ひきばっちの映画でどうだ!!

ひきばっちが観て気に入った映画を、ブログで紹介します。

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「永遠の0」

2014-02-16 11:00:50 | Weblog
                                    「永遠の0」

TOKYO FMのラジオ番組で、桑田佳祐さんが本作について触れていたのを聴き、久しぶりに劇場で映画を観ることに致しました。。。

ネタバレあります。。。
司法試験に落ちて、自分の生き方に迷っている青年・健太郎(三浦春馬)は、祖母・松乃の葬儀の日に、それまで知らされなかった事実を知ります。
それは、彼と祖父・賢一郎(夏八木勲)の間には血のつながりが無く、“血縁上の祖父”が別にいること。。。
そしてその本当の祖父は、太平洋戦争で零戦のパイロットとして戦い、終戦間近の昭和20年に特攻隊として出撃し、戦死していたこと。。。

このあと健太郎と姉の慶子(吹石一恵)が、その祖父・宮部久蔵(岡田准一)はどんな人物だったか、何故終戦間近に特攻を志願したのか。。。その人物像にせまるべく、生前の祖父を知る人々を訪ねてゆくことのなるのですが。。。訪ねゆく先々で待っていた、祖父へ投げかけられる言葉は、「海軍一の臆病者」という辛辣なものばかりでした。。。


この作品は、健太郎が生きる現代と、久蔵が生きた太平洋戦争の時代とを、回想録のような形で繋いでゆきます。
それがゆえに、戦時中のみを描くよりも、より振幅が大きく強烈なインパクトで観る者の心を打つのでしょう。

久蔵は“生きること”に執着します。“最後まで生き延びる努力をする”ことを部下に叩き込みます。
“敵と戦い華々しく散る”ことが旨とされていた時代にあっては、久蔵の考えは受け入れられ難いものだったのでしょう。

そんな久蔵の考え方や行動を苦々しく見ていた一人の零戦パイロットが登場します。新井浩文演ずる景浦です(現代は田中泯が演じています)。
景浦は久蔵に模擬戦闘訓練を何度となく申し入れ、ある日ついに景浦と久蔵の乗った2機は模擬空中戦状態になります。ここで景浦は、久蔵の驚くべき機体操縦能力に直面し、「宮部(久蔵)はただ乱戦を逃げているだけの男ではない」ことを痛感ー進退窮まり思い余った景浦は訓練で絶対やってはいけない「実弾」を宮部機に向けて放ってしまいます・・・。
景浦が掃射した弾丸は宮部機を逸れ、大事には至りませんでしたが、その日から景浦にとって宮部久蔵は憎しみの対象から、“いつの日か宮部に”というライバルに変わったのであります・・・。

この景浦が、後に久蔵が特攻出撃する沖縄戦で、護衛・戦果確認機に搭乗することになります。

それにしても、新井浩文さんて、存在感のあるイイ俳優さんですね。。。

「海軍一の臆病者」と呼ばれてもなお、“生きて帰ること”そして“部下を生きて帰すこと”に執着した久蔵でしたが、昭和20年、「特攻隊」として若い命を散らせて行く仲間の護衛・戦果確認を任されてから苦悶の日々が続きます・・・。

そんなシークエンスと前後して、健太郎が参加する現代の合コンのシーンが挿入されます。ここでの若者たちの会話が、戦時中に特攻などで死んでいった若者たちの想いとの距離感を強めます。
「私たちには、関係ないし・・・」という女の子のセリフが突き刺さるようです。


そして時は終戦間近・・・特攻を志願した久蔵が河原で、同じ特攻志願の若者と語らうシークエンスがあります。
「未来の日本はどうなっているのでしょうね・・」と語る笑顔に胸が締めつけられる思いでした。

宮部久蔵機はその若者の乗るゼロ戦と、護衛の景浦機に別れを告げます。
夏八木勲さん演ずる賢一郎が、戦争、そして“生き残る”とはどういうことか、を語る姿が印象的でした・・。
久しぶりに映画を観て涙が出ました。

現代を生きる自分の生き方に、“本当にそれでいいのか”という疑問を投げかけてくれる、そんな厳しく、そして素敵な映画でした・・・。




ひきばっち的満足度★★★★☆





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「太陽の帝国」

2013-12-13 15:24:04 | Weblog
                               「太陽の帝国」

いつか観ようと思いつつ、機会がなかった本作なのですが、友人が本作を高く評価しているのを知りまして、ようやく観てみました。

ネタバレあります。。。
本作の冒頭の舞台は1941年、日中戦争下の中華民国・上海です。
イギリス租界地で父母からの愛情を受けながら、何不自由無く育った零戦好きの“イングリッシュ・ボーイ”である主人公ジェイミー<ジム>(なんと、若かりしクリスチャン・ベイル!)

そんなジム少年ですが、日英が戦争を始め、避難民の大混乱の中、彼は両親とはぐれてしまいます。。。
中国人の男に目をつけられて、上海の街中を逃げ回っている時(ここのシークエンスで映る上海の路地裏や商店が立ち並ぶ小路などは趣深いものがあります)不良アメリカ人のベイシー(ジョン・マルコヴィッチ)に助けられます。。。

ここからジムのサバイバル生活が始まります。
一時的に集められた外国人収容所から、蘇州の収容所へ。。。
この蘇州の収容所は飛行場のすぐ横にあったため、ジムはそこで零戦と接近遭遇します。ナガタ軍曹(伊武雅刀)が撃鉄を引いて注意しに行こうとしますが。。。このシーン好きです(^^♪太平洋戦争の日本軍はあまりよく表現されないことが多いので、このシーンで何か、「スピルバーグはこんな感じに描いてくれたんやねぇ。。。」と感慨深かったです。

ジムはその収容所でしたたかに成長し、やがて運命の1945年を迎える訳ですが、クリスチャン・ベイル、さすが主役に選ばれただけあって、イイのですよ。
B29が収容所に爆弾を落とした腹いせに、ナガタ軍曹がローリング医師(ナイジェル・ヘイヴァース)を木刀で・・・!という所でジムが軍曹に日本語で話しかけるシークエンスがあります。
ここがこの映画のヘソ(?)のような感じです。胸が熱くなる、そんな一幕です。。。

この作品のタイトルは「太陽の帝国」(原題EMPIRE OF THE SUN)ですが、ストーリーは、その“帝国”である日本を手放しで讃える訳でなく、かといって日本軍=悪の権化という描き方もしていないです。
あくまでも少年ジムがその成長の過程で体験して感じたことを中心に描かれています。
なので、イギリスと日本は戦争中なのに、主人公のこのセリフ(シーン)は??という場面がたまにあります。実話に基づいて作られたからなのかもしれません。逆に考えると、それだけ“リアル”なのかも。。。

この映画を観たのを機に、J.G.バラードの原作も読んでみようと思います。。。



ひきばっち的満足度★★★★





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「男はつらいよ 望郷篇」

2012-09-25 08:02:42 | Weblog
                         「男はつらいよ 望郷篇」
DVD。

「男はつらいよ」の第5作目。好きな作品なので紹介します。

ストーリー冒頭、「おいちゃん危篤」とかつがれた寅さんが、旅先から柴又に帰るまでに、葬式の段取りを全て整えてしまったからさあ大変・・!

本作の「マドンナ」は、テレビ版「男はつらいよ」でさくら役を演じた長山藍子
千葉の浦安(この頃はまだディズニーランドも無かったですねぇ)にある豆腐屋の娘という役どころです。

寅さん今回はその娘さんにホの字になってしまい、住み込みで嬉々として油揚げを揚げる毎日・・。
すっかりその気で頑張っちゃうのですが・・。

さくら(倍賞千恵子)が寅さんを切々と諭す場面があります。
当たり前のような「地道な生活」なんていうセリフも、さくらが話すと胸に響くから不思議です・・。
寅さんを通して、見ているこちらが諭されているのです・・。

あと、私的に好きなキャラクターが、太宰久雄さん演ずる「タコ社長」です(^^♪
いつも決まって、間の悪い時に現れて、寅さんとひと悶着あるという・・。愛すべきキャラクターですo(^o^)o

当初「男はつらいよ」シリーズは、この「望郷篇」で完結する予定だったらしいのですが、公開したところ、本作があまりにも人気を博したので、続けることになったということです。

自分が若かった頃はピンと来なかった場面も、齢をとってから見直すと、とても味わい深かったり致します・・。

聞いた話ですが、この頃、浅草の映画館で「男はつらいよ」を上映する時、冒頭で寅さんがスクリーンに登場すると、客席から拍手が起こったらしいです・・(^^♪。

今後も、「男はつらいよ」気に入ったものをレビューして参りたいと思っております。




ひきばっち的満足度★★★☆





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「コロンビアーナ」

2012-09-13 18:33:49 | Weblog
                           「コロンビアーナ」
ユナイテッドシネマ豊島園にて。

この日のUCとしまえん6番スクリーンはお客さんもまばら・・・。
思っていたより小さめのスクリーンにちょっとがっかり(T_T)
やはりこういうアクション物は、デカイスクリーンで観たかったとです。

オープニングで空撮される住居の密集地域(ボゴタかメデリン近郊か?)の映像が異国感を感じさせる。

本作は「レオン」「ニキータ」の監督であるリュック・ベッソンが製作・脚本。
因みに私は「ニキータ」未見という親不孝者です(汗)

主演は「アバター」のネイティリ役で一躍脚光を浴びたゾーイ・ソルダナ

ストーリー的には・・・1992年・・ところは南米のコロンビア・・。
マフィアの内部の裏切りにより、目の前で両親を殺された少女・カトレアは、間一髪!単身辛くもコロンビアを脱出し、生前父から「何かあったらこのおじさんを訪ねなさい」と言われていたアメリカはシカゴでギャングをやっているエミリオ(クリフ・カーティス)を訪ねる。やがてそこで生きて、そして「殺し屋」になる訓練をしていくことになるのだが・・・。

ここからは復讐劇ですので、観ていてストーリーはなんとなく予想がついちゃうんですが、
いつかきっと、両親を殺した奴らを殲滅すると胸に誓ってから15年の歳月が流れます・・。
そして、カトレアはプロの殺し屋として「仕事」をこなしてゆくのですが、なぜかどの死体の上にも必ず大きな“カトレア”の花の絵を描くのです・・・。

ストーリー冒頭、少女カトレアがマフィアの追手から逃げてゆくシーンはスピード感があってまるで「ジェットコースター」に乗っているようなドライブ感が味わえました。

拘置所内での「仕事」のシークエンスもスマートで緊迫感があってカッコイイっす。

マフィアとの銃撃戦もハデにやってくれますからね~。

ラスト近くの素手でのタイマンも迫力ありましたね~。

ただ、私見なのですが、「ちょっと正統派すぎたかな~・・・」という感じが、正直の所、少ししました。もうひとヒネリほしいなぁ・・などと・・。

無意識のうちに「レオン」と比べてしまっているというのが一つ(全然ちがう映画だから比べても意味がないとは思いつつ(T_T)

リュック・ベッソンが監督やったらどうなったかな~とか・・。

あとは、最近スケール(銃火器なども含め)のデカい、音もデカい、炎もデカい映画を多く観る機会が増えて、自分的に感覚が鈍感になっているような気が(これの前回は「プロメテウス」でした(T_T)

あと、何故か、「復讐劇」ではありませんでしたが、観終わってから、どういうわけかアンジェリーナ・ジョリーの「ソルト」と本作を対比させていました。

まぁ何にしろ、面白いことは請け合いです(^^♪

コツは、出来るだけ大きなスクリーンで観ることですね~・・・。




ひきばっち的満足度★★★☆




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「SAYURI」

2012-09-10 20:38:14 | Weblog
                            「SAYURI」
DVD。

ずーっと前に観たような記憶もありやなしや・・・、なのでTSUTAYAでレンタルしてみました。
スピルバーグが製作に名を連ねているんですねー。びっくり。
そう言われて見ると、結構セットとかお金かかってそうですな。

原題が「MEMOIRS OF A GEISHA」

昭和初期に貧しい漁村から都の花街の置屋に売られた少女・千代(さゆり)が、運命という名の波にもまれながら立派な「芸者」に成長してゆく姿を描いた、一人の女性の人生のドラマであります。

何よりびっくりは、キャスティングですね(いろんな意味で)
まずはさゆりが恋い慕う「会長」の役に渡辺謙さんですねー。

そしてその「会長」の朋友・延を演ずるのが役所広司さんですー。

まぁ、男性陣はこんなところ(?)ですが、このお二人が出ていらっしゃるだけで充分豪華に感じられますからやはりスゴイ。

問題は女性陣ですよねー。
主人公・さゆり役にチャン・ツィイー
さゆりを立派な芸者に育て上げる豆葉役にミシェル・ヨー
さゆりと対立する先輩の芸者・初桃役にコン・リー
・・・・・あれ??そうっす、主要な芸者さんの役に一人も日本の女優さんがいないのですな(唯一、「天然」な感じの芸妓・おカボ役を工藤夕貴さんが好演しておりましたが)

まぁ、ハリウッドの規則(なんじゃそりゃ!)というか規定みたいな何かで、しばりがあったのかもしれませんが。
せめて、さゆりだけでもねー・・。

しかしながら、チャン・ツィイーさんは素敵でした。
扇を持っての舞いや、見せ場の舞台、吹雪の花魁のシーン。。。

コン・リーさんの意地の悪い初桃役もハマっていましたね。この方がホントに意地悪なんじゃないかと思えてくるほど(笑)さすが中国を代表する女優さんです。

そしてもう一人、少女時代のさゆりを演じたのが大後寿々花さんです。
謙さん演ずる会長の親切に触れ、自分もいつか会長に逢えるような「芸者」になろうと伏見稲荷の鳥居の中を駆けてゆくシーンは“希望”を感じさせます(^^♪

この作品で、しかたがないのだけれども、やはり最後まで違和感を拭えなかったのが、「日本の物語なのに、全員英語で話す」というハリウッド映画のスタイルでした。

まぁ、「原語に忠実」に作ると、アカデミー賞の枠から外されて(外国語映画扱いになってしまうのかしら)しまうのかも知れませんし、なにより「英語圏での集客」に影響が出てくるのかもしれません(「ラストエンペラー」でさえ、セリフはかなり英語に置き換えられていたような記憶があります)

まぁ本作は、それなりにスケールは大きいですから、戦前、戦後の日本の花街の様子や雰囲気、そして芸者さんたちの華やいだ様子を楽しめればまずOKなのではないかと。

それにさゆりの消えることのない恋心のゆくへなどがない交ぜになってまいりますと・・
ラストは・・・モア・ベターね(おばちゃまかよ!)



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「プロメテウス」

2012-09-07 21:31:24 | Weblog
                            「プロメテウス」
ユナイテッドシネマ豊島園にて。

私の大好きなリドリー・スコット監督の作品なので、前々から楽しみにしていた本作。ようやく観ることができました。
3Dは苦手なので2Dでの鑑賞となりました。

観終わって・・・細かい所よく分かんないけどすごく面白かった(^^♪

ストーリー的には・・・2089年。考古学者のエリザベス・ショウ(ノオミ・ラパス)が古墳の調査を行っていると、何やら人類を創り出した者たちからの“招待のサイン”らしきものを発見するんですな。
それで、では行ってみようと。
同志であり恋人でもあるチャーリー・ホロウェイ(ローガン・マーシャル=グリーン)
アンドロイドのデヴィッド(マイケル・ファズベンダー)
冷徹な監視役・メレディス・ヴィッカーズ(シャーリーズ・セロン)
ほか考古学以外の様々な分野の科学者たちと、
ウェイランド社の宇宙探索船「プロメテウス号」で出発するのであります。

そして2093年・・・プロメテウス号は目的としていた惑星への着陸に成功します・・。
ここから、人類の起源への探索が始まるのですが・・・。

そこから先は、映画を観てください!
まぁ、大きな流れで言うと、この話があのSF映画につながるわけですよ。
あれですよコワイコワイ「異星人」ですよ。

本作の探索チームも、よしゃあいいのにお約束で近づくから!って語ってますねゴメンナサイ。でも近づかないと話始まらないっすからね。

もうこのあたりから、一緒に観に行った友人は目を伏せてましたね(苦笑)
この友人、こういう有機物ヌルヌル系が大の苦手(T_T)
「しまったなぁ、かわいそうな映画を選んでしまったなぁ」などと思いつつ、私はしっかり堪能していまひた。

3Dでなくても映像の迫力には圧倒されっぱなし。
さらに、最新の特殊撮影により細かい部分のリアリティもスゴイ。

エリザベスが機内に持ち帰った「頭部」を検査するシーンなどは、スゴイなぁ・・と見入ってしまいました。

エリザベスの胎内に「それ」が寄生するシークエンスがあります。「それ」を抜き出すオペがまたイってる。
縫合の大きなホッチキスには「あれでイイのか!?」カッ飛んでいるノオミ・ラパス!

物語当初で期待していた「人類の起源は・・・?」というテーマは、ストーリー中盤あたりから、すっかり“「それ」との戦い”によってもみ消された感がありますな・・。

最後に「異星人」が登場して・・・あれ・・??そうなのか・・・。
「こちら宇宙船ノストロモ号・・」につながる訳ね。。。と、気付く訳です。。。

しかし、細部がよく解らない。
オープニングの白い人の行動・・・。
人類は白い彼らが何処でどのようになんのために創造したのか・・・。
などなど・・・。

ディレクターズ・カットが作られるのだろうか。
続編にも期待したい。

とりあえず、上映期間中に、もう1回観たいと思っております。




ひきばっち的満足度★★★★☆





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「連合艦隊司令長官 山本五十六 ー太平洋戦争70年目の真実ー」

2012-09-03 23:12:59 | Weblog
                    「連合艦隊司令長官 山本五十六 ー太平洋戦争70年目の真実ー」」
DVD。

この作品は昨年の12月に封切られた時、劇場に観に行って、役所広司演ずる山本五十六の生き様に感銘を受けて帰ったのであるが、当時このブログは開店休業状態(T_T)だったので、レビューを書かずじまいになっていた。

今夏、DVDレンタルが始まる前に予約したので、程なく借りることが出来て、封切りで観て以来、二度目の鑑賞となった。

改めて、山本五十六という人物が持っていた“理念”に感銘を受けた。

おそらく日本全体が轟々と音を立てて「戦争」へ向かってゆく時代に、彼はその流れを止めようとした数少ない軍人の一人だったのであろう。

世界的な視野で物事を見て、聞いて、考える。
ケースは違うが、「硫黄島からの手紙」で渡辺謙が演じた栗林中将もグローバルな視野を持った人であったと思い出す。

ネタバレあります・・・。

グローバルな視野で世界を見てきた五十六故の、開戦反対だった。

しかし、日中戦争が先の見えないどろ沼と化して、その閉塞感が軍部だけでなく国民の間にも蔓延してきたところへ、ドイツからの三国同盟の誘い。

五十六、米内光政(柄本明)らの反対派が一旦は押さえるものの、遂には日独伊三国同盟が結ばれる。

この映画のなかでしばしば登場する小料理屋でのシーンが興味深い。
開戦前や開戦からミッドウェー海戦の頃は、大衆の一部は戦争に乗り気だった様子が描かれている。
戦争が始まれば景気が良くなる、と、お客の一人は言う。
それまでの“戦争”は、海の向こうでやるもので、直接本土の生活には関係してこなかったのであろう。
私自身、あの時代に生きていたら、すぐ新聞などの情報に踊らされて、そのお客と大差はなかっただろう。

驚くのは、その当時の新聞記事の作られ方だ。
政治部の主幹を演じた香川照之がそのニュアンスを上手く出していた。
国威発揚のためと称して好戦的で挑発的な記事を載せ、部数を伸ばす。
これらのシークエンスを見ていると、新聞をはじめとする報道の持つ責務について考えさせられる。

玉木宏演ずる新聞記者・真藤は「大日本帝國戦史」の取材で五十六と交流するうちに、少しずつ「何かが違う・・」事を感じ取ってゆく。

そして五十六は開戦を止むなくされる。

そこで彼が打ち出したのが「真珠湾奇襲」だ。
アメリカに比べ、物量ではるかに劣る日本が生き残る道・・それは、まず最初に、相手が戦意喪失するくらいのダメージを与えー早期講和に持ち込むーそれしか日本の生き残る道はないと五十六は考えた。

結果的に奇襲することはしたが、アメリカの空母が一隻も真珠湾に無かった(沈められなかった)上、アメリカ側への「開戦通告」が、不手際で奇襲1時間後に通告されたという
歴史的なミスもあり、五十六の「早期講和」の思いは断たれる。

このあと、「ミッドウェー海戦」で日本は惨敗することになる。本作のような作戦ミスなのか“霧で敵空母が見えなかった”という話も聞くが・・。

そして開戦から1年4ヶ月後、五十六最後の講和への戦いが描かれる。

ラバウル航空基地の航空機及び第三艦隊全空母艦載機を総動員し、ソロモン、ニューギニア方面に展開するアメリカ航空兵力の撃滅を図る・・・。
そしてその後、一気に戦線を縮小する・・。
後方の体勢がととのうまで・・前線は残って、捨て石になってもらう・・

五十六は講和のために、兵を「捨て石」として前線の「死の戦い」へ送り出した。
五十六にとっては断腸の思いだっただろう。
この映画は彼の“温厚で情深い”という側面だけでなく、このような厳しい決断をした一面も描いており、「司令長官 山本五十六」として、とても興味深いものがある。

作品全体的にあまり派手さは無く、地に足がついた感じのストーリー展開で好感が持てる。

役所広司は期待を裏切らない俳優さんだ。何か、説得力があるんだなぁ・・。

ラスト近く。。。五十六がブーゲンビル島に散る。。。
劇場で観たときは平気だったのに、2度目は泣けた。。。なんでじゃろ。。。

見たあとに、背筋がピンとシャンとする、そんな映画でした。。。

成島 出監督、「孤高のメス」「八日目の蝉」と、本作。いい映画作るね(^^♪




ひきばっち的満足度★★★★





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「あなたへ」

2012-09-02 13:36:57 | Weblog
                              「あなたへ」
ユナイテッドシネマ豊島園にて。

久しぶり、スクリーンでの健さんである。
私的にはそれだけでワクワクする。
この日、UC豊島園5番スクリーンは、6割程の入り。。。
お客さんはやはり、髪に霜降る年齢層が多い。。。

オープニング。
さすがに少し老けてはいるが、その老が逆に前よりいい感じもする(^^♪

本作で健さんが演ずる倉島英二は、富山にある刑務所の刑務官。

健さんには何故か「刑務所」に関連する作品が多い。
「網走番外地」に始まって「幸福の黄色いハンカチ」「冬の華」。。。「遥かなる山の呼び声」も広義では入るだろう。

その英二の亡くなった妻・洋子が回想シーンで随所に出てくるのだが、田中裕子さん素敵です。

以前はそんなに好きな女優さんではなかったのですが。。。小生も大人の味わいが判る歳になったか。。??

ネタバレあります。。。

主人公の倉島英二は、18年連れ添った妻の洋子を病気で亡くした・・。

そんな時、生前の妻が英二に宛てた2通の手紙が届く。。。

1通には、自分の遺骨を、故郷である長崎の平戸の海に散骨してほしいと・・。

そしてもう1通はその長崎の平戸の郵便局への「局留め郵便」であった。
郵便の受け取り期限まであと十日・・・。
「自分は、妻にとっていったい何だったんだろう。それが知りたくて」英二は富山から一路、まだ行ったことのない妻の郷里・長崎の平戸へ車を出発させた。。。

私自身、富山に割と近い町の出身なので、「あ~この空の感じだな~・・・」などと景色に見入っていたら、いきなりビートのおじちゃん(笑)が出てきてびっくりしました。

このビートたけし演ずる、やけに馴れ馴れしい自称「元国語教師」(笑)
英二を相手にプチ説法するんですな(笑)
「放浪と旅の違いは、帰るところが有るかないかです」

結局この「元国語教師」とは道中もう一回出会うシーンがあり、オチがあるのですが、
このあと描かれる人間模様へのよいフックになっていると思いました。

ストーリー中盤で草君演ずるスーパーの社員・田宮の部下として南原慎一(佐藤浩市)が登場します。どう見ても部下にしては年上だろうし、それ以前に「何でここで佐藤浩市??ははぁ・・あとで何か關係してくるんだ」火サスを見てるオバさんのノリです。

そう思っていたら、南原が「長崎の平戸のその港で散骨をする際、船が見付からなかったら、この人にたのめばいい・・」と英二に「大浦吾郎」と書いた紙を渡します。。。

そして次の日、英二はようやく妻の故郷・平戸の薄香という港町にたどり着きます。
台風のためか、海は荒れ始めています。
散骨のための出船のお願いに英二は方々の船主をあたりますが、なかなか出してくれる人は見つかりません・・。

そんな様子を偶然見かけたのが大衆食堂の一人娘・奈緒子(綾瀬はるか)でした。
そんなんじゃぁ、薄香の漁師は薄情だって言われる!
奈緒子は八方手を尽くして探してくれましたが、それでも見つかりません。。。

困り果てた英二は、思い出したように、南原にもらった「大浦吾郎」の名前が書いた紙を奈緒子の母・多恵子(余貴美子)に見せると「卓也のおじいちゃん・・・」
なんとそれは奈緒子の婚約者である漁師の卓也君のおじいさん(大滝秀治)の事だったのです・・・。

取るものとりあえず、英二は大浦吾郎を訪ね、出船の願いをするも、一蹴されてしまいます。
南原慎一などという人物は知らずと・・。

その暴風雨の夜、車の中で過ごそうとする英二に奈緒子は、「こげん時は人の好意ば素直に受けんと!」
英二は食堂の小上がりを借りることになります・・。

そこに多恵子が一升瓶を持ってやって来ます・・。
健さんと余さん・・・なんと贅沢な・・・(´Д` )

そこで多恵子は、亡くなった亭主の事をポツポツと話し始めます・・。

そして二日後、出航の日がやってきます・・。

この作品は、原作に忠実に作ったためにこうなったのか(私、原作は未読です)ラスト長崎の郵便局で英二が手にした妻からの二通目の手紙の意味が、今ひとつ判りにくい。
私の精神年齢が低いからかもしれない。あの余白が解らない(T_T)

一方で、「鉄道員」の時は感じなかったが、本作では健さん、田中裕子さんを筆頭に、様々な出演者の方々の醸し出す雰囲気のおかげで「大人の世界」(変な意味じゃナイっすよ(笑)が堪能できて、派手な映画ではないんだけれども、なんかもう一回観たくなるような映画だな・・そんな風に私は感じました。

ラスト、やっぱり渋かったな~健さん。ハードボイルドなしめくくりでした。。。



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「鴨川ホルモー」

2012-08-27 17:13:26 | Weblog
                             「鴨川ホルモー」
DVD。

公開当時、その意味不明な題名と、暑苦しそうな宣伝用ポスターがどうもしっくりこなくて、スルーしてしまった本作。

先日、これも某知り合いが、この作品、結構オモシロイと教えてくれました故、鑑賞してみました・・・。

観終わって・・・く、栗山千明がカワイイ・・・(思ったのはオレだけか??)

ストーリーはボチボチなんです(笑)が、登場してくるキャラクターがみな個性的で魅力があります(^^♪

ネタバレあります・・。

舞台は京都・・(ここんとこ京都多いね)。

二浪してようやく京都大学へ入った安倍明(山田孝之)は学友の高村(濱田岳)と歩いているところを、上級生の菅原(荒川良々)につかまり、青竜会というサークルへ勧誘される・・・。
菅原曰く「ごく普通のサークル・・」に・・。

これが主人公安倍と、ホルモーとの出会いとなる。
お約束ではあるがホルモンではないホ・ル・モ・ー。

これは何かっちゅうと、短文で説明するのは難しいっつうかややこしいっつうか。

要は「ファンタジー」なのですな。
薫陶を受けた(?)自分たちだけが見える「鬼」を従えて、相手とバトルするっちゅう。

これがどういう薫陶かっちゅうのが、書くのは野暮かなと思うくらい観てほしいんですが、「吉田代替わりの儀」っちゅう神事がサークルでありまして、「女人禁制」なのですな(苦笑)
この「儀」がハジケておるんですよ(^^♪
見た方は失笑なさっているかと思いますが、「レナウン娘」のフルコーラス4番まで全部踊り付き(しかも男全員全裸(苦笑)

これホントに百聞は一見に如かずなので、お薦め(ホントかよ)。
荒川演ずる菅原曰く「神々はこざかしい世相に、飽き飽きされておられるのだな」
う~む、なんとなくイイセリフだなぁ・・・。
オシャレでシックなレナウン娘がわんさかわんさか・・う~む。・・。

こうして「代替わりの儀」を終えて、鬼たちを従えてから、他大学と戦う「鴨川ホルモー」が行われます。
1年生の女子は2名。男性陣の憧れの的である早良京子(芦名星)と、理学部のキノコへあーで黒縁メガネのちょっと風変わりな楠木ふみ(栗山千明)。
女子は直接戦闘には加われません。救護隊となります。

そして行われた「鴨川ホルモー」。
結果は、高村がテンパってしまい、アウト・・。「ホルモー!」(敗者が叫ぶ)。
高村はしばらく寮に篭った後、何を思ったか、ちょんまげを結ってしまいます(苦笑)

この頭で、シャンプーハットを首に付けて、「天下布武」のTシャツを着て扇子を持って舞い(?)を舞うわけです。レナウン娘とイイ勝負です(笑)

そして清竜会内部を二つに分けた紅白戦「十七条対決」へとすすんでゆきます・・。(何やら怒った神様を鎮めるとか・・。)

早良京子をめぐって火花を散らす安倍芦屋(石田卓也)(つうか安倍君はすでにふられてるんだけど(涙)。

十七条対決前日、楠木が安倍に「最初から好きだった・・明日は私が安倍を絶対芦屋に勝たせる・・!」と、不器用な告白を・・。
不器用さは健さん以上(I I)。
黒縁メガネをかけて、キノコみたいな髪型しているけれども、やっぱり可愛いですね(^^♪

その告白を呆然と聞いて立ちつくす安倍・・。

山田孝之ってこういう「普通」っぽい人物をさらっと演じれるから貴重だなと思います。

一方の石田卓也は、こういうちょっとモテる役多いっすね。合ってるし(^^♪

「夜のピクニック」で初めて見てから、気になる俳優さんです。

十七条対決、スタート。いきなり高村が潰されかけます。
そして次に芦屋は安倍に向かって来ます。

すると、原則として救護係とされていた女性二人、楠木と早良京子が突然、掟破りの戦闘モードにはいります。

なんとなく、男どものホルモーよりたくましく、かつ艶やかで風情があるような・・。

ホルモーは京都市内を舞台にした場外乱闘となり、最後は楠木のフェイントをかました大活躍が見られます。
まぁ判定は、映画を観てくださいということで・・。

神々の怒りの爆発によって眼鏡がこわれた楠木の素顔は・・・やっぱり素敵でした(^^♪。


ひきばっち的満足度★★★★



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「愛を読むひと」

2012-08-24 20:24:45 | Weblog
                                「愛を読むひと」
DVD。

ネタバレあります・・。

第二次大戦後の西ドイツが舞台。

ひょんなことで知り合った15才の青年・マイケル(デヴィッド・クロス)と齢上のハンナ(ケイト・ウィンスレット)の恋は、いつしか、ベッドでの本の読み聞かせが習慣となった・・。

読むのはいつもマイケル。
ハンナは耳を澄まして聴き入っていた・・。

そんな二人の燃え上がるような恋も、1958年の夏とともに去ってゆき、ハンナはどこかへ去って行ってしまった・・。

8年後、法学生となったマイケルは、ナチスの戦犯を裁く裁判を傍聴していた時、ハンナが収容所の看守として犯した罪を裁かれているのを偶然見つける。

その法廷でハンナは、自分の“ある秘密”を知られたくないが故に、やっていない罪を被らざるを得なかった・・。

傍聴席にいるマイケルは8年前のハンナとの想い出がフラッシュバックしてきた・・。

その、“ある秘密”がマイケルには解った。

それを知られることのハンナの“羞恥の心”が、マイケルだけには解ったのである・・。


「愛を読むひと」という題名に気おくれしてか(ラブ・ロマンスは余り得意じゃないもので(汗)今まで観なかったのですが、某氏の薦めもあって、観てみましたら、イイ映画じゃあないですか(^^♪

前述の“ある秘密”が、'58年から'66年、そして'76年からのマイケル(レイフ・ファインズ)とハンナの書簡のやりとりまでのエピソードを上手くつないでおります・・。

そのマイケルとハンナの書簡のやりとりはまさに「愛を読むひと」とは名タイトルだなぁと思いましたな(原題はThe Reader)

裁判のシーンから刑務所のくだりのケイト・ウィンスレットの演技は素晴らしいです。
アカデミー主演女優賞を獲ったのもうなずけます。

しかし、'58年といえば第二次大戦後まだ13年しか経っていない(昭和でいうと、33年ですな)のに、誕生パーティーとか・・・復興が早かったんでしょうかね・・・(まぁ、いちがいには言えないか・・)。



ひきばっち的満足度★★★★



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「パッチギ!」

2012-08-10 18:06:11 | Weblog
                           「パッチギ!」
DVD。

え~、沢尻エリカつながりという(そのまんま(゜∀。)ことで観てみました。

数々の映画賞をもらっている作品なので、いきおいハードルが上がってしまったのですが、観終わって・・・イイ映画ですね。もっと早く観ればよかった。

ネタバレあります・・。

ストーリー的には、1968(昭和43)年の京都を舞台に、日本人の男子高校生と在日朝鮮人の女子高校生の二人の淡い恋を描き、それを軸にして、日本の高校と朝鮮高校との間で繰り広げられる争い、さらには日本と朝鮮との間に横たわる問題も映し出しております・・。

主演で京都府立東高2年生の松山康介を演じた塩谷瞬は私的には初々しく映りましたな・・・。

サッカーの親善試合の申し込みに朝鮮高校へ入った康介は、音楽室で「イムジン河」をフルートで演奏するキョンジャ(沢尻エリカ)に一目惚れします・・。

あれは一目惚れするの解る(+o+)
こういう一目惚れって、たいがいうまくいかないものですが・・・。

ストーリー前半のキョンジャは康介に対して、迷惑そうに「帰ってください」なんて言ったりしとるんですが・・・。

康介はキョンジャ恋しさで、フォークギターを買って、ひょんなことで出会ったヒッピー坂崎(オダギリジョー)の指導の下、「イムジン河」の弾き語りを練習します・・・。

このオダギリジョー演ずる坂崎が、カッコイイっす(オダギリジョー自身がすでにカッコイイじゃんかっちゅう話もありますが)
ストーリーの要所要所に現れて、康介に“考えるヒント”のような言葉や知識を与えるのです。

康介は思い切って、ザ・フォーク・クルセダーズのライブにキョンジャを誘おうと、キョンジャの家に電話(昭和43年ですから、携帯はおろか、「留守電」機能も無い時代です)します・・。
当時はどこかで電話番号くらい分ったんでしょうね~。「ストーカー」などという言葉も無かったこの頃・・・このノスタルジックな感じ・・携帯もスマホもプレステもなかったけれど、現代では無くなってしまった、様々な懐かしい物や出来事、人と人の繋がり方の“温み”なんかを、この映画は映し出してゆきます・・・。

結局ライブには誘えなかったものの、キョンジャの兄アンソン(高岡蒼佑)の帰国お祝いの宴に招待された康介は、その場で「イムジン河」をキョンジャと共演し、宴に参加したのでした。
その時、康介が歌うのを近くで見ていたラジオ局のディレクター大友(大友康平)は、康介に「とてもいい。勝ち抜きフォーク合戦に出てみないか」と、宴に参加してきた・・。

その夜、キョンジャが川原でフルートの練習をしていると、向こう岸から康介が海底人のように川を横切ってキョンジャの前までやって来るという・・・今だったら、「キモイ・・」とか言われそうですが、キョンジャは半ばあきれ顔でも、まんざらでもないようで・・。

しかし、ここで康介の交際申し込みに対して放ったキョンジャの「もし、交際が進んでいって、結婚する際に、あなたは朝鮮人になれますか?」という言葉が、康介に、そして観ているこちら側にも「それまで考えたことのない事物の切り口」となってグサリと刺さってきます・・・。
このセリフは、この作品の「テーマ」であるとも言えると思いました。

この映画は、アンソンと桃子(楊原京子)の間のラブ・ストーリーも描いています。
「フリーセックス」という言葉に乗せられて、アンソンは軽い気持ちで桃子と付き合っていますが、やがて桃子は妊娠します。それをアンソンに言わずに、別れて、自分だけで子供を育てる決意をする桃子の姿勢に、ナースのガンジャ(真木よう子)は胸を打たれます・・。

そして出産費用捻出のために単身打って出たチェドキの突然の死。
その葬儀で康介はチェドキの叔父(笹野高史)から「帰れ!」と怒鳴られます・・・。
チェドキの叔父は搾り上げるような声で、朝鮮からの強制連行や、日本に来てからの苦しみを話し出します・・・。お前たち日本の子供は何を知っているんだ、と・・。

この葬儀のシーン、特に笹野高史演ずるチェドキの叔父のくだりは、インパクトが強いです。この作品のピークがここにあると思いました。
確かに彼が言うように、自分は何も知らないですね・・。二の句が継げません。
この映画で言われているトンネルの工事や、国会議事堂の大理石がどこで切り出されて、どうやって誰が運んだかなど・・しかしそれはほんの一例で・・・。
おそらく朝鮮の人たちの舐めた辛酸は計り知れないくらい酷いものだったのだと思います。この映画を観たのを機に、知る努力をしてみようと思います。

康介は打ちひしがれ、泣きながら橋の上でギターを叩き壊して川に捨てます・・。
ここからのシークエンスに「悲しくてやりきれない」(オダギリジョー・バージョン)がかぶります。
さすがに泣けてきます・・・。
チェドキの家で皆が泣いています。
桃子はバスの車内で破水してしまいます。
アンソンとモトキは川原へチェドキの“弔い合戦”に向かいます・・・。

康介は、出る予定だったラジオ局に半ば放心状態でたどり着き、「歌えない」と言いますが、大友の強い姿勢に押される形で(この辺は脚本が上手いっす(^^♪)「イムジン河」を歌います。

この歌をバックに、川を挟んだ“弔い合戦”が始まります。
まさにこの川が朝鮮と日本の間の、または北朝鮮と韓国の間を流れる
「イムジン河」であるかのような戦いです・・。
そして桃子は男の子を産みます。
チェドキという“家族”を失った日に、新しい“家族”が産まれるという・・。
悲しみに打ちのめされていたアンソンやキョンジャたちに、小さな新しい希望の灯がともった瞬間でした・・。

康介が歌う「イムジン河」は、ラジオを通じてキョンジャへ、そして葬儀に来ている人にも届けられます・・。

ラストは、歌い終えた康介を、ラジオ局の前でキョンジャが待っていて・・・。

という感じです。

脚本がとてもよく出来ていて、シリアスなテーマを扱いながらも、笑えるシーンも随所にあるという・・。
とても素敵な映画でした(^^♪。




ひきばっち的満足度★★★★★



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「ヘルタースケルター」

2012-08-04 00:22:03 | Weblog
                         「ヘルタースケルター」
ユナイテッドシネマ・豊島園にて。

観てまいりました(^^♪

ヘルタースケルター:「乱雑に」「でたらめに」「あわてふためくこと」

劇中では大森南朋演ずる検事、麻田が「しっちゃかめっちゃか」と表現している。

私は普段、テレビをあまり見ません(ニュースと天気予報くらい)

おまけにバチ当たりなことに、「パッチギ」未見。

なので、沢尻エリカという女優さんは(グラビア等で見たことはあったかも知れませんが)実質上、本作で初めて見ることになりました。

ネタバレあります。

沢尻演ずる主人公りりこは、その美貌とスタイルで、ファッションモデル、映画、テレビ、雑誌、あらゆるメディアでトップに君臨する、若者の「カリスマ」的存在。

しかしその美貌やスタイルは、実は「造られた」物だった。
りりこは「全身整形美人」だったのである。その整形の後遺症が、後にりりこを苦しめるのだが・・・。

りりこの事務所の社長・多田(桃井かおり)は言う
あの子が元のままなのは、目と爪と耳とアソコくらい・・。

しかし、それを演じられる沢尻エリカの美しさに圧倒されました。
まぁ、こういうのは、好みによるのだと思いますが、私的にはちょっとオイオイこんな子いたのって感じです。

そんな沢尻演ずるりりこは、自己中心的、傍若無人≒ヘルタースケルター。
楽屋で彼氏とセックスくらいからはじまって、プロデューサーとは腕時計で時間を計りながらの寝技・・・。

りりこのためなら何でも・・という感じの、マネージャー羽田ちゃん(寺島しのぶ)の彼氏を横取りした上に、犯罪の実行犯として利用したり・・・。

さらには、りりこの人気を凌ぐ勢いで人気急上昇してきた天然育ちの若いモデル・こずえ(水原希子)に腹を立て、羽田ちゃんに「こずえの顔面切り裂き」命令まで・・・。もうめちゃくちゃ・・・。

しかしこの沢尻エリカの演技は、見ていて爽快でした。
バストショットもその一つなのですが、沢尻氏の気合が感じられました。

そして、そのめちゃくちゃに付き合わされている羽田ちゃん役の寺島しのぶはやはり上手いっす。
なんでこの役を引き受けたかは判らないが、りりこに心酔するマネージャー役を良い塩梅で演じています。

もう一人気になる女優さんは、問題の美容整形外科の院長を演じた原田美枝子さんです。
私的に原田さんは「日本の女優さんの中で五本の指に入る」好きな女優さんなのですが、本作の役は、悪役で、ノリはポップな感じ(ホンマかいな)
「雨あがる」「愛を乞うひと」、若しくは「半落ち」などとはかなりカラーが違います。
「ここに原田美枝子とは、贅沢なキャスティングぢゃ」と思った次第です。

男優さんでは、りりこのメイクさんで、ちょっとオネエっぽい錦二を演じた新井浩文が、これまでのシリアス路線だけではないぞ!という感じでイイ味出してましたな。コワイイメージの人がこういう役をすると、何か不思議な感覚がします・・。

そしてもう一人、件の美容整形外科の悪行を暴き、捕えようとする検事・麻田を演じた大森南朋ですが、演技そのものはいざ知らず、脚本(というか原作がこういうキャラクターなのかな??)が“独り言のように、格言のようなポエムのような哲学のようなセリフをつぶやく”なので、私的にはちょっとキビシかったかなと・・・。

ラスト渋谷の交差点で麻田が、現代日本の若者像を看破したっぽいガンチクのあるセリフを言うのですが、そこまでの、りりこのエピソードの数々があまりにもカッとんでいるのと、沢尻氏がとても魅力的であるせいか、ガンチクセリフはちょっと影が薄くなっちゃったかな~・・・といった感じでした・・。

作品前編を通して、「」のイメージが強い映画でした。「」という色は、人間を何となくエロティックなモードにする効果がありやなしやと・・・。




ひきばっち的満足度★★★☆




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「八日目の蝉」

2012-07-25 11:02:16 | Weblog
                           「八日目の蝉」

角田光代さんの原作は未読での鑑賞となりました。

観終わって・・・な、永作博美が素晴らしい(I I)

この年の色々な女優賞をもらったのも頷けます。
(日本アカデミー賞では彼女は「最優秀助演女優賞」でした。この作品を観た方ならお思いになったかと思われますが「え??永作さん、主演じゃん・・・??」)

まぁ、一つの作品から二人の主演女優というエントリーは無理があったのだと思われますが・・・。
ちなみに「最優秀主演女優賞」は同作の井上真央さんでした。

何はともあれ、永作さん、いい女優さんになられましたね(^^♪という感じです・・。

ネタバレあります・・・。

あらすじ:野々宮希和子(永作博美)は、職場の上司である妻子持ちの秋山(田中哲司)と不倫の関係にあった。

在る日希和子が妊娠の報を秋山に知らせると、彼はこう言う男お決まりの「今、産んでもらっちゃ困る。身辺の整理をきちんと付けて、君と一緒になってから・・」

希和子は彼の言葉を信じ、中絶をするが、その際、子宮内が癒着して、二度と子供を産めなくなってしまう・・・。

そんな頃、秋山の妻・恵津子(森口瑤子)が妊娠したことが判った。
やがて、女の子が生まれた・・・。

希和子は、子供の事も秋山との事も全てあきらめて、新しい人生へ向かおうと決意したのだが、どうしても、ひと目でいいから、その赤ちゃんの顔が見たかった・・・。

そして或る土砂降りの日、彼女は秋山の家に入り込み、赤ちゃんを抱き上げ、そのまま姿を消した・・・。

ここから希和子と赤ちゃんの4年に及ぶ逃亡(?)生活が始まるのです。

赤ちゃんの本名は「恵理菜」。だけれど希和子はその子に「薫(かおる)」と名付けます。

共同生活施設(?)エンゼルホームに入った希和子は、そこの同僚に故郷・小豆島(香川県)の住所を教えてもらい、やがて薫をつれて、そこを訪ねることになります。

そして希和子と薫はそこで同僚の父、雄三(平田満)と、母、昌江(風吹ジュン)らのあたたかな歓迎を受け、二人はこの小豆島で暮らしてゆくことになります・・。

島の人々の人情と、豊かな自然の中で、引っ込み思案だった薫も徐々に友達の輪に加わり、元気に育ってゆきます・・。

しかし、そんなささやかな幸せも、希和子と薫の強い親子の絆も、やがて引き裂かれる運命にありました・・・。

ここまでのストーリーに交錯するように、現代で大学生になった恵理菜[薫」(井上真央)の、自分探しの物語が要所、要所でインサートされます。

恵理菜の実の母・恵津子はヒステリックではありますが、4才までの娘を失っていた心の傷は察するに余りあります。

恵理菜はこのような生い立ちも手伝ってか、大学生になっても親しい友達がいません。
唯一、妻子持ちの岸田(劇団ひとり)と交流があるのみ・・・。

そんな彼女の所へ、ルポライターを名乗る安藤千草(小池栄子)がやって来ます。
千草はなんとエンゼルホーム時代の遊び友達だったことが判ります!
千草も、その時の隔離された環境にいたせいで、心に傷を負っていました。

そして妊娠した事を知った恵理菜は、学校を辞め、千草と共に“自分が本当に求めていたもの”そして“自分自身を探す”旅に出ます・・・。

という感じなのですが、冒頭に書いたように、誘拐犯ではあるものの自分の全てをそそいで薫を育てる希和子を演じた永作博美が素晴らしいの一言です。

普通に考えたら「なんで誘拐犯がええねん、あかんやろ」となるところを、彼女の演技力によって「肯定感」のあるストーリーになっているのではないかと。

ラスト近くの、「逮捕」のシーンは胸が詰まりました。忘れがたいシーンとなりました。

ラストで小豆島にたどり着いた恵理菜は、蘇ってくるたくさんの記憶を確かめるように、思いのたけを千種に話しはじめます・・・。

しかし~・・私も含めてこの映画のキャラクターである秋山しかり、岸田しかり・・・こういう場面の男はホントーにダメですな・・・(+o+)それが本作のテーマかも・・・。



ひきばっち的満足度★★★★☆




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「臨場 劇場版」

2012-07-12 12:06:21 | Weblog
                          「臨場 劇場版」

テレビ朝日のドラマの劇場版。

観終わって感じたのは、「ストーリーが後半で複雑になってイマイチ判然としない」(要は私の頭じゃようわからんということですな)。

ネタバレしちゃいますが、
最初に起きた事件の報復を装ったような殺人・・・このへんまではついていったのですが、その裏にはある事件が関わっていて、その彼が獄中でえーと、したら、その父は、耐え忍んで報復を、しようと思ったのだけれど、それとは別に真犯人がいたわけで・・・・(゜∀。)

と、そういう感じです。
テレビドラマの方を1回も見たことがなかったので、劇中の微妙なニュアンスが多分解らずじまいだったのかなと(京野ことみの写真やら、なんで主人公が度々辛そうに腰をおさえるのかなど)。

そのためか、今ひとつストーリーに感情移入出来なかったのが残念です。

そんな中で、交番の巡査役(これが終盤に重要なキャラクターとなります)を演じた、平田満の最後のシーンは印象に残りました。

あと一つ、この作品は、森田芳光監督作39ー刑法第三十九条ーと同じく、刑法第39条を題材としているところに、見るところがありました。
本作も森田芳光監督作も「精神鑑定の難しさ(あやうさ)及び詐病について」という点に着眼しているという共通点があります。両作ともフィクションではありますが、興味深い一致です。

それにしても柄本佑はこういう役が上手い・・。



ひきばっち的満足度★★★




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「わが母の記」

2012-07-01 15:21:25 | Weblog

                             「わが母の記」

かねてから観よう、観ようと思いつつ、ついに新宿ピカデリーでの「わが母の記」最終上映日にやっと観ることができました。

おおまかなストーリーは、なんとなく判っていたつもりだったのですが・・。
てっきり現代のお話だと思っていたので(判ってないし(汗)オープニングからちょっとびっくり。

しかし、まぁ、私の好きな役所さん主演ということで、期待度は高めだったのですが、その期待を裏切らない素敵な作品でした。

ネタバレあります・・・。

原作の井上靖さんご自身が投影されている主人公・伊上洪作を演じた役所広司さんは、いつもながら素敵でしたが、
今回は何と言っても、樹木希林さんでしょう(^^♪

樹木さんが演じた洪作の母・八重さんは「本当に認知症なんじゃないか・・??」と思う程。まさに「ハマリ役」。
この役を他に演ずることの出来る女優さんて、なかなかいないのでは(かつての北林谷栄さんや、晩年の田中絹代さんが思い浮かびますが、この役に関しては樹木さんだなぁ・・)

洪作の三人の娘(八重にとっては孫)が登場します。長女・郁子(ミムラ)、次女・紀子(菊池亜紀子)、三女・琴子(宮崎あおい)。
ストーリーでは、琴子にフォーカスが絞られます。

この琴子の成長の道程が、物語の「時代が進んでゆく“タイム感”」を、上手く表現していたように思います。

また、琴子というキャラクターは、洪作と八重との「はざま」にあって、「なかなか面と向かうことのできない二人」にとっての“触媒”のような存在であるのだなぁ・・と、思いました。
それにしても宮崎あおいさんて、素敵な女優さんですね(また出た)。

ストーリー終盤で、八重が徘徊して行方不明になります・・。

その報を出帆間際の船上で知った洪作は、母を探すために船を降ります。
船に残した家族に「絶対に見捨てないからな・・・」と言い残して・・。
なぜだかよく判らないが涙が出ました。なんでじゃろ。

泣ける映画=良い映画ではないと思いますが、
私の個人的な「観てよかった映画の要素」のひとつは、「思わず泣けた」というのが明らかにあります。心(気持ち?)が動くのです。

この「わが母の記」も、忘れがたい、好きな映画の1本となりました・・。



ひきばっち的満足度★★★★





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