水面に映る光景

日常感じたことなど。

春を恨んだりはしない

2011-11-08 07:36:23 | Books等
春を恨んだりはしない 震災をめぐって考えたこと 池澤夏樹 中央公論新社


薄い本なのに手間がかかったと作者が、書き終えてに、書いてある。


言葉で震災のことを言い表すのは難しい。自分の心の動きを言い表すのはもっと難しいと思う。プロでもそうなんだと思った。プロだこそ大変なのかもしれない。


生き延びた漁師と医者の会話、「生きていて良かったな」、「だけど、俺より立派な人がたくさん死んだ」。


この会話の持つ意味は海より深いと思う。



震災後、本を見ると、震災前にかかれた本だろうかその後に書かれた本だろうかと確認する癖が付いている。あの大震災をどう受け止めているか無意識に確かめているようだ。前回の本、コンサルタントの「ひと言」力は震災後に書かれ、作者がその時どこにいてなにを感じたか書いてあった。一人一人の経験を読むとなるほどと心がホッとしたりする。

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