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白堊スポーツ - since 2004.09.18

母校・盛岡一高や岩手のスポーツ情報、読書感想、盛岡風景などをお伝えします。

珠玉の短編集

2017年01月28日 | 読書


荻原さんお得意の家族物かな~?と思って読み始めた短編集、実は「えっ!?」と驚く珠玉の短編9作品だった!

「お母さまのロシアのスープ」
読み進むうちに幼い女の子2人の描写が「えっ!?なんでこーなるの!?」と思ったら・・・

「コール」
登場人物は①女性②亡くなった夫③2人と学生時代からの友人の男。語っている僕は③だとばかり思っていた小生に衝撃!ラスト数ページで事実に気づき最初から読み返すはめに・・・

「押入れのちよ」
明治生まれの幼き幽霊が主人公の話し相手になってくれる。本当にちよが成仏(?)したのか、と最後の最後まで気が気でなかった(笑)

「老猫」
動物好きではないわが輩、こりゃ~怖い~ホラーでした・・・

「殺意のレシピ」
夫婦がお互いに殺意を抱いて、準備万端、夕食の毒入り鍋をつつき合うなんとも恐ろしい話。わが輩の予想は「どっちも毒に当たってお陀仏」だったのだが・・・

「介護の鬼」
今は亡き姑の嫁いびりの復讐に燃える苑子。その標的は寝たきりになった舅。苑子はやりたい放題だったが・・・

「予期せぬ訪問者」
マンションの一室で若い愛人を殺害した男が死体の始末に困っている時に清掃業者を装った男がやって来る。実はこの男はコソ泥で⇒このコソ泥が警察につかまって⇒警察が現場検証にマンションへやって来る。あわわ、、、悪いことはできない(笑)

「木下闇」
てっきり、俺が知ってる男(S57俺の母校卒)の闇の話かと思った(笑)・・・「このしたやみ」と読むらしい。

「しんちゃんの自転車」
さすが同い年の荻原さん。よく知った昔々のフレーズに笑みがこぼれた。

すっかり、ユーモア短編集あるいはほのぼの家族短編集だと思っていたので、次に読むのは「イヤミス本」と決めていたのだが、こりゃ~少しベンチ入りメンバー(4冊)の登場順を考えねばならん。ホラー⇒イヤミス、ではわが輩もつらいのだ(汗)。

文庫本X

2017年01月28日 | 読書

一気に読み終えた。
国家権力(捜査機関)の隠ぺい体質、真実を伝えられない報道機関。これでは冤罪を含めた犯罪被害者が浮かばれない。暗澹たる気持ちになった。またテレビを見たくなくなった。清水さんの取材力に感服!日本の警察、マスコミ大丈夫か!?こうしている間にも真犯人がのうのうと暮らしている・・・

ナベマン暴れまくる!

2017年01月25日 | 読書

精神科医・伊良部一郎シリーズ第3弾!

・第1話「オーナー」
主人公はパニック障害のナベマンこと田辺満雄。ナベマンは大日本新聞会長にして人気プロ野球チーム東京グレート・パワーズオーナー。どっかで聴いたような名前だ(笑)。これが現実のXXツネさんだったら応援したくなるキャラクターに拍手!

・第2話「アンポンマン」
主人公は若きIT長者安保貴明。アンポンマンと呼ばれる安保はライブファストという企業の社長を務め、プロ野球チームの買収やラジオ局の株買い占めに奔走。どっかで聴いたことがある話だ(笑)。しかし、この安保が平仮名アルツハイマーに陥ってしまう・・・

第3話の「カリスマ稼業」にはアンチエイジング性強迫観念の女優が登場。第4話は表題作の「町長選挙」。凄まじき離島の町長選挙に二股を掛けてしまった伊良部が発した「騎馬戦で決めよう!」がついに実現。

「オーナー」が一番面白かった。ナベツネさんの伝記があったら(あるのかも?)読んでみたいと思わせられた作品でした。

ペット探偵再登場!

2017年01月23日 | 読書

私立探偵・最上俊平シリーズ第2弾。
前作「ハードボイルド・エッグ」で登場した県警の須藤、Jのマスターも再登場、チビもようやく最終盤に登場。そして、前作のヒロイン(?)片桐綾ばあさんに代わって今回のヒロインはブロンドで青い目のティーンエイジャー茜と葵。相変わらずの面白さに読み進んで行くと、さりげない言葉にドキっとさせられ、目が潤む瞬間も用意されている荻原さんならではエンターテイメント作品。

【追伸】
読み終わった後(ネタバレには注意しつつ)すぐに感想を書くようにしています。残り少ない人生に自分の足跡を残すために・・・

時々、筒井康隆

2017年01月21日 | 読書

高度な文明を失った「この世界」で30年の旅を続けたラゴスは故郷キテロ市に戻ってきた。しかし、ラゴスにとっては故郷さえも旅の途中の地でしかなかった。旅を続けるラゴスの一生と文明の消長がオーバーラップするわが師匠・筒井康隆の摩訶不思議な物語。私の心をとらえた一文を紹介します。

焦燥とは無縁だった。かくも厖大な歴史の時間に比べればおれの一生の時間など焦ろうが怠けようがどうせ微々たるものに過ぎないことが、おれにはわかってきたからである。人間はただその一生のうち、自分に最も適していて最もやりたいと思うことに可能な限りの時間を充てさえすればそれでいいはずだ。

ナイスっ子ども戦士!

2017年01月18日 | 読書

借金に追われる前科者の伊達秀吉、ひょんなことからヤクザのおぼっちゃま、小学校入学直前の伝助を誘拐してしまう。おぼっちゃまを血眼になって探すヤクザたち、そのヤクザと対立関係にある香港マフィア、ヤクザの妙な動きに警戒の目を向ける警察官が複雑に絡み合って・・・最後、誘拐犯の秀吉は車を盗んだ容疑(だけ)で現行犯逮捕され、愛しの伝助ともしばしの別れとなるのであった。

スピーディーな展開でとても面白かった。秀吉と伝助の心の通い合いがとてもよくわかってユーモア小説なのに最後は込み上げるものがあった。この話の主役はなんといっても伝助!素晴らしい子ども戦士に拍手!!!

雑感。

2017年01月17日 | 家族・自分
ここ数日の降雪(と言っても盛岡は雪は少ない)と寒気(盛岡はすんごく寒い)で盛岡の道路はツルツル(でも、例年ほどではない)。

今朝の通勤時も目の前で転ぶ人2名!
特にローソン盛岡大通店前が危ない(今日の2名もここ)。
マックスバリュ盛岡駅前北通店前も危ない。
どうにかして欲しい(とは、駅前に住む友人の声)。

そんなこんなで、いつもなら、冬の盛岡風景をデジカメで撮ってブログに載せたりしているのだが、寒い中手袋から素手を出すのが面倒くさいので写真を撮る気にならない(ので、読書記事が続いてる)。

特に笑うことも、怒ることも、悲しむこともなく、平凡な日々の繰り返しで1月も第3週に突入~♪

散々人に宣伝をしておいて、自分はノリオのTEPPENデビューを見ないでしまった。
申し訳ないから、わが家の玄関にあるノリオの色紙に「すまん!」。

実るほど頭を垂れる稲穂かな(自画自賛)。