休みに宿題はつきもの

先日　ある話の流れから　良い機会だからちょっと座って話そうと社長に言われてしまった

私の定年のことである

ついに来たか！


社長の意向は　そうなった後も私に残ってもう少しみんなの面倒を見て欲しいということだった

私は　もう私が会社に貢献できることはそう多くは無いし　ジュニア世代のためにも若い力を入れたほうが将来のためになるのではないかと思っていると答えた

会社にとって私が必要な人物であることの自慢だと受け取られては困る

早い話　便利な存在なだけだ

勿論　私自身の生活のためではあるが　それだけでなく　仕事も仲間との関係も潤滑にまわるようにと気を遣ってきたのは確かだ

そのために私は時に理不尽と思う事にも口をつぐみ　目を瞑り　神経を遣ってきた

私が会社に残るたった一つの条件は　あなたが退陣すること

とは言えるはずもなく　社長のお考えを胸に抱きながら　まだ一年先のことですし　その時の社会情勢　会社の状態　私自身の健康などをみて決めたいと思います　と　残るとも辞めるとも結論を出さずに二者会談を終えた

すらすらと答えることができたのは　いつかこの話になることを想像して　何度も何度も頭の中であらゆる場合の答えをシミュレーションしてきたからである


会社の中で　ジュニア世代を支えるのに有望なイケメン君にその話をしたら　若い人が入るのもいいけど○○さん（私）が残るほうが僕にはありがたいんだけど　と言われた

そもそもそこが甘えている証拠だ

誰でも長所・短所　得意・不得意はあるものだ

自分を鍛え　他の人を育てることも　仕事をすることの大事な意義のひとつだ

自分がきつくなるから　楽なままでいたいから　ではだめなのだ

よし　俺がその分まで頑張る　そう思って欲しいのだが　どうもみんなにそういう気概が見えない

それもこれも　誰かのせいであることも確かなのだが


この夏休み　どうやら天に見放されたようで　週末まで天気の回復は望めないようだ

私は　来たるべき万年休日に向けての予習だと思ってこの休みを過ごしている

午前中は家の仕事をし　午後はのんびり過ごすことに決めた

昨日は　少しだけ庭と玄関付近の草取りをした

今日は台所の整理

今はまだわずかな期間の休みだから半分はダルダルの生活だが　いよいよとなったらこれでは廃人になってしまうと感じた

目標を決め　自分で自分を制し　管理し　日々の計画から一年の計までを立てていかなければ　独り者の生活などあっという間にだらしなくなってしまうという予感がする

自由であるがゆえにどう生きるかが　もしかしたらこれから先　一番の　そして人生でもっともきつい宿題になるのかもしれない

休みに宿題はつきものだと思えば　それも仕方がないか