Michiyo Kamei "Shape of life"いのちのかたち  

画家 亀井三千代 記
「身体曼荼羅」春画と解剖図
michiyokamei diary

亀井三千代 HP/Michiyo Kamei official web site 

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またまた墨から学ぶこと

2018年12月03日 08時33分01秒 | 日記


破けました(笑)

植物ドローイングには一応自分なりのルールがある。
それは描き順
「手前のものから描く」ただそれだけのルールだけど、
植物は葉が入り組んでいるので
下の方では手前だった茎が上に伸びるにつれて奥に入ったり、またその逆だったり。
ゲームのようで面白い。

描くときは、じっくり見て一筆、また見て一筆、
ゆっくりゆっくり見て見て見て…を繰り返す。
筆はそっと紙に触れる程度 墨がゆっくりおりるのを感じながら。
だけどのってくると知らず知らずのうちに力が入って
その瞬間に和紙が破ける!

それは絶叫するほど残念なのです。
一人で大声だしちゃう(笑)

しばらく立ち直れないほどのショック。
たかだか破けただけなのに、何故こんなにもショックなのか
先日はショックすぎて描けなくなったので、仕方ないから冷静に考えてみました。






破けたドローイングに限ってピカイチのような何かがある、
良いものに限って破れる、といった勘違いを起こしている。
1日経って見てみると、他のとさほど変わらない。

つまり破けてもう2度ともとに戻らないというバイアスが直ちにかかり
その1枚がとっておきのものに思えただけだ。
多分これが「執着」

もともと余った墨を使い切るために始めた遊びのドローイング
長く続けると「執着」という魔が忍び込んでくるんですねぇ。
はぁ…小さい小さい。
どんどん破け、とは言わないにしても(紙もったいないし)
こんな執着からは解放されたい。

そして今のところ、この執着から解放されるには
「もっと良いものを描いてやる!(`Д´)」と自分を奮い立たせるか
「続けていればもっと良いものが自然に出来るよ~(^_^)」と楽観視するか(笑)

どっちが良いかはまだわかりません。