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「サガン ー悲しみよ こんにちは-」

2010-03-04 | 映画「さ」行
デビュー作『悲しみよ こんにちは』が世界的なベストセラーとなり、わずか18歳にして
時代の寵児となったサガン(シルヴィー・テステュー)。以後、次々と小説を発表する一方、
その華麗な交友録で私生活にも注目が集まっていた。あり余るほどの富を手にした彼女は
桁外れの金額でギャンブルに興じ、奔放な恋を謳歌する。そんなある日、スポーツカーを
運転していて事故に遭い九死に一生を得たサガン。その後22歳で編集者のギイ・シェレール
(ドゥニ・ポダリデス)と結婚するが、それはほどなく失敗に終わってしまう・・。


このサガンを演じたシルヴィー・テステューというと、紹介文とかには
「ビヨンド・サイレンス」とか「エディット・ピアフ~愛の賛歌~」が
書いてありますが、わたし的には、なんといっても一番インパクトがある
映画だったのが「迷宮の女」。

この映画での彼女は、ものすごく印象的だったんですよね~。
それは偏にストーリー展開の“うわっ!”にあったとも言えますが、
この少年のような少女は誰?と当時思ったものです。でも、その時にすでに
25歳くらいだったんですよね。少年のような少女と思ったけど、
すっかり大人の女性だったわけですが、そういうちょっと中世的な
美しさがある女優さんで好きです。

で、この映画ではフランソワーズ・サガンという実在の人物を演じてた
わけですが、サガンご本人と、なんとなく雰囲気が似ているところがある上に、
しっかり役作りをなさっていて、演技は巧いわ~と思いました。
ちょっと変った歩き方をする部分、人の目をしっかり見ないで
上目使いだったり、我が儘邦題だったりするところ、巧く演じてたなぁって
感心しきり。

でも、映画のストーリー自体は、そうか、サガンってこういう人
だったのね・・ということに尽きるものでした。彼女のデビュー後の人生は、
こんな風に充分映画になるようなものでしたし、へぇ~・・と思うところも
多々ありましたが、それだけだったかなぁと。

18歳とおいう若さで、文壇にデビューできて、その後も次々と作品を書き、
ベストセラーにもなり、どんどんお金が入ってくるけど、とにかく使う、
使って使って使いまくる彼女。映画の中にも何度か台詞で出てきますが、
“お金なんて嫌い”とか、“お金のことは言わないで”とか言う。
でも、彼女の語録みたいなのを、見終わって調べてみたら、その言葉とは
裏腹に、お金のことを何度も言う彼女に、お金というものの存在をすごく
意識していたことがわかりました。

2度の離婚、子供ももうけるけど、普通に子供を育てるなんてことは
到底出来ない彼女。そして、ドラッグにおぼれ、お酒におぼれ・・・。 

映画の前半は(後半もその傾向はありましたが)どんどんお話が
進んで行って、ついていくのがやっとの部分もありましたし、
こんなにサラッと進んでいってしまったら、あまりにも通り一遍の
サガン像になるんじゃ・・と思ってたんですが、後半も進んでくると、
それなりにじっくり彼女の生活(人生)を見せてもらえました。

自業自得的なところもあるんですが、最期はとても孤独だった彼女。
69歳で亡くなられてますが、映画での最期を迎えた彼女は、80を越えた
老婆のようでもあり、その自堕落な生活と孤独が顔に表れているようでした。

個人的お気に入り度2.5/5

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
確かに (miyu)
2010-03-04 13:32:05
いい年の重ね方とはとてもいえないような人生でしたよね。
ドラッグにしても、酒やタバコって必要以上に老けて
しまうといいますから、気をつけたいですねw
miyuさんへ♪ (メル)
2010-03-05 07:57:36
miyuさん、こんにちは☆

ほんとにねぇ~・・いい歳重ねてとは
到底言えない人生でしたよね。
才能はすごいものがあったとは思いますが、若くして成功して、すっかりその生活に溺れちゃったという感じでしたね~。

そうそう、ドラッグ・酒・たばこ、やりまくりでしたもんね。
あのラストの老けたお顔は、まだ70にいってなかったはずなのに、きっと実際もあんな感じだったのかなぁって思いましたわ。