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第二次世界大戦中、ナチスはイギリスの経済を混乱に陥れるため精巧な贋ポンド札の
製造を計画する。この“ベルンハルト作戦”のため、ザクセンハウゼン強制収容所には、
世界的贋作師サリー(カール・マルコヴィクス)、印刷技師ブルガー(アウグスト・ディール)
などユダヤ系の技術者たちが集められた。収容所内の秘密の工場で、ユダヤ人で
ありながら破格の待遇を受け、完璧な贋ポンド札作りに従事することになったサリーたち。
しかし彼らは、自らの延命と引き替えに同胞を苦しめるナチスに荷担するジレンマに
次第に葛藤と苦悩を深めていく・・・。
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元々、絵を描くよりも儲かるからという理由で贋札作りに
励んでいた犯罪者サリーを主人公にもってくることで
これまでにないナチスのユダヤ人迫害、ホロコーストものに
なっていたなぁと思いました。
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殺されないために、収容所でナチに与えられた仕事をするというのは
「灰の記憶」のゾンダーコマンドを思い出させましたが、この映画では
さらに主人公がもともと犯罪を犯していた悪(わる)だったというところに、
設定の目新しさを感じましたし、その元々は悪だった彼が、同胞を
守るために、自分の身さえ危ないのに頑張った、最後は仲間を守ることを
決意したということろに惹かれるところがありました。
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実際この作戦に関わったブルガーが原作を書いたということで
実際にあっただろう贋札作りのための写真やチャートが出てきたし
どうやって”完璧”な贋札を作っていたかという部分も
興味深く見ることが出来ました。
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どう転ぼうが結局は殺されるんだろうという状況の中
じわじわとその時が近づくにつれ、緊張感が増し
ブルガーの正義感と、サリーの少しでも生きながらえる道を
選ぼうとし、仲間を助けようとする気持ちがひしひしと伝わってきて
緊迫感がありましたし、この構成がすごく良かったなぁと思いました。
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ブルガーとサリー、どちらが正しいかなんて、この局面では
誰も決められないと思ったし、ギリギリの気持ちを持ち続けながら
この作業をしていた彼らの気持ち、葛藤などが伝わってくる
とても良い映画でした。
個人的お気に入り度
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上映時間が96分だったので、意外と短い作品なんだなぁと驚きました。そのせいか、ちょっと説明不足だったところもあって、何であの人は自殺したの?とか、具体的にどうやって作業を遅らせたの?と気になるところもありました。でも、ぐちゃぐちゃ説明せずに、端的にいろいろな登場人物の心を描いていて、よかったですよね~。
最初と最後の海のシーンも素敵だったし、物語の構成も見事だったし、主人公のカール・マルコヴィクスの悪役顔もよかったですね。タンゴの音楽の使い方も巧かったなぁ‥。
これ観たいんですよね〜。
もうレンタルされているんですか?
楽しみ〜!!
あの場合ナチスに加担しても生きながらえたいと思う人を咎めることはできませんよね。
私もきっと「生きたい」って思ってしまうと思う。
塀の外のユダヤ人と比べて、天国のような扱い(暖かい寝床とか清潔な環境)を受けることを放棄なんてできないです。
悪党に見えたサリーがとても現実的な思考でみんなを引っ張り、意外に友情に篤かったのも良かったです。
「灰の記憶」っていう映画は未見なのです。そうかぁ~その映画で、既に同じ様な題材をテーマにされていたのですね?興味沸いて来ちゃったな~。
いや~この映画、私のかなり好みの映画でした。見た直後より、今、今年の前半見た映画を振り返ってみると、ベスト10に入っています!
浅野君のモンゴルよりも、この映画が賞に選ばれた・・っていうのも、納得しちゃう処があります・・。浅野君も凄くカッコ良くてがんばっていたのだけれど、こちらの映画の方がシナリオも、そして雰囲気も、勝っていたかなあ・・と。
視点が、贋札つくりのユダヤ人たちで、収容所の外の情報は、ほとんど遮断されてるとこもミソですねぇ。
サリーが、意外なほどの冷静さとリーダーシップを発揮して、みんなをまとめてくとこもなかなか面白かったです。
生き抜くことと正義の狭間での各々の葛藤が、短い時間の中で、伝わった方じゃないかなぁ?
うん、上映時間の短い割に、「濃い」印象をうけました。
そう、意外と短い作品でしたね~。
確かにはるはるさんが書いてらっしゃる説明不足のとこ、そういえばそうだったな~・・と今更気づいた次第です(^^;;)
見てるときは、あまりなにも感じず見ちゃってました~(^^;;)
でも、ポンポンと進んで行って、その分おっしゃる通り端的に描いてありましたね~。そういう意味ではわかりやすくて良かったかな、って思います。
そうそう!最初と最後の海のシーン、良かったですよね~♪
タンゴ、ダンスと、音楽も良かったし、構成も好きでした。
カール・マルコヴィクス、なかなか渋くて素敵でしたね~^^
あのダミ声(?)も好きだし、顔が曲がってるところなんかも気になりつつ気に入りました(笑)
鼻が左に曲がってる!右の鼻の穴の方が左の方よりも小さい!な~んて変なところが気になったりして(=^_^=) ヘヘヘ
なかなか良かったので、是非ご覧になってみて
くださいませ。
髭ダルマさんの感想も楽しみにしています♪
どうなるんだろう、って実際の所わかりませんが
やっぱり生きていたい、というのは人間の本能だと
思うし、悪いことだとわかっていても加担する、
あんなに憎いナチの言いなりにもなってしまう、という彼らの行動は、それが普通なのかも・・と思いました。
そうそう、一応サリーは犯罪者なのに、あんな風に
みんなを引っ張って行って、あのとき彼が”正義”と
思えたことをやったんですもんね。
そういう彼を主役にもってきたところも、この映画が
面白く、見てるこちらを引きつけるものになってたんだろうなぁ、って思いました。
ミチさんが書いてらっしゃるように、意外と友情に
厚かったし、演じてたカール・マルコヴィクスがなかなか素敵でした^^
TB&コメント、どうもありがとうございました
見ごたえがありました。時間がございましたら是非^^
この映画よりもかなりやりきれなさが残りましたが。
で、この映画ですが、ほんと良く出来た、面白い(といっては語弊があるのかもしれませんが)作品で、
いろいろ興味深く見れたし、音楽も良かったし
テンポも良かったし、主演をサリーのような人に
もってきたところも新鮮で良かったと思うし、賞を
取ったのもわかるなぁ、と思いました。
まだ「モンゴル」は未見なので楽しみですが
(浅野さん大好き~~~~(^▽^)V)
やはり比べるとこちらの方が良いんですね。
構成も良かったですしね~。
でもlatifaさんのこの映画の記事、衝撃でした~!
実話に基づいてる場合、この出演してた本当の
人物の”その後”などはすごく興味をそそられるので
latifaさんの記事は本当に嬉しかったです~♪
はっきりわかってなかったですもんね~。
あそこにいればそれが当然だったのかもしれないけど
だからこその彼らの精神状態、仕事ぶりだったり
したんですもんね。
>サリーが、意外なほどの冷静さとリーダーシップを
>発揮して、みんなをまとめてくとこもなかなか
>面白かったです。
そうそう、彼がこんな風にみんなを引っ張っていく
リーダーになるなんて、以前が以前だったから
ちょっと想像できなかったし、そういう人を
主人公にもってきたのも、この映画を面白くしてましたよね。
時間は短めでしたよね。でも、端的にいろいろなことを描写してくれてたので、わかりやすかったし
この映画が描きたかったことはしっかり出てたなぁって思いました。