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白堊スポーツ - since 2004.09.18

母校・盛岡一高や岩手のスポーツ情報、読書感想、盛岡風景などをお伝えします。

声を出して笑っちまった、そしてホロリ

2017年01月14日 | 読書

へんてこな精神科医と看護師が織りなす伊良部一郎シリーズ第2弾。

今回の登場人物は跳べなくなった空中ブランコ乗り(空中ブランコ)、突端恐怖症のやくざ(ハリネズミ)、破壊衝動に駆られる精神科医(義父のヅラ)、スローイングイップスに悩むプロ野球選手(ホットコーナー)、強迫症になった女流作家(女流作家)。みんながみんな、バカにしながらも伊良部と面会を重ね、その5歳児のような素直さに面喰い、知らない間に症状が治っちゃってるっていう痛快短編。

1話目の「空中ブランコ」は2004年直木賞受賞。小生的には3話目の「義父のヅラ」が面白かった。伊良部のハチャメチャな行動力に思わず一人で大爆笑!本読んでの大爆笑・・・初めての経験かも(笑)。そして、5話目の「女流作家」のエンディングではユーモア小説だったはずなのにホロりとさせられた。奥田英朗良い作家です。