心の栄養♪映画と英語のジョーク

日々観た映画のレビューと英語のジョーク♪心の栄養いっぱいとってKeep smiling♡

「それぞれの空に」

2010-03-09 | 映画「さ」行
イラクに駐留していた兵士チーバー(ティム・ロビンス)、コリー(レイチェル・マクアダムス)、
TK(マイケル・ペーニャ)。チーバーはこれで除隊で家へ、残りの二人はそれぞれ1ヶ月の
休暇をアメリカで過ごすため帰還していた。たまたま出逢った3人はひょんなことから
一緒に車でそれぞれの目的地に行くことになってしまう。それぞれの苦悩を抱え車は
目的地へと走っていくが・・。



三人とも、イラクで戦っていて、怪我をし、病院へ。そしてその病院から
偶然にも同じ飛行機に乗って帰還するんですよね、アメリカへ。
あなたも?きみも?という感じで、会話をするようになった3人でしたが、
たまたま到着したNYでは大停電が起きた直後で、そこからどこへも
今のところ飛行機が飛んでない・・ということで、3人でレンタカーで
同乗して、それぞれの目的地へ行くことになるんですよね。
で、この3人の距離感がとっても良かった。

道中の彼らの会話で少しずつ人となりがわかってくるところ、
道中で思いがけないことや、お互いが抱えている問題がわかってくる
ところ・・その描き方がとてもソフトなんだけど、心にジーンとくるんです。

チーバーはこれで退役なんですが、家に帰ってみると・・という、
まぁありがちといえばありがちな状態になっていて、そして息子は
有名大学へと進学できることになっていたという嬉しいニュースも。
でも、お金があと2万ドル足りない・・と。
そしてTKは、男の大事な部分を撃たれてしまっていたので、機能をなんとか
回復したい・・そのためにはラスベガスへ行きたい。
そして唯一の女性コリーは、イラクで知り合った同じ兵士の彼が
自分をかばって亡くなって締まって、その形見であるものすごく高価な
ギターを遺族に渡すためにラスベガスへ行きたい・・と。

この3人を温かい目線で描いてあって、途中笑いもあり、ホロリとする
ところもあり、設定的にとても巧く作ってある部分もあって、
物語の展開もとても面白かったです。イラクへ行った、戦ったというと、
歓迎してくれる人、褒め称えてくれる人、尊敬してくれる人もいるんですが、
彼らのことをバカにするひとたちも結構たくさんいるんですよね。
そのあたり、今のアメリカを上手く映し出していたなぁと思いました。

ティム・ロビンス、レイチェル・アダムス、マイケル・ぺーニャ、
3人ともとても良い感じで演じていました。特にレイチェルはこういった
役どころは珍しいなというもので、ちょっと男っぽい、Y談(?)も
いとわないし、好感が持てる女性でしたわ。ティム・ロビンスだからか?
原題は“The Lucky Ones”なんですが、この”それぞれの空に“というものに
なってましたが、DVDスルーにしては良い邦題だったかな、と。
全く原題とは違うんですけどね(^^ゞ

帰還兵の居場所は?そして退役しても、普通の生活を送れるのか?という
こと等々、問題提起もありました。でも、重いお話にはなってなくて、
そのあたりをさりげなく教えてくれる感じで、基本的に、人間の温かさや
優しさ、この3人の人間らしい感情がとても上手く出ていた作品でした。

こうやって一台のレンタカーで、ほぼアメリカ縦断をやっていくうちに
芽生える友情と共感。同じイラクで過ごしてきた、同じ経験をしてきた
彼ら3人の温かな人間性が感じられる、とても素敵なロードムービーでした。

個人的お気に入り度4/5

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2 コメント

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あれれ (ばっちもんがら)
2010-03-14 10:24:58
昨日この映画を見たあとコメントを書いたのに消えてる。おかしいなあ。

この映画を見てみたのはメルさんのレビューでレイチェル・マクアダムスが男っぽい役をやっていると書いてあったからです。
勝手な想像ですが、実際の彼女ってこっちに近いんじゃないだとうかと思っています。アカデミー賞の授賞式で見た彼女も素敵でした。

これはまたきっと見ると思います(これが私の映画の一番の基準)。

あなたのいない生活に慣れたと言われてはなあ。「他に好きな人ができた」と言ってもらった方がずっと傷つかないでしょう。ティム・ロビンス気の毒に。
ばっちもんがらさんへ♪ (メル)
2010-03-15 07:51:55
ばっちもんがらさん、こんにちは☆^^

前の日に書いてくださったのに、消えてたんですね~。
申し訳ありません。
でも、嬉しいなぁ~♪
私のレビューがきっかけで見てくださったなんて^^
ありがとうございます♪(決して回し者ではありませんが。笑)

レイチェル、ほんとに今回はこれまでと違った感じの役柄でしたよね~。
そうそう、ばっちもんがらさんがコメントバックに書いてくださってた、「消されたヘッドライン」でも、今ひとつパッとしませんでしたし(見たけど、オリジナルの方を見ていたので、ストーリー知って見たせいか、あまり面白くなかったので、記事にしてないんです(^^ゞ)
これまでは、さほど大好きな女優さんというわけではなかったんですが、これで凄く好きになりました♪

仰る通り、彼女の”素”ってこの映画の方に近いのかもしれませんね。
アカデミー賞での彼女、見てないので、ダイジェスト版をNHKで放送してくれるらしいので、そちらを見る予定ですが、しっかり映ってると良いなぁ。

>これはまたきっと見ると思います(これが私の映画の一番の基準)。

ふふ、ばっちもんがらさん、そうでしたね^^
また見る、再度見る・見たい、というのが基準って以前もおっしゃってましたもんね。
私もこれはまた見たいです♪

>あなたのいない生活に慣れたと言われてはなあ・・

ですよね~!
私は、てっきりその他に好きな人が出来たというものだと思ってたんですが、慣れたって(^_^;)
そう言われてしまうと、返す言葉もないというか、絶句しちゃいますよね。
どこか”亭主元気で留守が・・”に近いものがありますが、そんなこというくらいならスパッと別れるというのがあちら風でしょうか?!(^_^;)