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アロマな日々

一条の光に誘われて歩くうちに、この世とあの世を繋ぐ魔法の世界に紛れ込んでいました。夢のワンダーランド体験を綴ります。

自己(self)

2005年10月09日 | 日々の泡
小さい輪の部分は意識の領域です。そのてっぺんにある黒い点が自我です。大きな丸が無意識で、その中央にある黒い点が自己です。自我が意識の中心であるのに対して、自己は意識と無意識を含んだ心の全体性の中心にあります。自己は意識と無意識の統合の機能の中心であり、そのほか、人間の心に存在する対立的な要素、男性的なものと女性的なもの、思考と感情などを統合する中心とも考えられています。ですから、自我よりも自己の方が包括的な存在であるということになります。自我は安定した状態に留まることなく、安定性を崩してまで(さえ)、より高次の統合性へと志向する傾向が人間の心の中には認められるそうです。安定性を突き破ってでも高次の統合性へと導く過程が、私たちの心の中には生じてくるものだそうです。これを個性化の過程(individuation process)あるいは自己実現の過程(self-realization)と呼び、ユングはこれを人生の究極の目的と考えました。このようにして、私たちは苦労を買ってでも成長していこうとする存在なのです。ちなみに、自己実現の欲求とは自らがもつ可能性を最大限に発展させたり、能力や長所を伸ばし、より高みを目指して成長したり、他人の役に立ちたいと欲する欲求のことです。人間の持ちうる欲求の中では、最高次元の欲求となります。(図が分かりづらくて済みません。)