すごくかっこよくて、
ミーハーにはべたべたに感動的な夢だった。
なんなの、あの感じ。
どこかで似たような感覚を経験したことがある。
映画「アラベスク」のヒロインが
ライサ・ソフィアに決まった後に、
「ラーラじゃない、悪いのは私だ」
「ダメなんだ」
「ノンナじゃなきゃダメなんだ」
と苦渋の表情で、
ユーリ・ミロノフが言った時にちょっと似てる?
夢の話。
全国的に大規模なインプロ大会が行われていた。
オリンピックのように、
何日もかけて、いろんなことを競う。
観客もオリンピック並みに招待されている。
同時にワークショップも開催されていて、
インプロを学びたい者は、
演者と観客の中間の立場で、
大会に参加することができる。
観ることもできるし、
参入することもできるし、
各団体の主宰者の評価を得て、
誘われることもある。
みんな合宿のように泊まりがけだ。
私は、
ある大きな団体がやる
インプロミュージカルに、
舞台の上で参加しつつ観賞していた。
ホラータッチだ。
そばに、すごく怖い老婆(の扮装をした役者)が近づいて来る。
舞台上の観客が
次々と体調不良を訴え始めた。
倒れる人も出る。
私は恐怖のあまり泣き出した。
自分でもコントロールできず、
子供のように
えーんえーんと泣くのが止まらない。
大会主催者が焦り始めた。
このままでは大問題になる。
倒れる観客、
おびえて泣く観客、
続々と体調不良を訴える観客。
ホラー集団はパフォーマンスをやめない。
(秋葉ドレスホールを思い出す)
主催者が叫んだ。
「ジェイの皆様、いらっしゃいませんか!」
「TCSjの皆様、いらっしゃいませんか!」
「いらっしゃいましたら舞台にお上がりください!」
広い会場の中の一団が手を挙げた。
ゆたかさんが見えた!
ジェイの皆さんが手を振りながら、舞台へ近づいて来る。
楽しくさせて、
病人を助けようという主催者の目論見なのだ。
たけしさんが、
カタヨセさんが、
ヨダさんが、舞台へ上がって来る。
ヒサミチさんも、マミちゃんも、
女性陣がどんどん上がって来る。
皆さんがスーパーマンのように見える。
私は、こっそりゆたかさんのそばの位置をキープしながら、
今度は嬉し泣きが止まらなくなった。
ホラー団体と合同で、
ミュージカルを作ることになったのだ。
しかしダンスが妙だ。
しっかりと振り付けが入っている!
即興で踊ろうにも、
完成した振り付けの中に誰も入れない。
これは違反である!
最初に抗議の声をあげたのは、京ちゃん。だった。
「しっかり振り付けしてしまってるやん」
「これに即興で絡めいうの無茶な話やわ」
京ちゃん。がホラー集団に取り囲まれた。
「何言ってんの。
どこだって最低限の台本は用意するでしょ!」
と、京ちゃん。に蹴りを入れている。
助けに行かなければ!
私は近づき、叫んだ。
「台本があるかないか、試してみりゃいいじゃん!」
その瞬間、
私は自分の怒鳴り声で目が覚めた。
ものすごく良い滑舌で寝言を言ってた。