「あなたは私の婿になる」

NYの出版社で編集長を務める40歳のカナダ人、マーガレット（サンドラ・ブロック）。やり手だが、
容赦のない厳しさから部下たちに恐れられていた。ある日、会長に呼び出された彼女は、ビザの
更新が却下されたと知らされる。国外退去処分になればこれまでのキャリアも棒に振ることに。
その時28歳のアシスタント、アンドリュー（ライアン・レイノルズ）の姿が。米国人と結婚すればと
ひらめいた彼女は、アンドリューとの結婚を勝手に決めてしまう。職を失いたくないアンドリューは、
この“上司命令”に渋々従う。しかし偽装結婚はバレれば重罪。審査官のチェックを乗り切るため、
本当の恋人を演じ続けるしかない２人。さっそく結婚を報告するため、彼の故郷アラスカへと
向かうのだったが・・。


　
先日見た「男と女の不都合は真実」と同様、出だしも内容も違うには違うんですが、
ラブコメの王道と申しましょうか、先がミエミエな展開＾＾　
なので驚きとかは特になかったし、ラストも思った通りだったわけですが、
アラスカの風景と、そこに住んでいたアンドリューの家族がとっても
良くて、なかなか楽しめました。
　
それにサンドラ・ブロックもライアン・レイノルズも、息がピッタリという
感じで、二人の掛け合い・会話がぽんぽんとテンポが良くて好感。
サンドラが出てるロマンスものというと「あなたが寝てる間に・・」を
真っ先に思い出しますが、あの作品ほど人物像に深みがなかったところが
残念でしたが、それでも、それなりにマーガレットと言う人物や、
アンドリューの家族の思いが伝わってきて、思わずジーンとするところもありました。

ただ、あれだけ嫌ってた上司でもあるマーガレットを、たったあれだけの
期間で、あそこまで好きになれるか？という疑問もありましたけど、
まぁそこはラブコメってことでOKなのかな？！(^^ゞ

アンドリューの家族が良いと上にも書きましたが、とくにおばあちゃんが
良かったです。さすが年の功っていう“作戦も”あったりしたし＾＾　
マーガレットとアンドリューの母親、そしておばあちゃんと一緒に行った
ストリップショーも少々キモかったですが、笑えましたし、おばあちゃんと
マーガレットが祈祷しつつも踊っちゃうところも、なかなか楽しかったです。
サンドラ、踊るのも上手ですね～♪
このおばあちゃんを演じたのがベティ・ホワイト。アンドリューの母親を
演じたのはメアリー・スティーンバージェン。安心して見ていられました。

この母親（アンドリューの）と姑のタッグが良かったです。
でも、嫁と姑と言えば、あちらは（ラブコメだったせいもあるんでしょうが）
嫁も気楽だなぁ～・・って羨ましくなったのが朝食のシーン。
アンドリューのお母さんが、朝食できたわよ～って二人のベッドまで
持ってきてくれるシーンがあるんですが、あれが日本だったら（人に
よるでしょうが）、“あ、お母さん、すいません。寝坊しちゃって”と　
かなり恐縮がるシーンのはず。やばい、これじゃ嫁と認めてもらえないかも・・と
三度三度、何かお手伝いはありませんか？なんていうのが日本人の嫁
（嫁候補）ですよね(^^ゞ

ラストは妙にあっさり目だったなぁと思ってたら、別エンディングが
あったんですが（DVD鑑賞だったので）、そちらもまぁまぁ。
どっちもどっちかなぁ～という感じ。
大がかりなヒネリがあるわけでもなかったし、結局思ってた通りに
進むお話ではありましたが、笑いもそこそこあり、家族の愛もあり、
ホロリのシーンもあり、この手のお話しとしては、それなりに
満足のできるものでした。

あ、でも、DVDの特典でメイキングを見てたら、あのアンドリューの家の中の
シーンは、アラスカに建っていた見たとおりの家の中で撮られたと
思ってたんですが、違ってました～。窓ガラスには青いシールが全部
貼ってあったんですよね。ということは、家の中のシーンは別の場所
だったんですね～。あそこから見える外のアラスカの風景も良かったのに、
あれははめ込み画像だったんだ～と、ちょっとガッカリ(^^ゞ
個人的お気に入り度3/5

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