メルヘンとバブルの建築 

2006-04-16 23:50:54 | ・読書・新聞・メモノート
今朝の朝日新聞「天声人語」より。

「メルヘン建築」なる公共建設が、富山県小矢部市にあるらしい。
砺波平野に広がる静かで穏やかな街、異様さが際だつ35棟。
「古今東西いいとこ取り」と言って、
昭和50年代に一級建築士だった前市長が自ら設計したとのこと。

・東大・安田講堂×オックスフォード大の学生寮=中学校
・バッキンガム宮殿×ノートルダム寺院=公民館

うーん、それら建物を想像したいようなしたくないような・・・。
現物を見たいような見たくないような。
30年近くたち、老朽化が目立つようになってきたと。
メルヘンはいつまでも夢のようなメルヘンのままでいてほしいけれど、
現実は厳しいのだろう。

そして、丹下さんの東京都庁のことが記されている。
わずか15年で傷みが目立っているという。
職員がバケツとビニールシートを使って、雨漏りを防いでいるのが現状だと。

これまた想像すると、申し訳ないが少々笑ってしまう。
外から見ると堂々とカッコイイだけに、ちょっと情けなくカッコワルイ。
原因をさぐってしっかり修理をしてもらいたい。

はたして、建物の見栄えと使い勝手の両立は難しいのだろうか。

日比谷辺りを歩く。

2006-04-15 23:54:51 | ・おでかけ★イベント
夕方、ひさしぶりにおでかけしました。
仁さんの第一生命館や日比谷界隈を少しだけお散歩して、
もう一度三信ビルに入りました。
名残を惜しんでの見学者が他にもいらっしゃいました。
鳥さんたちもいるし、やっぱり壊さないでほしいと思いました。
そのあと村野さんの建物へ、元のそごうデパート。
外観はデジタルに覆われてしまったビッグカメラ。
そして、有楽町駅のホームからは伊東さんの銀座のミキモト2が見えます。
今夜はナチュラルライトなのか違いましたが、
いろいろなカタチのガラス窓からこぼれる紫の灯りは、
パールではなくて、遠くから見てアメジストのように私には感じます。
大小イレギュラーな窓のイメージは、舞い落ちる花びらとともに
どうやら真珠を育む貝から生まれる泡らしいですね。
神秘性を歌っているようです。
外観も真っ白ではなくてパールピンクみたいで、やわらかな色合いです。
表参道のTod'sとなんとなく通じるところはあるように思いますが、
あちらのイメージはケヤキでしたね。
確かにゲンダイ風といえる個性的なビルディングだと思います。
三信ビルのように長年愛され、輝きを放つのかどうかはわかりませんが。


りぼんな女の子

2006-04-15 02:02:47 | ・子どもの世界
あかねちゃんの白いコットンシャツには、
ピンクの薔薇が描かれ、
赤いシフォンのリボンが2つ付いていた。
とてもカワイイ

校庭の八重桜がキレイ。
★今日の外遊び。
てつなぎおに
ふたりの鬼が手をつないで追いかける、
おにごっこ。
ミッチはかなりヘロヘロ。
TARANTARANTA・・・
みんな、早く・・ゆっくり・・・大人になってね。


プロフェッショナル

2006-04-13 23:49:20 | ・大好き☆建築あれこれ
今夜のNHKの番組゛プロフェッショナル・仕事の流儀゛は、
住宅設計の匠、建築家の中村好文さんでした。

好文・・・実は、マイファーザーと同じ名前、同じ漢字なのです。

ナチュラルな雰囲気が漂う。
物語のある家。はき慣れたジーンズのような心地よさのある家。
主人公は「家」。
いいなぁ。 ウチも中村さんに設計してもらいたいなんて思ってしまいました。

『意中の建築上・下』
→アスプルンドの『ストックホルム市立図書館』も紹介されている。
名住宅ダブルクリック008 前川國男邸 『新建築住宅特集』 2005・4月号 ゲスト


ここは銀座なのに。

2006-04-13 19:24:44 | ・その他・暮らし・日常
昨日、資生堂ビルを左手に「今日も赤いわぁ~」と思いながら、
信号待ちをしていたら、右上の方から声。
「お茶しませんか。」一瞬、耳を疑った。
ここは銀座なのだ。渋谷でもなく、心斎橋でもなく。
「急いでいますので・・・」
「今日でなくてもいいんです。」と食い下がってくる。
「はぁ?」約束しろというのか、なんなんでしょう。
「私はフツウの主婦ですので・・」
「そこがいいんじゃないですか・・」 おっとアブナイ。
顔は合わせなかったけれど、ちらっと横に目を向けたら、
ちゃんと身なりもしていたし、それこそフツウの青年に思えた。
いやいやその行為はフツウではなく淋しいことなのだが。
「他に素敵な女性を見つけてください。」足早に去った。
「しつれいいたしました。」丁寧に応えた声が後ろ側で残る。
お茶して、あわよくば宝石!?でも買わせるつもりだったのか。
今の季節、真面目なフレッシュマンもいるから、
単純に何か困って尋ねらることもあるし、声を掛けられて、
咄嗟に判断して無視したり邪険にできなかったりする。

それにしても、エレガントな銀座でめずらしい体験だった。


癒しのランドスケープ

2006-04-12 23:46:00 | ・アート・展覧会
汐留ミュージアムで開催中の
建築家 グンナール・アスプルンド (1885-1940)の
展覧会に行きました。
うーん、まさに癒しの・・と言うとおり、とてもヨカッタです。
雄大な自然に抱かれたような空間体験だった。
ゆったりと気持ちよかったぁ。気が付けば1時間半近くいたかも。

スウェーデンの近代を代表する建築家アスプルンドの作品は、
「北欧モダン建築の原点」と位置づけられている。
やはり、世界遺産に登録された「森の墓地」(1940)は素晴らしい。
自然と建物との一体化、広大な森の敷地の一番奥には゛森の礼拝堂゛
その手前には゛森の火葬場゛そしてそこへのアプローチである゛十字架の道゛

「森へ向かう道を昇る行為は亡くしたばかりの故人を思い、
 やがて死すべき自分の運命を直感的に悟る時間となる」

スケッチブックは彼の発想の源。
世界初公開となる若き日の絵画なども展示されていた。
ナイーブな感受性、色使いがふんわりとやさしい。 
自画像の隣にはあのレンブラントの肖像画が描き込まれ、なんともほほえましい。

映画館や図書館、裁判所といった作品にもそれぞれ知的で味わい深い
あざやかなモダニズムの表現が見られる。

「そこに最もふさわしい空間を与えることを自らの使命として
建築にできることを極限まで追求した建築家の決意を見ることができる。」

趣向が凝らされた会場の展示構成の締めくくりはアスプルンドと日本の関係性。
彼の作品にインスピレーションを与えたのは日本建築であったのではないかと。
日本建築の反映、検討すべき可能性を示唆していた。
テラスと深い軒が生み出す空間。→茶室のぬれ縁の空間。
敷石のパターンなど。→桂離宮のそれと比較したい衝動にかられる。
そこがまた興味深かった。

★1926年 建築家 今井兼次と会う。以後親交を深める。
★1931年 建築家 吉田鉄郎と会う。『日本の住宅』(1935)

ガラスケースのなか、
サイドにリボンのついたアスプルンドの白い帽子が飾られていた。
それがなんとなくかわいくて、繊細な人だったのかなと想像してしまった。
1940年、心臓発作で亡くなった。55歳の若さだった。


★永遠のミセススノウ★

2006-04-09 22:13:54 | ・とにかくラブリ~☆
゛最初はグー゛ このキャッチが気にいっているのです。
プログを始めたとき、つまりそれは最初ですから、gooだと。
だけど、ここにきてちょっと悩んでいました。
テンプレートの選択に。

私のこのブログテンプレートは2代目なのですが、
このクリスタル は、とても気に入っています。
全体の水色の色も好きだし→爽やかなタツヒコセーター色です。
書き込んだ内容が記事の量により、中央ブロック体で動くのもイイです。
ブロックの固まり、大小のリズムが楽しい。
フォントの感じも大きすぎずにちょうどいいのです。

季節は冬から移ろいでいるのに、
いつまでも雪模様はおかしいかもしれませんが、
でも私は決めました。
春になっても夏になっても、ミセススノウ、季節はずれの雪です。
コレで行きます。私は永遠のミセススノウです。
あなたがなんて言ってももうダメです。
やはり愛情を持てるかどうかが大切ですから。
でも、ただちょっとよさそうなのがあれば、そちらを選択して遊んだり、
冒険したりするのは自由です。
ちょちょいとフットワーク軽く、時間制で変えてみるのもOKです。
実は、ハレのお正月三が日限定でそれをやっていました。
気づきませんでしたか。
この前もピンクが美しい桜プレートにしてました。
でも、基本はあくまで゛ブルークリスタル゛です。
とにかくそう言う結論に達したんです。

♪足跡を消していく 季節はずれの雪
 ふり向いちゃいけない グッバイ ミセススノウ・・・ 

グッバイじゃないもん。ずっとずっと。


ネタ帳etc.

2006-04-09 20:01:07 | ・とにかくラブリ~☆
昨日、両国から浅草橋に寄り道して、
シモジマに行きました。
ご存じですよね、大阪にもあります。
カワイイステーショナリーやカードやシールなど、
買っちゃいました。
今回のお買い物ポイントはズバリ単語帳です。
いつも使っているのとは違って、本来のミニサイズです。
学習用のアイデアが浮かんだのです。
時代ごとのカラーイメージを決めて、
ピンクは明治、黄色は大正、空色は昭和。
悩まずにすんなりと決まりましたよ。
これで、重要な建物の竣工年など書き込んで覚えましょう。

メモ帳の表紙は、やはり季節の色にあわせることが多いです。
これからの5月は菖蒲色です。
そして、その色を背景に自分らしくパピエ・コレなどを楽しむのです。
弥生3月4月は桃色で、
ひとひらの雪から桜花への移り変わりを表しました。
この時期は゛ミセススノウ゛の意味もありますね。
手帳そのものが愛しいと大事にできますから、
記すメモ内容も貴重になります。
私だけの秘密のネタ帳です。
なんてね。
でも、時には内緒のことも書いてます。
これホント。


えどはくカルチャー・感謝デー★

2006-04-08 23:54:45 | ・講演・セミナー・シンポ
春雷、花に雨、なんとか桜も残ってくれました。
江戸東京博物館の竹内誠館長の特別講演にうかがいました。
さきだって、都市歴史研究室の小澤弘教授からご挨拶があり、
これからもえどはくカルチャー゛いろいろ仕掛けてまいりますとのこと。
スタッフ、江戸博を愛していただいてどうぞご贔屓にとおっしゃっていました。
こちらこそどうぞよろしくお願い致します。

竹内館長は「江戸のお花見」と題して、お話を楽しく聞かせてくださいました。
ときおり会場から笑い声がもれて、すごく和やかな雰囲気でした。
八代将軍吉宗公は江戸の景観、都市デザインを考えていたことや、
エリザ・R・シドモアさん(1856-1928)『日本紀行』(講談社学術文庫)のことも。
米国ワシントン・ポトマック湖畔の桜並木の植樹に貢献された方です。
日米友好のシンボルです。
建築家のジョサイア・コンドルさんが日本を愛してくださったのと同じく、
ここにも日本を愛してくださった方がいらっしゃったと知り、しかも女性であり、
私は胸が熱くなり、うれしくなりました。今年が生誕150周年です。
とてもよいお話が聞けました。

わたくし、いつも学ばせて頂いてます、自称゛えどカルっ子゛です。
いつもすばらしいカルチャー講座をご提供して頂き、ありがとうございます。
大好きな江戸博に、えどはくカルチャーに、今後もたくさん足を運びたいです。
そんな気持ちをしぜんと確認できた楽しくてステキな時間でした。


リヤドロの歯医者さん

2006-04-07 23:37:07 | ・その他・暮らし・日常
夕方、予約していた歯医者さんに行きました。
親不知を抜いて、ちょっと痛いの。

そこにはもうひとりの先生がいらっしゃいます。
リヤドロのお人形なんですが、ちょっとステキなの。
ちゃんと白衣着て・・歯医者さんなんですよ。
それで、私はお名前を勝手につけています。
゛しかいどう゛センセイです。
まさしく歯科医道先生、そこは四階なので、それも掛けています。
でもって、本当の先生は、にかいどう先生です。アハハ。
先生は、怖くないから不安も少ないです。
「明日はおでかけしてもイイですか、お話を聞きに行くので」と言ったら、
「マラソンじゃなかったらかまわないよ。」
と、言ってくださいました。
江戸博で「江戸のお花見」竹内館長さんの講演があるのです。


MIES VAN DEL ROHE

2006-04-07 00:55:50 | ・大好き☆建築あれこれ
生誕120年展 モダニズムの原点  
建築会館ギャラリーにて。

展覧会は7つのカテゴリーに分けて展示されている。
バルセロナパビリオン・・・壁はオニキスで再現してほしかった。
なんて、それはぜいたくですね。

       

「ミース生誕の地アーヘンの中心部の小高い丘の上にある
 パラタイン・チャペルと、もうひとつのカテドラルがミースにはある。
 シカゴ・コンベンションホールの計画案である。
 パラタイン・チャペルからシカゴ・コンベンションホールへ、
 
それはまさに「閉ざされた世界から無限に拡がる宇宙へ」と発展する
 近代文明の過程そのものではあるまいか。」 展覧会展示キャプションより。