖まで行ってきました。
琵琶湖ホールは初めて訪れましたがとても素敵なホールでした



公演は、私的には演出がどうも好みではなく、、、
いくつか違和感のある場面が

まず一つ目の違和感は、ロミオとジュリエットの出会いの場面。
ロミオがね、舞台上手に立っていて、それを見つけたジュリエットが恋に落ちるという、、、
なんだか全く「劇的」な感じがなかったです。
その点、私はヌレエフ版の出会いの場面が大好きなんですよね。
全体を通してもマクミラン版よりもヌレエフ版の方が私は好きなのですが、
特に出会いの場面は秀逸だなあって思います。

二つ目。
バルコニーでの場面。
だいたいどんな版のロミジュリでも、ここは2人が別れがたいという雰囲気がいっぱいだと思うのですが、
このファブリス・ブルジョワ版はロミオが、
「じゃあ僕帰るね、ばいば~い
てな感じで、ジュリエットを舞台に残して舞台袖に走っていなくなってしまうと言う、、、
私としてはロミオにはジュリエットよりももっと「大好きで大好きで離れたくない」感を求めてしまいます。

三つ目。
マントヴァにロミオが旅立つ前のジュリエットの寝室の場面。
何故かジュリエットが満面の笑みで幸せそうで、、、
深刻さが皆無で、「ねえ、あなた大丈夫?」って言いたくなっちゃいました、、、
子供だったジュリエットが恋をして、いとこの死で傷ついて、楽しいだけの子供だけじゃいられなくなっていく・・・
そういう心の葛藤の場面がロミジュリには必要だと思うのに、なんであんなにニコニコ笑顔にさせちゃったんだろう?って。
あの笑顔はどういう意図での演出なのか、いまだに疑問です。

四つ目。
冒頭と最後のキャピュレット卿の書斎のシーン。
あれ・・・いらなくないですか?
特に舞台最後の方。
何て言ったらいいのか。あの書斎のセットが出てきたことで、ロミジュリの悲劇が「他人事」になっちゃった気がしました。
せっかく舞台に感情移入していたのにプツンと断ち切られてしまうというか。

他にも「???」なことがいっぱいあったんですけどね・・・


ダンサーたちは素敵だったのですがー。
とくにアクセル君は最高でした。

モニクに関しては舞台に出てきただけで、涙が出てきちゃって。
モニク演じるキャピュレット夫人がティボルトを殺されてロミオの胸を叩くシーンは
DVDで観たロミオ@監督の胸を叩くジュリエットとだぶって、それだけでうるうる・・・
今はまたモニクと監督のロミジュリのDVDを観ているところです。

やっぱり私にとってロミオは監督だけだなあ




コメント
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