評価
再読(前回2020年2月29日)。
健太郎の祖父・宮部久蔵は特攻隊員として戦死した。周囲から臆病者と揶揄されながらも、敵機を幾多も撃墜する凄腕パイロットだった宮部は部下たちに「生き続けろ」と言い続ける。戦時下の戦闘機乗りの生き様と特攻隊員の心情に迫った青春ストーリー。
ゼロ戦の交換を申し出た宮部とそれに応じた大石の人生が真逆になる終盤の大どんでん返し、宮部の恩に報いた戦友の戦後の所業に心が揺さぶられる。健太郎が宮部の戦友に聴き取り調査を行った時の証言が、太平洋戦争の経緯やあらゆる「特攻」の詳細を語る形となっており物語に厚みを加えている。
出発時点で岩手山山頂は雲の中なるも秋田駒ヶ岳はくっきり。南大橋から北上川右岸遊歩道を四高手前の新川橋まで進みバイパスで折返し。仙北中、仙北小方面から明治橋を越え御厩橋を途中で降りて川原橋経由で帰宅。9.5㌔。
今日は曇天で岩手山が隠れているので黙々と10㌔速歩。下ノ橋教会の建物が出来てきました【写真】
行程=盛南大橋~向中野小~喜盛の湯~小鷹橋遊歩道【写真】~仙北町~明治橋~下ノ橋~大通
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再読(前回2019年5月21日)。
都立墨田川高校同窓生のお二人の対談。半藤さんの言葉「今の憲法は元をただせば、1928年に日本が世界と結んだ不戦条約(ケロッグブリアン条約)にあるんです。改憲論者や一部の政治家がいうような八日間だけで憲法が作られたという主張は、この不戦条約や国会の論議を見ても全く的外れだということが分かります。」
10大事件の中で、二・二六事件、大政翼賛会と三国同盟、東京裁判と戦後改革、憲法第9条の4項目を選んで再読。余計な説明がなくいきなり突っ込んだ話が続くので、予備知識がないとチンプンカンプンになること間違いなし(笑)。
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再読(前回2019年3月2日)。
太平洋戦史に残る4つの出来事について、著者が当事者に聞いた生の声を再現。昭和40年代に取材したものでまだ体験談が生々しい。
①戦艦武蔵の進水
②山本連合艦隊司令長官の戦死
③福留参謀長の遭難と救出
④伊号第33潜水艦
「福留参謀長の遭難と救出」が興味深い。昭和19年3月フィリピンゲリラ部隊にとらえられた連合艦隊福留参謀長などの日本兵が日本軍の包囲を解くことを条件に引き渡された話。特段の小競り合いも銃撃戦もなく、平和裏に引き渡しが完了し双方に友愛めいたものも感じられたという。戦争真っ只中の信じられない実話である。