Michiyo Kamei "Shape of life"いのちのかたち  

画家 亀井三千代 記
「身体曼荼羅」春画と解剖図
michiyokamei diary

亀井三千代 HP/Michiyo Kamei official web site 

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待つ。

2015年04月17日 07時43分10秒 | 日記



セザンヌ「大きな花束」

FBに友人が投稿してくれたセザンヌ
こんな美しい絵がこの世に存在するなんて。

私はいたくコスモス(宇宙)を感じてしまう
それは不完全な者が夢見るコスモスかもしれないが。

そしてベランダではブルーベリーの花が満開だ。





だれに見せるでもなく制作を続けているが

とても切れが悪くて落ち込む

でも同時に、力でやりこめてはダメだと知恵が抑制する。

自然に開かれるのを待つ

何かによって開くから
そしてその「何か」は、きっと知ることはできないのだ。


絵を描くとは、自然に開く
ただひたすらにその時を待つ方法なのかもしれない。



*以前、解剖学の恩師に「待て そして期待せよ」とよく言われた。
今でもどんどん描きたい気持ちを抑えながら、
乾くのを待たなくてはならない時に、この言葉を心の中でつぶやく。
そもそも期待がなかったら待つこともないのだ。
ところで、恩師の口癖のようなこの言葉は
「モンテクリスト伯」の最後の言葉で
邦訳だと「待て、しかして希望せよ」が原型だと思う。
「期待」と「希望」が違う。
私にとっては「期待」の方が、現実感があっていい。
「何か」がもうすぐそこまで訪れているように思えるから。
だけどその「何か」は距離ではない。
常にすぐ側に、隣りに、同時に並行して在る「何か」であって
ふとした瞬間に現れるのだ。