評価
再読(前回2020年1月14日)。真珠湾攻撃から五十六の死と国葬まで。ラバウルからショートランド島方面へ巡視に行く途中の撃墜死、捜索隊が遺体を発見する様子がなかり詳しく頁をめくる手が止まらない。板垣征四郎の弟の板垣盛少将(第一根拠地隊司令官)が検死の立会人となっている。「山本神社」の建立は米内光政の反対でならなかったとのこと。
上巻のうだうだ感からうって変わって下巻は全編緊迫感が漂う。上巻は「人間・山本五十六」、下巻は「軍人・山本五十六」という趣である。この作品を巡って、無断引用があるとして訴えられたり、遺族から名誉棄損で訴えられたりしたことがあるとのこと、に驚く。