心の栄養♪映画と英語のジョーク

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「PARIS(パリ)」

2009-12-28 | 映画「は」行
心臓病を患い、余命わずかと宣告された元ダンサー、ピエール(ロマン・デュリス)。
心臓移植のドナーが現われるのを待つ日々。そんなピエールを案じて姉のエリーズ
(ジュリエット・ビノシェ)が同居を始める。彼女は3人の子どもを女手一つで育てている。
一方、歴史学者のロラン(ファブリス・ルキーニ)は自分の 講義を受ける学生レティシア
(メラニー・ロラン)に年甲斐もなく惚れてしまう。彼の弟で建築家のフィリップ(フランソワ・
クリュゼ)、離婚後も同じマルシェで働くジャン(アルベール・デュポンテル)とカロリーヌ、
兄を頼りに不法入国を図るカメルーンのブノワ、そして華やかなファッション業界で働く
マルジョレーヌ(オドレ・マルネ)、誰もがパリの空の下、小さな不満や問題を抱えながら
日々を送っていた・・。


上記のあらすじのように、数人のパリで暮す人たちの群像劇でした。
特別有名人の生活というわけではなくて、市井の一般人のお話の集まりで、
こんな風に大都会パリで暮してる人がいるんだなぁ~・・という映画でした。

私は特に群像劇好きですし、特に凄い人たちを描いてあるよりも、
一般的な普通の人たちのドラマを見るのがとても好きなので、この映画は
かなり好きなタイプ。ただ、演出がどんよりしてる感じなので
(多分意図的?!)、もしかして睡眠不足の時に見たら眠くなる
作品なのかも(^_^;) でも、幸いなことに私はバッチリ目覚めて見ていたので、
そういうこともなく、それぞれの人たちのドラマを興味深く見せてもらいました。

たくさんの人たちが出てくるんですが、元有名ダンサーのピエールと、
その姉エリーズ、そして歴史学者のロラン、さらにはマルシェで働くジャン、
このあたりがメインの登場人物だったでしょうか。そして、この人たちに
関わりのある人たちが一緒に描かれている・・という感じ。

ピエールは、余命幾ばくもないと告げられ、悲しみにうちひしがれつつも、
アパートのバルコニーから見えるパリの街を見て、なんとか精神の均衡を
保とうとしていて、彼の目線での、そのパリの風景がとても印象的でした。
エリーズもロランもジャンも、みんな高い場所からこの大都会パリの風景を
見るシーンがあって、題名の通りで、あぁPARIS、という感じ。
  
大都会パリの中には、排他的な人もいるし(パン屋のおばちゃんのイヤらしさには
閉口したなぁ)、中年過ぎのダメ教授もいたり、病気に苦しんでる人もいれば、
別れても仕事を一緒にしている人もいるし、パリに移民として入りたい人も
いる・・そういう様々な人の日々の生活を、地味に描いてある映画だった
でしょうか。全体的にちょっとどんよりしたパリという感じでしたが、
通してどのエピソードにも愛がありました。どんな人にも良いところもあれば
悪いところもある・・。当たり前のことですが、その当たり前のことを
リアルに見せてくれました。
 
音楽もなかなか良くて、クラシックありロックありで、そのシーンシーンに
ピッタリでした。ロラン教授が音楽に合わせて踊るシーンがあるんですが、
あのルックス、あの年で・・と思わず思ってしまったくらい上手かったです!
ファブリス・ルキーニって芸達者ですねぇ~♪ 
それにビノシェの踊るシーンも少しありますし、ピエール役だった
ロマン・デュリスも、元花形ダンサーだったということで、過去シーンでは
ショーで踊ってる姿も少し見られました。人生と踊ることが切り離せない
のかなぁなんて思ったり。
 
ビノシェは相変わらず綺麗♪それなりの皺はありましたが、そこもまた
良かったです。「夏時間の庭」で見たばかりの彼女でしたが、あの映画では
ブロンドだったので、全然イメージが違ってましたが、今回は彼女らしいな
というルックスと演技でした。

で、ピエールを演じたロマン・デュリスがかっこよかった~(*^^)v 
彼の出てる映画ってこれが初めてだったかも。でも、BSで放映された
彼が主演らしい「ルパン」が、録画してとってあるので、見るのが
楽しみになりました♪
ジャンを演じたアルベール・デュポンテルは、落ち着いた感じで、
安心して見ることができましたし、彼が働いていた場所とその雰囲気も
活気があって好きでした。

ラストにも、パリ観光ができますし、群像劇とパリ観光、両方出来てお得でした。
ただ、起承転結がしっかりしてる映画とは言えないので、白黒はっきり
させたい、という人には物足りないかも。
私はかなり満足して見終わりましたけど^^

個人的お気に入り度3.5/5

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
あけましておめでとうございます。 (sakurai)
2010-01-01 15:04:12
一番ちかいとこで見たのがこれだったので、ここに。
あけましておめでとうございます。
いろいろと忙しくなって、なかなか書き込めなかったのですが、きちんと見てらっしゃるメルさんには、頭が下がります。
見習いたいです。

この映画は、うーん、何を言わんとしているのかよーわからん、いかにものフランス風でしたが、観光案内には、確かになってましたよね。

さて、うちの姉も昨日実家に来たようですが、羽越本線が停まって、村上からバスに乗ったとか。
とんでもの帰省だったみたいです。
あたしは、天気悪いんで、明日にしますわ。

いろいろお話でして、楽しかったです。
今年も、何かとよろしくお願いします。
返信する
sakuraiさんへ♪ (メル)
2010-01-02 14:06:34
sakuraiさん、明けましておめでとうございます

私の方こそ、これまでにない忙しさの12月で、バタバタとしてるうちに今日になっちゃった・・って感じです(^_^;)
映画もきちんと見てるといっても、DVDですからねぇ(^^ゞ
早く3Dデビューしたいです♪
sakuraiさんにはいろいろコメントも頂、お陰様でたくさん良い映画を見ることが出来ました。
それにコメントは残してないものの(^_^;)(すいません)記事を参考にさせていただいて映画を見ること、ほぼ全部・・という状態で、お世話になりっぱなしです。
本当にありがとうございます!!!!!
今年もまた、どうぞよろしくお願い致しますm(__)m

で、この映画ですが
パッとするところがなかったものの、なかなか楽しめました(^^
なんというか、こういう普通の(?)人たちの普通の日々を見るのって、なんか好きなんですよね^^
そうそう、パリの観光案内にもなってましたよね♪

お、奥羽本線が止まってしまったんですね~!それは大変!
年末年始と荒れましたもんね。
こちらは大晦日は一日降っていたものの
元日も降るという予報だったけど、午後からは晴れたりもして、なかなかの好天でした♪
今日もあさからほぼ快晴状態です(*^^)v
sakuraiさんも今日ご実家に帰られたんですね。
のんびりゆっくりしてきてくださいね~♪
いい年になりますように、そしてあらためまして、今年もどうぞよろしくお願い致しますm(__)m
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