-Gamer's Chronicles of "HETARE" #13b-
皆さんおはこんばんちわ!
asayanことasami hiroakiでっす!(・ω・)ノ
ちょいマジメなお話し。
去る9月20日、人気マンガ『クレヨンしんちゃん』の作者、臼井義人氏(51歳)が急逝されました。 当日、群馬県と長野県の県境にある荒船山(標高1423m)に一人で登山に出かけた臼井氏は、艫岩(ともいわ)と呼ばれる断崖絶壁(左図参照)の上から足を踏み外して転落。 ほぼ即死だったと見られています。
臼井氏の葬儀は、22日に行われましたが、宗教上の理由から、家族と出版社の関係者の極内輪だけで行われました。
臼井氏の代表作『クレヨンしんちゃん』は、1990年の連載開始以来、単行本だけで累計5000万部以上の発行部数を誇り、TVアニメや劇場版なども多数制作され、『サザエさん』や『ドラえもん』に並ぶ国民的マンガとして大人気を得ていました。
連載開始20周年を直前に控えたタイミングでの急逝は筆者はとても残念ですが、一ファンとして、謹んで哀悼の意を表します。
それはさて置き、今週は前回の続き、僕がオススメする同人弾幕系STG紹介の第2弾をお届けします。
今回は、現在は同人サークルから商業に転向したFLAT様と、その分家サークルである天然素材様がリリースした弾幕系STGシリーズ、『eXceed』シリーズを紹介していきます。
今週も、最後までよろすこです。
・オススメ弾幕系STG・その2
それでは早速参りませう。
まずはこのタイトルから。
‐eXceed/FLAT‐ FLAT様による記念すべきシリーズ1作目。
教会が保有する最終兵器、アンヘルを奪うべく決起したヴァンパイアの軍勢を、教会に所属する異能力者部隊、『ガンブリット・チルドレン』のメンバーが迎撃する。 というのが主なストーリーです。
ゲームシステムは極めてシンプルで、サブショットはなく、メインショットとボムのみ。
ただし、自機(キャラクター)をメインショットの特性が異なる3種類の中から選ぶ事が出来るようになっており、特製によっては得手不得手があるかもしれませんが、意外と長く遊べるゲームになっていると思います。(注:ちなみに、左図のジャケットのキャラクターはその内の一人、加賀谷千夏ちゃんです)
また、最も重要な弾幕率がかなりスゴイです。
ストーリーの設定上、背景が夜の街並みになっているんですが、敵の弾が全て赤一色で統一されており、ピーク時の画面を埋め尽くすほどの弾幕で、暗い夜空が真っ赤に見えるほど。
正直、前回ご紹介したねこみみのかけら様の『Visionary Wings』に匹敵、あるいはそれ以上(!)なのではないかと思えるほどの弾幕率です。
そのため、ボス戦などは、一応パターン避けが可能なように設計されていますが、まずムリです。 ってゆーか、僕は諦めました。(笑)
しかし、ボムがかなり高性能になっており、発動後数秒間の完全無敵時間が設定されているので、ボス戦はこれを連発して凌ぐのが定石かと思われます。 オプション設定で、やられた瞬間に自動的にボムを発動してやられなかった事に出来る『オートボム』を設定出来るようになっているので、これを使えば比較的ラクに攻略出来るでしょう。
また、もう一つ特徴として、このゲームには『ゲージ技』があります。
敵の弾を、一定の範囲内に接近して避けると、画面左側の“カスリゲージ”が貯まっていき、100%になったトコロでメインショットのボタンを一度離してもう一度押下すると、画面上の敵を瞬殺する事が出来る(ただし、無敵時間は皆無なので弾に当たれば死ぬ)ので、これを上手く使いこなせれば、ノーコンテニュークリアも不可能ではありません。(注:本当です。僕でも出来ました)
もう一つ、これはFLAT様のゲーム全般(注:FLAT様は、元々ノベルゲーの開発がメインで、商業に転向した現在はギャルゲーを作っている)に言える事なんですが、同人ゲーとは言え、かなりしっかりとしたフルボイス化をしています。
このゲームもそれは同じで、各ステージのスタート時や、ボス戦の前には、立ち絵付きの会話イベントがあり、セリフは全てフルボイス化されています。
キャラクター原画は、天川浅葱。 ご覧の通り、このヒトも目に特徴のあるキャラクターがエエカンジ。(笑)
また、音楽は紫葉弥十(Shibayan)。 このBGMが特にスキで、バリバリのピュアテクノがかなりのイキオイでツボでした。
ストーリーの世界観も良く出来ており、『とびつきひめ』や『Visionary Wings』のようなハデさはありませんが、シンプルながらも完成度の高いタイトルだと感じました。 ちなみに、これはファーストリリース版なのですが、ソウェルでプレイすると途中でゲームが強制終了するという重大なバグがあり、公式ウェブサイトでバグフィックスが配信されましたが、後に後述の『eXceed 2nd‐VAMPIRE』と同発でバグフィックス済みのバージョンが再リリースされました。(注:左図がそれ)
ジャケットが違いますが、バグフィックス済みな点以外に内容の違いはありません。(注:ちなみに、このキャラクターはシンス・アベルさま♪ 声がエロいです)
‐eXceed 2nd‐VAMPIRE/FLAT‐ 続いては第2弾。
1作目では敵だったヴァンパイア側であるリア・ファイルが主人公(注:1作目には未登場)となり、1作目とほぼ同一の時間軸を、今度はヴァンパイア側から追うというのが主な内容。
前作同様、ゲームシステムはかなりシンプルで、サブショット無しのメインショットとボムのみ。 しかも、今回は前作にはあったメインショットのレベルアップもありません。
ですが、本作のみのシステムとして、『属性シールド』というシステムが搭載されています。
これは、メインショットに聖属性(白)と魔属性(赤)の二つの属性が設定されており、任意で切り替えることが出来ます。
敵の弾にも、この二つの属性のどちらかが設定されており、自機は同一属性を吸収する事が出来、吸収する事で画面左側のゲージが貯まっていき、100%になるとボムが撃てるというシステムです。
これを適宜切り替えて、避けるのが不可能な弾幕を吸収すれば、かなり早いスパンでボムを連発する事も可能です。
やや特殊なシステムなので、慣れるまでに多少時間がかかるかもしれませんが、慣れてしまえば扱いはそう難しくないし、これまでのSTGにはなかった新たなゲーム性を見出せると思います。
ストーリーが大変良く出来ていて、前作から引き続き登場するキャラクターが多いにも関わらず、前作のアナザーストーリーというワケではなくて、前作を全く否定せず、“本当の悪は誰か?”というメインストリームを、矛盾の無く描いている点が秀逸です。
もちろん、前作同様今回も会話イベントはフルボイス化済み。 さらに、ボス戦中もキャラクターがしゃべりまくるしゃべりまくる。(笑) 特に、法泉雅戦は超必聴! 雅ちゃんのセリフが最高に良いのだっ!
キャラクター原画は、前作に引き続き天川浅葱。 画力が上がってます。(注:ちなみに、ジャケットのキャラクターは黒い方がブリュン。白い方がジーク。教会側のガンブリット・チルドレン、すなわち敵)
そして、音楽も前作から引き続き紫葉弥十が担当。(注:このタイトルから、クレジット名がShibayanになった)
前作とは異なり、今回はSTGらしいギターがガンガン鳴り響くバリバリのヘビーメタルです。 オープニング曲がまた良いのだ!
ゲームシステムが特徴的な事もあり、個人的にはシリーズ中で一番好きなタイトルです。
‐eXceed 3rd‐Jede Penetrate/天然素材‐ 開発がFLAT様から分家サークルの天然素材様に代わっての3作目。
前作までの教会vsヴァンパイアではなく、数百年に一度開催される魔界の王を選出すための魔王選抜戦。 プレーヤーは、竜の末裔であるレイン・リンドブルム(注:リンドブルムは、ドイツの伝説に登場するドラゴン)となって、学園シード権をかけた予備戦バトルロイヤルに出場する。 という設定が主な内容。
なので、前作までとのストーリー的なつながりは一切ありません。
ゲームシステムは、これまでと同様にとてもシンプル。 サブショット無しのメインショット&ボム。 どちらかと言うと、1作目に戻ったカンジになってます。
一応、新システムとして低速移動+強化ショットがあり、ボス戦では重宝します。
しかし、今回の特徴は何と言ってもヴィジュアル演出!
前作までとは比較にならないほどの演出&エフェクトがとにかくハデで、ゲームシステムや世界観設定に左右されなくなった分、弾の色がカラフルになった事もあり、目がチカチカするぐらいハデな見た目になりました。
今回も、前作までと同様に立ち絵付きの会話イベントがフルボイス化されていますが、参加声優がこれまたスゴイ!
田村ゆかり(ルゥ役)、水樹奈々(イリアス役)に伊藤静(セレスティア)という超豪華キャスト! ……ホントに弾幕系STGか?
特に、水樹奈々演じるのイリアス戦は超必聴! 前作の法泉雅戦の“あの”名台詞を、水樹奈々が完全再現! 初めて聴いた時はトリハダモノでしたよ。 いやいやマジで。
ってゆーか、なんで田村ゆかりはいつも腹黒いカンジのキャラなんでしょう? 『マイアミ・ガンズ』の頃からずっと。(笑)
それはともかく、前作では、ゲームシステム上やや控え目に感じた弾幕率も、今回は1作目並みに、増し増し。 増し増しだーッ!\(゜Д゜\ 増し増しだーッ!/゜Д゜)/(←久々) やり応え十分なタイトルだと思います。
キャラクター原画は、FLAT様のヴィジュアル・ノベル『キラー・クィーン』を手がけた己即是空。 天川浅葱と良く似た画風ですが、違うヒトらしいです。
そして音楽は、なんと“あの”SSHこと埼玉最終兵器が担当! SSHらしい、壮絶技巧ギターバリバリのヘヴィーメタルです。
ちなみに、現在天然素材様は、このタイトルのリニューアルバージョン、『eXceed 3rd‐Jede Penetrate Black Package』を開発中との事。
今年の夏コミでのリリースが予定されていましたが、延期になって現在は年末の冬コミでのリリースが予定されています。
‐eXceed 2nd‐VAMPIRE REX/天然素材‐ さて、最後はコチラ。
前出の3rdリリース後、天然素材様が2ndを独自にリメイクしたリニューアルバージョン。
ゲームシステムやストーリー、ステージ構成に変更はありませんが、グラフィックが強化され、演出やエフェクトが3rd並みにハデになりました。
しかし、これは個人的な意見ですが、難易度が多少下がったように感じました。
既に2ndを経験していたからかもしれませんが、2ndで苦戦した憶えのあった法泉雅戦などが、比較的すんなりと攻略出来たように感じました。 2ndでは、多少薄くなっていた弾幕率も上がっているハズなんですが……。
それはさて置き、このREX版ではBGMも一新され、Shibayanによるオリジナルスコアを、3rdのBGMを担当したSSHが全曲リミックスしています。
オリジナルスコアも良かったですが、これはこれでSSHらしくて良いのではないかと思います。
以上、2009年9月現在までにリリースされている『eXceed』シリーズ全作をご紹介したワケですが、次はどうなるんでしょうかね? 3rdのBPはともかく、4thはあるんでしょうか? もしあるのなら、個人的には3rdの続編、魔王決定戦の本戦をやって頂きたい!
あるいは1st&2ndとクロスオーバーして、KOFみたいなお祭りゲーにするとい手も……。(笑)
それはともかく、いずれも面白いゲームなので、皆さんにもぜひやってみて頂きたいタイトルばかりです。
・なぜSTGなのか?
さて、前回と今回の2回に渡って、僕がオススメする同人弾幕系STGを紹介してきたワケですが、「なぜ同人でSTGが大量にリリースされているのか?」というお話しを少ししたいと思います。
プログラム、特に、Windows用のゲームに利用されるゲームプログラムは、DirectXが主に利用されていますが、以前ご紹介したノベル系ゲームとは異なり、DirectXはインタプリタ方式のスクリプトプログラムではなく、コンパイル方式のプログラム言語のため、かなり専門的な知識と技術が要求されます。
そもそも、Windowsアプリケーションのプログラムを開発する上で必ずやらなくてはならないWindowsAPI(注:簡単に言えば、プログラムをWindowsアプリケーションとして認識させるためのプログラム)自体がかなり複雑で、ウィンドウを定義するだけでもかなり大変(らしい)です。
ノベル系ゲームの場合、NScripterや吉里吉里/KAGを利用すれば、“ゲームをWindows上で起動させる”までは、ゲームエンジンが自動的にやってくれるので、複雑なコンパイル方式のプログラムを組む必要がありません。
加えて、ゲームプログラムそのモノも、簡易言語によるインタプリタ方式(注:記述されたプログラムを、起動する度に常に頭から一行ずつ処理していく方式。BASICやPHP、HTML、HSPなどもこの方式)のスクリプトプログラムなので、命令文の書式がヒトの言語に近く分かり易い、バグがある時点でゲームの動作が停止するためデバッグがラクなど、様々なメリットがあるためゲームプログラム初心者でも簡単にゲームが開発出来るので、ノベル系ゲームはヴィジュアル・ノベルも含めて同人ゲームの定番ジャンルになりました。
しかし、DirectXはコンパイル方式(注:一度全てのプログラムを読み込み、状況に応じて処理する優先順位を入れ替える方式。 ゲームの進行に合わせて優先順位が入れ替わるので、インタプリタ方式に比べて動作が極めて速い。 ただし、優先順位がある意味勝手に入れ替わり、バグがあっても動作が停止しないため、デバッグが難しい)なので自由度の高い複雑なプログラムが組める分、プログラムを“ゲームとして”動作させるだけでもかなり大変で、敷居の高さから初心者には敬遠されがちです。
しかし、それでもSTGを初めとしたアクション性の高いゲームが、現在こうして同人市場を賑わせています。
それは何故か?
一言で言えば、「簡単だから」です。
先にも記したように、DirectXはコンパイル方式による複雑なプログラムが要求されますが、それでもRPGやSLGに比べれば、STGやACT、FAGは、“比較的”簡単な部類に入るらしいです。
要するに、メインルーティン(注:いわゆるゲームエンジンに当たるプログラム)さえ出来れば、あとはライブラリのモデリングやテクスチャーを入れ替えるだけで、色々なゲームが作れるらしいです。
ゲームジャンルが異なりますが、Valve社のSourceエンジンは、その代表例と言えるでしょうね。
ゲームエンジンが同じなのに、HL2やCS:S、ダークメサイアやAoCなど、とても同じとは思えないような様々なタイトルが開発、リリースされている現状は、これを裏付けていると言えるでしょう。
ゲームプログラムに関しては、正直あまり詳しくないのでエラソーなコトは言えませんが、『とびつきひめ』を開発した01stepの(む)様によると、STGはDirectXのプログラムを学ぶ上では“初心者向き”で、プログラムの基本と言えるらしいです。
マンガで言うなら、STGは四コママンガに当たる存在なのかもしれませんね。
といったトコロで、今週はココまで。
楽しんで頂けましたか?
ご意見ご感想、ご質問等があればコメにどうぞ。
来週もお楽しみに!
それでは皆さんまた来週。
お相手は、asayanことasami hiroakiでした。
SeeYa!(・ω・)ノシ
きょーのはちゅねさん♪
バレちゃいました。(笑) Thanks for youre reading,
See you next week!
‐関連ウェブサイト‐
※今回ご紹介したタイトルを開発した同人サークルの公式ウェブサイトです。 ぜひ一度アクセスしてみて下さいませませ。
・FLAT
※『eXceed』シリーズのFLAT様の公式ウェブサイト。 ただし、商業転向に伴い、現在は一切更新されていないので、もしかしたら閉鎖される可能性もあるかも。 ご利用はお早めに。 ちなみに、商業用の公式サイトはコチラ。
・天然素材
※FLAT様の系列サークル、天然素材様の公式ウェブサイト。 FLAT様の商業転向に伴い、天然素材様が同人専任になったようです。
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