心の栄養♪映画と英語のジョーク

日々観た映画のレビューと英語のジョーク♪心の栄養いっぱいとってKeep smiling♡

広告

※このエリアは、60日間投稿が無い場合に表示されます。記事を投稿すると、表示されなくなります。

「赤い文化住宅の初子」

2010-03-18 | 映画「あ」行
母に先立たれ、父も小さい頃に蒸発してしまい、兄・克人(塩谷瞬)と2人で文化住宅に
暮らす15歳の少女、初子(東亜優)。兄は高校を中退して稼いだお金を風俗に使って
しまう始末で、家にはテレビも電話もなかった。幸せを自分の力だけで手に入れることが
出来るなんて、これっぽっちも信じられなかった。そんな初子に対し、大好きな三島くん
(佐野和真)は一緒に東高に行こうと約束してくれた。しかし高校へ行くお金があるわけもなく、
ある時ついに、三島くんに東高へ行けなくなったと告げる初子だったが・・。



文化住宅って、大阪方面で使われてる言葉で、関東方面じゃ使わないよなぁと
思って見始めたんですが、大阪じゃなくて、ここは広島県のどこか
だったんでしょうか?言葉がなんとなくそんな感じでしたし。
でも、場所はそんなに重要じゃなく、とにかく初子と兄は貧乏。
今時・・と思うくらいの貧乏な生活。そして不幸が次々と襲うんですよね。
この展開からいくと、ラストは・・と思ったんですが、凄く幸せになったり、
凄くさらに不幸になったりすることもなくて(いろいろ不幸は襲ってくるのですが)、
合点のいくラストでした。どちらに極端に転んでも、合点が出来ないものが
あったかもしれませんが、妙に納得出来ました。
 
で、この初子がけなげでけなげで、もうたまらないんですよ~。
普通だったらぐれまくってるか、世捨て人のようになってるか、
どっちかかもしれない・・と思うんですが、出来る範囲で、至極普通に
生きようとしてる。まだ中学生なのに・・。
たまらなかったですね、初子の姿を見てると。

お兄ちゃんが高校中退して働いてるという理由もあったのかもしれませんが、
現実的に考えると、初子はどっか施設に入って、そこから中学に通った方が
良いんじゃなの?と言う感じだったし、高校だって貧乏で行けないなんて、
今時ないかも。これだけお金がなければ授業料は免除になるし、
高校にいったらバイトも出来るし・・と思ったりもしたんですが、
彼女はお兄ちゃんと一緒にいることの方が重要だったでしょうし、
お兄ちゃんが中学出て働けと言ったら、それに従うのが彼女として
一番良いと思ったことだったんでしょうね~。
唯一の(本当はそうじゃなかったけど)家族ですから。
 
で、この初子の描き方が良かったんですよね~。絶望的な状況なんだけど、
悲観的すぎず、攻撃的になったりもせず、ただ淡々と出来るだけのことをして
日々暮していくという様が、純真という言葉を思い出させるものでした。
この作品の次の年2008年に同監督(タナダユキ)が、この作品と同じく
脚本と監督をやった「百万円と苦虫女」に、ちょっと通じるものが
あったような気がしました。「さくらん」も思ってたよりもずっと
ストーリーが面白かったし、このタナダユキってすごいなぁと、つくづく思いました。

で、ここに出てくる大人たちが、みんなどうしようもない人たちばかり。
担任の先生は、まずはあり得ん!という人でしたし(坂井真紀が好演!
彼女はほんっと素晴らしい女優さんですね~)、初子に優しくしてくれる
偶然出会った女性(浅田美代子)は、良い人かと思いきや、とんでもない人
だったりしたし、後に出てくるお父さんも・・・。
ほんとに救いがない状況。
盛上がるとか、どこかに凄いことが起るとか、そういうことは
無かったんですが、これは見たことを忘れないだろうという作品になりました。

初子を演じた東亜優が初々しさとはかなさを出した、とても良い演技を
してましたし、お兄ちゃん役の塩谷瞬もなかなかのイケメンさんで、
素敵でしたし、根はいい人だけど、苦労が彼をこんな風にした・・という
感じを上手く演じてたと思いました。この兄ちゃん、本当は優しくて
強くて、実はそんなに悪い人じゃなかったというところも良かったなぁ。
初子と両思いの三島くんもとても良い子だったし・・。
でも、彼と将来を約束してたけど、きっとそうはならないだろうなぁ~・・。

やるせない、切ない、たまらないお話ではありましたが、なんか好き、
そんな映画でした。

個人的お気に入り度3.5/5

赤い文化住宅の初子 [DVD]

JVCエンタテインメント

このアイテムの詳細を見る
『映画DVD(レビュー感想)』 ジャンルのランキング
コメント (8)   トラックバック (16)   この記事についてブログを書く
« 「あの日、欲望の大地で」 | トップ | 「マイ・ライフ、マイ・ファ... »
最近の画像もっと見る

8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
原作 (kimion20002000)
2010-03-18 11:10:21
TBありがとう。
原作の松田洋子はなかなかいいですよ。
タナダユキがこの原作に着目したところが、なかなかGOODです。

愛しい映画・・。 (ひきばっち)
2010-03-18 12:43:53
TB&コメント有難うございます。
ご覧になられたんですね(^^♪。
この作品は、ここぞというような“見せ場”があるわけではないし、笑い所があるわけでもない・・。
でも、観ていてとても心地よく、観終わると心が“温かく”なるんですよ。
そして時が経つと、また無性に観たくなるのです・・。

この映画が何故こんなに観たものを惹きつけるのか・・。
まず、原作の持つ魅力(未読ですが、そう思います)。
それに、タナダユキさんの脚本がイイですね~!そしてバランス感覚の良い演出・・。

さらに、東亜優をはじめとする個性が際立つキャスティングですね(坂井真紀、大杉蓮、塩谷瞬、浅田美代子、そして佐野和真!)

そして忘れてはならないポイントは、「やっちもにゃーわ」「いやじゃ!」「ビスケ食べりぃ」などの“広島弁”ですね(^^♪!

これらの要素がちょっとした“奇跡”でぶつかり合い、本作のような“えも言われぬ、愛しい映画”を作り出したのだと、ひきばっちは思います(^^♪。

初子の坦々としたキャラクターが、次々と襲いかかる“不運”を、等身大の自分で受け止め、自分の中で納得させて、日常に戻ってゆくんですね~・・。

そんな初子ですが、高校進学をあきらめ、参考書や問題集を海に投げ捨てるシーンは胸が詰まりました・・。

ポストに入っていた風俗のチラシを丸めかけて、「いけん、お兄ちゃんが使うかもしれん」ってしわをのばしている初子は、本当に健気でした・・(T_T)。

エンディングにかかるUAの歌(題名失念しました)がスゴく本編とマッチしていて、ラストシーンの切なさを際立たせていましたね。

書いていたら、観たくなったので、後でTSUTAYAへ行ってこようかな・・(笑)

P.S.拓郎お好きなんですね~(^^♪
私は中学の頃からギター弾いて歌ってました~。一番好きな歌は「流星」です・・。
タナダユキ (rose_chocolat)
2010-03-18 21:08:32
彼女の作品って、金銭感覚を問うものが多いですよね。
お金が絡むと人ってこんなに変わる・・・ みたいな。
独特の視点が好きです。

本当に今時こんなコはいないです。「赤貧洗うがごとし」まではいかないにしても、ここまで来てもまだそんなに健気なの? と感嘆してしまうくらい。
kimion20002000さんへ♪ (メル)
2010-03-19 09:40:06
kimionさん、こんにちは☆^^

こちらこそTB、それにコメントもいただいて、どうもありがとうございます♪

原作、お読みになったんですね。
私もこれは読んでみたいなぁと、映画を見て思いました。
タナダユキさんが監督とか脚本を手がけられた映画って、まだこれで3本目なんですが、みんな好きなので、まだ見てないものをこれから見てみたいです。
ちゃんと独特の世界感をもってらっしゃるので、この原作にも目を付けられたんでしょうね~。
ひきばっちさんへ♪ (メル)
2010-03-19 09:55:45
ひきばっちさん、こんにちは☆^^

やっと見て、やっと記事アップ出来ました~^^
ひきばっちさんのお陰です♪
ありがとうございましたm(__)m

そう、この作品、どーんと大きな見どころとか、凄いことが起るわけじゃないんですが、妙に惹かれるものを持っている作品でした。
そう、悲しいお話でもあるはずなのに、どこか温かさがあるんですよね。
ほんわか良い感じ。
やはりそれは初子のキャラクターによるところが大きいのかなぁと思いましたし、仰る通りタナダユキさんの脚本の良さが影響してるんでしょうね。
そうそう、バランス感覚が絶妙に良いです!

これが何もかも上手くいって、ちゃんちゃん!だったら、きっとつまらない映画になっていたと思うんですが、あの絶妙なラストですから。
勿論途中も良かったし。

そう、それにキャスティングが良かったですよね~♪
皆さん、本当に上手く演じられていましたし、初子を演じた東亜優は演技も見た目も役にピッタリ。
私も、ポストを見て、いけん、お兄ちゃんが使うかもしれん・・のシーンは、微笑ましくもあり、泣けそうでもあり、たまらない気持ちになりました。

それに仰る通り、広島弁も重要な要素の一つでしたね~。
これが標準語だったら、もうちょっと冷めた感じになっちゃったかも。

エンディングの曲も良かったですね~♪

曲・・といえば、拓郎ですね(笑)
私も流星大好きです♪
「結婚しようよ」という映画で、拓郎の曲がたくさん聴けて大満足で、久々に(^_^;)拓郎のCDを引っ張り出して、目一杯聴きました♪
また聴こうかなぁ^^
rose_chocolatさんへ♪ (メル)
2010-03-19 09:59:03
rose_chocolatさん、こんにちは☆^^

そうですね~、私はまだこれを入れて3本しか見てないんですが(^_^;)
みんな金銭感覚を問うていたと思います。
それに仰る通り、彼女独特の世界感、見方みたいなのがあって、とても好きです。

そうそう、今時ここまでの極貧って珍しいですよね。
というよりも、ここまでなったら、ちゃんとお上に(?)訴えれば、奨学金とか、補助とか、絶対ありそうなんですが・・。
Unknown ()
2010-03-20 22:23:51
実は、この映画、レンタルビデオで手にとるまではしたんですよ。
すごい奇遇で驚きました。

でも、この記事に書いてあるようなことだろうなぁっていう予感がして、やめておいたんです。
やるせない、切ない、たまらないお話のようなので、もうちょっと先に時間をとって見たいと思います。
亮さんへ♪ (メル)
2010-03-21 07:36:37
亮さん、こんにちは☆^^

そうでしたか~!奇遇ですね~。
不思議な縁?!(笑)

確かに切なくてやるせなくて・・でしたが
重くはなく、鑑賞後の感じも悪いものではなかったです。
初子の健気さ素直さ、広島弁、その他諸々のお陰で、どこか温かい読後感ならぬ鑑賞後感がありました。
またそういう気分になられましたら、是非^^

コメントを投稿

映画「あ」行」カテゴリの最新記事

関連するみんなの記事

16 トラックバック

mini review 08294「赤い文化住宅の初子」★★★★★★☆☆☆☆ (サーカスな日々)
松田洋子の同名のコミックを映画化した、切ない青春純愛物語。『タカダワタル的』のタナダユキ監督が、親なし、金なし、希望もなしの15歳の初子の、ないものづくしの青春を愛情を込めて描写する。主人公に抜擢された期待の大型新人東亜優は、等身大の少女を熱演。彼女の兄...
「赤い文化住宅の初子」 (ひきばっちの映画でどうだ!!)
                          「赤い文化住宅の初子」  今年これまでに観た恋愛映画(DVD)のなかで、一本挙げてくださいと言われたら、私は迷わずこの映画を挙げるだろう。恋愛というよりは純愛・・そう・・まさしく純愛なのだが。  初子...
『赤い文化住宅の初子』 (マガジンひとり)
@渋谷シネ・アミューズ、タナダユキ監督。 「大嫌いな赤毛のアンは、いつもあたしと一緒にいた」 母に先立たれ、父は小さい頃に蒸発。高校中退して稼いだ少ないお金を風俗に遣ってしまう兄。そんな兄(塩谷瞬)と二人、文化住宅に暮らす初子(東亜優)。 「一緒に東京行...
赤い文化住宅の初子/東亜優、塩谷瞬 (カノンな日々)
原作はコミックらしいんですけど全然知りませんでした。主演の女の子も知らなくて唯一知っていたのが監督タナダユキさん。「さくらん」では脚本を務めた方です。どんな物語なのかなぁと思ってたら劇場予告編で女の子が言うセリフ「赤毛のアンが嫌いだ」。このワンフレーズ...
★★★ 『赤い文化住宅の初子』 (映画の感想文日記)
2007年。スローラーナー。   タナダユキ監督・脚本。松田洋子原作。  モンゴメリの小説、『赤毛のアン』を否定しながらも依存して、ときどき声に出して読んでみたりもする15歳の初子(東亜優)が、父は蒸発、母は過労に...
『赤い文化住宅の初子』 (2006) / 日本 (NiceOne!!)
監督・脚本:タナダユキ原作 : 松田洋子出演:東亜優、塩谷瞬、 佐野和真、坂井真紀、浅田美代子、大杉漣鑑賞劇場 : シネ・アミューズ イースト/ウエスト公式サイトはこちら。<Story>兄の克人(塩谷瞬)と二人暮らしの中学3年生・初子(東亜優)。父(大杉...
赤い文化住宅の初子 (日っ歩~美味しいもの、映画、子育て...の日々~)
JVCエンタテインメント 赤い文化住宅の初子 松田洋子のコミックを原作とした作品です。原作は未読です。 兄の克人と二人暮らしの初子は高校受験を控えた中学3年生。同級生の三島くんとの「一緒に東高へ行く」という約束を果たすべく勉強をしていたのですが...
赤い文化住宅の初子 (単館系)
http://www.hatsuko-movie.com/渋谷シネ・アミューズで鑑賞。主人公がいかに貧乏かどうかがひしひし伝わってきます。母は病気で死んでしまい、父は失踪...
赤い文化住宅の初子 (映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子公式HP)
赤い文化住宅の初子 [DVD]テーマは、まとわりつく不幸の中でのかすかな希望。ほとんど救いはないのだが、なぜかピュアなあと味が残るから不思議だ。極貧生活を送る少女のささやかな夢と初恋を描く異色の青春映画である。原作は松田洋子の人気漫画。ヒロイン初子を徹底的に...
赤い文化住宅の初子 (いつか深夜特急に乗って)
製作年:2007年 製作国:日本 監 督:タナダユキ 「誰か
赤い文化住宅の初子:貧乏、初恋、ひとりぼっち シネ・アミューズ (気ままに映画日記☆)
今時主人公が貧乏な少女って・・・ なかなかいいじゃん。 タイトル:赤い文化住宅の初子 監督・脚本:タナダユキ 出演:東亜優/塩谷瞬/佐野和真/坂井真紀/江口のりこ/大杉漣 製作:2007年日本 「三島君、うち もうバイト」 中学生の初子(東亜優)は同級生の三島君(...
赤い文化住宅の初子 (2007) (白ブタさん)
友達の薦めで見てみました{%ウサギwebry%}
赤い文化住宅の初子 (ぁの、アレ!床屋のぐるぐる回ってるヤツ!)
坂井真紀演じる田尻センセの尻に萌えた! 赤い文化住宅の初子posted with amazlet on 08.03.26JVCエンタテインメント (2008/01/25)売り上げランキング: 3268...
赤い文化住宅の初子(DVD) (ひるめし。)
貧乏、初恋、ひとりぼっち。
【DVD】赤い文化住宅の初子 (新!やさぐれ日記)
■動機 「海と夕陽と彼女の涙 ストロベリーフィールズ」を観て ■感想 結構良い感じの青春映画だと思った ■満足度 ★★★★★★☆ いいかも ■あらすじ 母に先立たれ、父も小さい頃に蒸発してしまい、兄と2人で文化住宅に暮らす15歳の少女、初子(東亜優)は、...
Buy real human website visitors (Best web traffic service on www)