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アロマな日々

一条の光に誘われて歩くうちに、この世とあの世を繋ぐ魔法の世界に紛れ込んでいました。夢のワンダーランド体験を綴ります。

欠如

2005年07月17日 | 日々の泡
「クレマスター」のオーナーである精神分析医の藤田先生は、「分析が進むためには欠如がなければならない」と言われます。この言葉だけでは、全体の文脈を的確に捉えることは難しいように思えますが、とても分かりやすい例を挙げてくださいました。ルービックキューブというものをご存知ですか?ルービックキューブを攻略する場合には、一ヶ所に「欠如」がなければ、他の部分が動かないのだそうです。本当にそうですよね。なるほどと思いました。大いなる欠如は創造性の第1歩というわけだったのですね!

物悲しくも可笑しな一日

2005年07月17日 | 日々の泡
Yumiさんが、新宿に遊びに来ました。12時半にJRの東口改札口で落ち合い、同じ場所で別れたのは夜の10時半過ぎでした。一日の私たちの行程をご紹介します。①かねてより、場所を教えてあげることになっていたゴールデン街の「クレマスター」にまずは、足を運びました。→②その後、新宿ルミネの地下1階にあるお菓子屋さんで売っているパグ犬のぬいぐるみを見に…。(Yumiさんはパグ犬を飼っています。そのパグ犬は目玉がビー玉のように透明でキラキラしていて、その不細工さが異様に可愛いい、生きたぬいぐるみのようなパグ犬です。)→③都庁の展望台へ。(お天気のいい日は、展望室の空間がぽかぽかと暖かく、遠くまで拡がる景色をそこで眺めることがYumiさんにとってはとても楽しい時間なのだそうです。ところが、私はといえば、そんなことを楽しいとはちっとも感じないんです。写真や映像で見たことのある名所旧跡の類の場所を、自分でも、一応、なぞってみるという経験以上のどんな意味合いをも持ちえません。けれど、同行者が好む空間に一緒にいられるという体験は悲しいほど愛しいものです。展望台自体には何の興味もないけれど、ある人と共にした‘切り取られた時間’の思い出と、分かちがたくいつまでも記憶に残る展望台のことは決して嫌いではありません。)④その次はドコモショップです。(プレミアムクラブへのカード入会の特典について・着うたのこと・現在の料金プランが適切であるかどうかのシュミレーションの依頼等、諸々の質問のため。)→⑤「マクドナルド」で「杏仁娘」というシェイクを買って、そのシェイクを頬張りながら…高島屋を左に眺めながら…小田急線の走る踏切を越え、代々木ゼミナール近くのカンボジア料理の有名なお店を教えてあげながら…千駄ヶ谷方面に向かいます。その途中にある「o-two Healing Your Body & Soul」というファション・癒しグッズ・快適雑貨の癒し系セレクトショップをちょっと覗いて、さらに神宮前方面に向かいます。神宮前の裏通りにはアパレル関係の小さなお店が沢山あって、通常は卸しだけなのでしょうが、saleの時期はお店の前でガッレジセールを臨時で開いています。通常なら¥2900位で売られているTシャツ類が全品¥500で購入できます。Yumiさんはポロシャツとタンクトップ類を計3枚買いました。私はひらひらした手作りのリボンが付いていて、白いガラスのボタンがアクセントになっているスリムな黒いノースリーブ・ノーカラーのリブTシャツを買い求め、リボンだけもらって、黒いリブTシャツはYumiさんにプレゼントしました。→⑥原宿駅の竹下通りの少し手前にある「イオリ」という小さなお店にも立ち寄りました。以前は気の利いた手作りアクセサリーや遊び心旺盛なポップなサングラスなどが¥500以下で放出されていたことも多く、思い切りのいい、このお店の販売方法がとても気に入っていたのですが、今回はそんな掘り出し物は皆無でした。安くしてしまったほうが、どんどん売れるのに…と思ってしまうのは、素人の短絡的な浅はかさなのでしょうか?→⑦駅前の信号を渡ってすぐのところにある「コムサ」がすっかり様変わりしてしまっていて…以前は明るくて広々としていたのに、店内が薄暗くなって、陳列してある商品のテイストも完全に異質のものになっていました。購買層のターゲットを変更してしまったのでしょうね。→⑧今日の一番の目的地である「バンブー」に一目散に向かいました。何しろ、この時、時刻はすでに午後5時をまわっていたので、もう空腹感を忘れてしまうほどの状態になっていたからです。ところが、11月の新装開店に向けて、解体工事中だったのです。→⑨気を取り直して、青山方面に足を伸ばすことにしました。今年の1月頃、訳ありで訪れた表参道近くのとある場所に傘を(Yumiさんの傘です。)忘れていたことを思い出して、その傘を取りに行くことを思いつきました。訪ねてみると、門扉にはがっちりと鍵がかけられていて、玄関先までにも入れない状況だったのですが、チャイムを押したら返答があったのです。事情を説明したら、快く状況を呑み込んでくださって、目出度く、半年振りに大事な傘が手元に戻ってくることになりました。→⑩青山には気の利いたお店が沢山あるに違いないのですが、青山のあの字も知らない私たちには、ちょうどいいお店も見つけられずに…仕方なく、ご飯ものが食べたい一心で、再び、もと来た道を戻ることにしました。→⑪結局、「てんや」で¥500の天丼を食し、冷たいお茶を3杯もお変わりして、しばしの小休止の後に、またまた歩きで新宿に戻りました。→⑫その頃は夜の8時になっていました。目指すは「クレマスター」しかないということになり、(Yumiさんは、どうしてもカラオケに行きたかったようなのですが、そんな時間もなくなってしまったたため、私は危うく難を逃れることが出来ました。私は、声が出なくて、歌は歌えないのです!でも、歌ってくれる人がいて、その人の歌いっぷりを聴いているだけならば、カラオケも嫌いではありません。)「クレマスター」でYumiさんはコロナビールを2杯、私はブルーのカクテルとコロナビールを1杯飲んで、楽しく飲んで騒いで、お開きとしました。6時間半以上は歩いて、私の万歩計の数字は32968歩になっていました。私が自宅に帰り着くまでに、Yumiさんから届いたメールには「今夜は極楽でした。・(略)・今までで最高の処方箋をもらった感じです。・(略)・」とありました。今日一日の、私の中の「楽しい」という感覚を細かくスキャンしてみると、「物悲しい」という感覚や「可笑しい」という感覚が微妙にブレンドされていて、「楽しい」という感覚の味付けが、単一の「楽しい」というものだけではない…ということに気づきました。本日の「遊び」にかかった合計金額:「杏仁娘」=¥100+「Tシャツ」=¥500+「天丼」=¥500+「クレマスター」=チャージ料¥600(お通しやナッツ類少々のお値段はチャージ料に含まれているのでしょうか?。)+ブルーのカクテル¥600+コロナビール¥600=計¥2900也でした。Yumiさんと行動を共にしている途中で、私は一つの大きな変化に気づいていました。今日を境にYumiさんの私に対する言葉遣いがタメゴになっていたのです。私たちの関係は幾ばくかの縦関係から、いつの間にか横並びの関係に変質していたようです。