心の栄養♪映画と英語のジョーク

日々観た映画のレビューと英語のジョーク♪心の栄養いっぱいとってKeep smiling♡

「セントアンナの奇跡」

2010-02-13 | 映画「さ」行
1983年のNY。郵便局に現われた男性客を郵便局員が射殺する事件が発生。犯人の男
ヘクター(ラズ・アロンソ)へ殺人の動機や被害者との関係を追及する中、彼の部屋では
歴史的に重要なイタリアの彫像が発見される。事件の謎を解く鍵は、1944年のイタリアまで
遡る・・。第二次大戦下、アメリカ軍の黒人だけで組織された部隊“バッファロー・ソルジャー”は、
イタリアの最前線でナチスと戦っていた。無線兵でイタリア語が堪能なヘクター、リーダーの
スタンプス(デレク・ルーク)、自分勝手なビショップ(マイケル・イーリー)、心優しいトレイン
(オマー・ベンソン・ミラー)の4人は、アンジェロ(ルイジ・ロ・カーショ)という少年を救ったため
部隊とはぐれ、敵陣で孤立してしまう・・。


 
スパイク・リー監督の作品、短編を含め5~6本見たと思いますが、これがその中で
一番面白かったです。勿論これまでの作品も、黒人社会、そして白人社会との
確執等々、みな一定レベルで興味深く見てましたが、これ!という
インパクトを受けた作品に出会ってなかったんですが(未見の作品も
たくさんあるので、その中にあるのかもしれませんが)、これは印象に残りました。
それに、こういう、謎解きみたいなものがストーリーの中にはいっている
作品自体、とても好きなジャンルなので、余計に・・です。
 
冒頭の窓から新聞が降ってくる・・というか落ちてくる場面から始まり、
そこがどう繋がってくるのか、さっぱりわからなかったんですが、
最後の最後になって、あ~~~~っ!でした。
そうか、そうだったのね・・・と感慨もひとしお。
 
ファンタジックな部分も多かったので、ファンタジーが入った奇跡な
お話だわ~・・と思って見てたんですが、見終わって知った(^_^;)
これって実話ベースだったんですね。
こんなファンタジーなことがあったなんて、信じられない思いですが
(それにどこまでが全くの事実で、どこのあたりを作ってるのかよく
分からないんですが)、ビックリでした。

これ以上作った感じ(?)がすると、野暮というか、白けちゃったと
思うんですが、感動出来るぎりぎりの線を行ってたのかなぁって思いました。
それと好感だったのが、ちゃんとドイツ人はドイツをを話し、アメリカ人は
英語を話し、イタリア人はイタリア語を話し・・と、最近みんな英語で・・
という映画が多い中、こうでなくっちゃと思いましたわ。
 
あと、大好きなジョン・タートゥーロとジョセフ・ゴードン=レヴィットが、
冒頭のほんのちょっとだけでしたが、見ることが出来たのも凄く嬉しかった!

戦争の容赦ない現実をまざまざと見せてくれて、黒人兵の置かれた立場も
見せてくれました。あんな風に黒人兵が扱われていたのか・・と
やりきれない気持ちで一杯・・。
 
どんどん人は殺されて、殺して・・という戦争の実体がある中で、
ぎりぎり許さされた、少年を救うという行為をする彼ら(黒人アメリカ兵
たち、ドイツ人兵、イタリアトスカーナの人たち)の心と頑張りに、
人の可能性も感じたセントアンナの“奇跡”でした。
差別や偏見、憎しみを越えて守ろうとした・・。こういう状況下でも、
全てを越えた“愛”があれば・・と 人間が持つ希望と未来を感じさせてもらいました。

何故あの定年間近の郵便局員があの男を殺したのか?
何故少年は、“彼”を怖がったのか? あのドイツ兵の役割は??
ドイツ人将校(?)がなぜ詩を読んでいたのか(設定として読ませたのか)?
それがみんなラスト近くになると繋がっていって、そして最終的なラストに・・。
上手いなぁって思いました。後で考えると出来すぎな感じもなきにしも
あらずですが、見てる最中は夢中で見て感動。

個人的お気に入り度4/5

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5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
TBありがとうございます。 (KGR)
2010-02-13 16:31:14
映画はとてもいいと思いました。

他所様のブログを通して「第92歩兵連隊」のいきさつを知り、映画に対する思い入れが深まりました
金が減らないw (ぶひぶひ)
2010-02-13 19:12:04

これやるとき、一緒に買い物来てもらうほうがいいぞ!!!!


だってオレ、報酬とは別で、普通に欲しい物買ってもらってるしw
物買っても金が減らないシステム考えたオレ天才すぐる(`・ω・´)!
てか、逆に増えてるしなwwwwwうんめぇわぁwwwww

やpっぱり・・ (sakurai)
2010-02-13 19:36:42
年取ってきて、丸くなってきたんでしょうかね、スパイク・リーも。
攻撃的な映画が多かったと思うんですが、今回みたいにちょっとファンタジックで、でも辛辣で、最後はホッとするようなタッチの映画を作れるんだあ・・・と、敬服しました。
「マルコムX」みたいな映画も大好きですが。

彼に敬意を表するみたいに、有名どころの俳優さんが、チョイ役で出てるのも、なんか嬉しかったですよね。
あたし的には、レグイザモがよかったかも!!

アフリカ系アメリカ人を戦争で使うようになったのは、南北戦争がはしりで、その辺を描いたのが「グローリー」でしたが・・・・、あれは素晴らしかった!!
生涯ベスト10に入ります。
その後も、黒人さんたちは、いいように使われてましたね。
ベトナム戦争のときも、前線に送られ、好きなように使われてましたが、そうでなければ人として扱ってもらえなかった。
そんな背景もよく見えましたね。
志願しても行けなかった黒人の方々は、輸血用に血を提供して、体の中に黒人の魂を入れてやろうとしていた・・。
白人の嫌がる黒人の血を、どんどんと提供していたなんて話もありました。
いろんなことがあったすえに、いまがあるんだな・・・と、つくづく。。。。

しっかし!!!上のようなコメント!ほんとに頭にきますよね。
それも、考えさせられるような映画のときに限って、ランダムに書かれてますが、こういうのを見るたびに、なんとさもしい世の中になったもんだと、悲しくなります。
こういうのを書き込む人も仕事なのか、どうかはわかりませんが、悲しいと思わないんでしょうかね・・・・。
ほんとに哀れになります・・。
KGRさんへ♪ (メル)
2010-02-14 09:19:48
こちらにも、どうもありがとうございます♪

”「第92歩兵連隊」のいきさつ”・・
私も詳しく知りたいです。
これからネット検索してお勉強してきます。
背景とか、その他諸々、その映画にまつわる事を知ってると、映画もより一層楽しめますよね。
やはり知識は人の暮らしを楽しく、充実したものにしてくれるんだなぁって、最近つくづく思っています(^^ゞ

この映画自体も、なかなか良く出来ていて、私はとても好きでした。
sakuraiさんへ♪ (メル)
2010-02-14 10:27:24
sakuraiさん、こんにちは~☆^^

スパイク・リー監督の映画、最近の5本、それと古いところでは「ドゥ・ザ・ライト・シング」「ゲット・オン・ザ・バス」の2本。それしか見たことないんですよ~(^_^;)
「マルコムX」も、テレビでやってるのをちらちら見た覚えがあるんですが、ちゃんと見てないんです。
見なくっちゃ・・ですよね。代表作?ですもんね。

そうそう、ちょい役で素晴らしい役者さんたちが出てましたよね~♪
そのあたりがスパイク・リー監督の人徳ですかね^^

>あたし的には、レグイザモがよかったかも!!

ふふ、さすがsakuraiさん、渋いところをお好みのようで(*^^)v
味のある役者さんですよね。
ちょっと口角を片方上げて笑うお顔が、わたし的には好みです(笑)

「グローリー」あれは名作ですよね。
生涯ベスト10,わかります。
この映画でも、黒人の扱いはこんなもんだったのか・・・と初めて知りました。
ベトナムでも酷かったので、その前ですもんね、当然と言えば当然の扱いだったのかもしれませんが、そのあたりを目の当たりにすることが出来て、知ることが出来て良かったです。

んで、sakuraiさんの上に書いてある
どーーーーーしようもないコメントですが、sakuraiさんがいろいろ書いてくださったので、しばらくそのままにしておきますわ(^_^;) いつもは速攻消しちゃうけど、ほんっと頭に来る!!!!!
でも、これ、エロ系じゃないんですよね。
エロ系のやつが、最近多かったので、コメントを承認制にしようかな・・と思ったくらいですが、今のところ、じゃんじゃん来る・・というほどでもないので、このままにしてます。
こんなくだらないことして、何が面白いんだろう?なんの役に立つんだろう?って思いますが、一応商売なの??
哀れ・・その一言ですね。