祖父も父も兵隊だった青年アンソニー・スオフォード(ジェイク・ギレンホール)は、18歳になると
海兵隊へ入隊を果たす。しかし新兵訓練の現実は、まるでただの虐待。スオフォードは自らの
選択を後悔し始める。89年、カリフォルニア州のペンドルトン基地へ配属となったスオフォードを
またしても手荒い洗礼が待ち受ける。その後サイクス曹長(ジェイミー・フォックス)の目に
留まり、厳しい訓練の末にわずか8名の斥候狙撃隊に選ばれる。その頃クウェートにイラクが侵攻、
やがてスオフォードたちにも待ちに待ったサウジアラビアへの派遣の日がやってくるのだが・・。
これがきっと現実だったんだろうなぁと思えるリアルさがありました。
でも、いかんせん時期を逃したと言うか、公開時かDVDになってすぐ
くらいに見ていればまた感じ方も違ってたのかもしれませんが
ここ2~3年の間に、様々なタイプの反戦映画を見たので
これが特に新鮮だったり特にすごく感銘を受ける・・
というところまでは行きませんでした。
でも、軍の訓練での手荒い洗礼だの、戦争に行く前、そして行った後
兵士たちがどんな気持ちでいたのかということが、そうだったんだねぇ~と
わかる作品でした。
「待て」を強要される兵士たち。それが逸る気持ちを抱えた
若き兵士たちにどんなに辛い事なのか。厳しい訓練にも耐え
やっと戦場にやってきたのに、なにもやらせてもらえないことの苛立ち。
彼らの存在価値は一体なんだったんだろう?と考えさせられるものでも
あったし、そういう状態になっていても、もう何も知らなかった元の
生活には戻ることができない・・・という悲劇が淡々と描かれていました。
実際に起きた油田のシーンはとても印象的でしたし
砂漠の中を歩く兵士・・その映像の乾いた美しさは圧巻でした。
あとは音楽がちょっとミスマッチかと思える所を含め
とてもこの映画に合ってました。このセンスは好きだわぁって思いました。
特に“ドント・ウォーリー・ビー・ハッピー”は好きな曲でもありましたし。
印象に残る言葉もあり、特に「大学に行く途中に迷い込みました。」という
アンソニーの言葉。それぞれの兵士がいろんな理由があって
軍へ入隊してきたわけですが、本音を探れば、士気の塊り・・・みたいな
人はほとんどいなかったのかもしれないですね。
そして「戦場に来てから何日目」というテロップが
彼らの焦燥感と苛立ちをリアルに描写していたと思いました。
一番印象的だったのは、帰還する途中のバスに乗り込んできた
かつて兵士だった男。彼のあの言葉と態度を見て、あ~、この人も
帰還兵なんだな、そしてもうかつての日常生活には戻れてないんだな、
と感じてなんだかいたたまれなかったです。
あの送られてきたビデオ。“ディア・ハンター”と書いてあって
あ~、こんなところに来てまで、こんな状況なのにあの映画を
見ちゃうわけ?と思ってたら、実は・・・と言うシーンも
ショックと空しさと現実を感じました。
淡々としてるようで戦争にまつわるいろんな要素が描かれていたとは
思いましたが(リアルだったし)映画的にみて、冗長な構成だったかな~。
個人的お気に入り度2.5/5
海兵隊へ入隊を果たす。しかし新兵訓練の現実は、まるでただの虐待。スオフォードは自らの
選択を後悔し始める。89年、カリフォルニア州のペンドルトン基地へ配属となったスオフォードを
またしても手荒い洗礼が待ち受ける。その後サイクス曹長(ジェイミー・フォックス)の目に
留まり、厳しい訓練の末にわずか8名の斥候狙撃隊に選ばれる。その頃クウェートにイラクが侵攻、
やがてスオフォードたちにも待ちに待ったサウジアラビアへの派遣の日がやってくるのだが・・。
これがきっと現実だったんだろうなぁと思えるリアルさがありました。
でも、いかんせん時期を逃したと言うか、公開時かDVDになってすぐ
くらいに見ていればまた感じ方も違ってたのかもしれませんが
ここ2~3年の間に、様々なタイプの反戦映画を見たので
これが特に新鮮だったり特にすごく感銘を受ける・・
というところまでは行きませんでした。
でも、軍の訓練での手荒い洗礼だの、戦争に行く前、そして行った後
兵士たちがどんな気持ちでいたのかということが、そうだったんだねぇ~と
わかる作品でした。
「待て」を強要される兵士たち。それが逸る気持ちを抱えた
若き兵士たちにどんなに辛い事なのか。厳しい訓練にも耐え
やっと戦場にやってきたのに、なにもやらせてもらえないことの苛立ち。
彼らの存在価値は一体なんだったんだろう?と考えさせられるものでも
あったし、そういう状態になっていても、もう何も知らなかった元の
生活には戻ることができない・・・という悲劇が淡々と描かれていました。
実際に起きた油田のシーンはとても印象的でしたし
砂漠の中を歩く兵士・・その映像の乾いた美しさは圧巻でした。
あとは音楽がちょっとミスマッチかと思える所を含め
とてもこの映画に合ってました。このセンスは好きだわぁって思いました。
特に“ドント・ウォーリー・ビー・ハッピー”は好きな曲でもありましたし。
印象に残る言葉もあり、特に「大学に行く途中に迷い込みました。」という
アンソニーの言葉。それぞれの兵士がいろんな理由があって
軍へ入隊してきたわけですが、本音を探れば、士気の塊り・・・みたいな
人はほとんどいなかったのかもしれないですね。
そして「戦場に来てから何日目」というテロップが
彼らの焦燥感と苛立ちをリアルに描写していたと思いました。
一番印象的だったのは、帰還する途中のバスに乗り込んできた
かつて兵士だった男。彼のあの言葉と態度を見て、あ~、この人も
帰還兵なんだな、そしてもうかつての日常生活には戻れてないんだな、
と感じてなんだかいたたまれなかったです。
あの送られてきたビデオ。“ディア・ハンター”と書いてあって
あ~、こんなところに来てまで、こんな状況なのにあの映画を
見ちゃうわけ?と思ってたら、実は・・・と言うシーンも
ショックと空しさと現実を感じました。
淡々としてるようで戦争にまつわるいろんな要素が描かれていたとは
思いましたが(リアルだったし)映画的にみて、冗長な構成だったかな~。
個人的お気に入り度2.5/5
ジャーヘッド プレミアム・エディション [DVD]ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパンこのアイテムの詳細を見る |
仰るとおりこういう戦争映画はずっとこれからも撮られ続けて行くんでしょうね~。
それもまた大切なんでしょうね。
でもこの映画、映画として見たときに
訴えかけてくるものが、これまで見知りしてたことが多く、戦争の後遺症も、この一年で何度も同じような症状(?)に苦しむ人たちのものを見たりしたので、新鮮味というところにおいて、ちょっとなぁ~・・でした。
>メルさんとお話できるのは、本当に楽しみなんですよぉ~。
同じ言葉をお返ししたいですわ^^
私も小米花さんと話すの、とっても楽しみ(^▽^)V
ワン話も映画についても^^
そうそう、できればアルプス見ながら話したいですね~♪
是非こちらに足をお運びの時は連絡してくださいね~^^
小米花さんもご家族と凜ちゃんと
どうぞ良いお年をお迎えくださいませ♪
ジェイク・ギレンホールだったので見ましたが、印象が薄かったかなって感じました。
TBさせていただいたので、ここに年末のご挨拶させていただいちゃいますね。
メルさんとお話できるのは、本当に楽しみなんですよぉ~。
来年もまたいろいろな映画について、
語りたいですね~。
本当はアルプス見ながらお話できれば
最高なんですけど(笑)。
メルちゃんと、ご家族の皆さまと
どうぞ良いお年をお迎えくださいね♪
私なんてさらに数年遅れてるし(^_^;)
>あんだけの大量の人間がいれば、出すものもおのずとすごい量なんだあ・・という現実。
確かに!
出す量も半端じゃないすよね。
私もこの映画を見て初めて、あ~そうか
こんな風に処理してるんだ~・・・って初めて知りました。
漠然とどっかに穴掘って埋めるのかな、なんて
思ってたけどそうじゃなかったですし。
>戦争といのは、ひたすら待つもの。
その辺も妙にリアルでしてたね。
そうでしたね~。”待て”と言われてただひたすら待つ。犬を飼ってるうちですので、”待て”と言われて、餌を目の前によだれ垂らしながら”よし”と言われるのをただひたすら待ってるうちのワンを思い出したりしました(^_^;
お、ワールド・オブ・ライズをご覧になったんですね~!
楽しみにしてるんです♪
>こういった刻々と変わるものを描くのが難しいですが、つい見たくなります。
ほんとですね。作るの・描くの難しいでしょうが、こちらは見てみたいですよね。
CIAとか出てくるの、私好きだし、すごく楽しみです^^
そのあとの展開をすべてわかって見ている私たちがいましたね。
あたしが一番印象に残っているのは、あんだけの大量の人間がいれば、出すものもおのずとすごい量なんだあ・・という現実。
戦争といのは、ひたすら待つもの。
その辺も妙にリアルでしてたね。
今日「ワールド・オブ・ライズ」を見てきたのですが、今を描いたような状況ですら、日々変わっているということを強く感じました。
こういった刻々と変わるものを描くのが難しいですが、つい見たくなります。
KGRさんが上3行に書いてくださったコメント、
それに尽きますね、この映画は。
すごく端的に上手くこの映画のすべてを語ってる3行だなぁって感心して読ませていただきました。
ラストはアンソニーが窓を見ながら、そこに見える風景が徐々に戦場のそれに変わっていき、
心はまだあの戦場にある・・というような語りで終わりました。
もう彼らは戦場に行く前には絶対に戻れないんですよね~・・。
もうずいぶん前。
その頃に見てればなぁ~・・ってちょっと残念だったけど、でも見ておいて良かったです。
そうか、こんな感じだったのね・・とわかったし、かなりリアルな感じだったので、彼らの心理もよく伝わって来ました。
ほんと、あちらで戦わない日々のあのぐだぐだ感がよくわかりまた。で、結局・・・というあの虚しさ哀しさ。
そうそう!告発のとき、ものすごく楽しみにしてるんです♪
この映画を告発・・の前に見たのはたまたまだったんですが、ちゃぴちゃぴさんのコメント読ませてもらって、偶然とはいえ告発・・を見る前に見ておいて良かったなぁって思いました。
人殺しの指令を受けながら、
殺さずに使命を終えるが、心に深い傷を負う。
ラストシーンは忘れてしまいましたが、
戦場には英雄なんかいないんだって実体験でしょうか。
戦地にいて、戦わずというシーンが印象的でした。
あのグダグダ感。(笑ったわぁ)
そのあとの哀しさ。
兵士のほとんどは心的ストレスを抱えてるそう。
1月レンタルの「告発のとき」をせひ観てね。この映画を観て、ジャーヘッドを思い出しました。