評価
再読(前回2018年1月29日)。
占守島へ片岡、菊池、富永の三人が渡り、方面参謀から最重要人物は和平交渉通訳の片岡であり残りの二人は隠れ蓑だと知らされた富永は激怒する。そんな中、信州に疎開中の片岡の息子の譲が脱走、島では400人の女子挺身隊員が自らの運命を知らずに缶詰製造に励んでいた。いよいよソ連軍来襲の下巻へ。
同時進行で息子の譲を案ずる片岡の妻・久子の我を忘れた行動も語られて刻一刻と占守島の激闘が近づくにつれて胸が痛む思いで頁をめくる。否応なく戦争に巻き込まれてしまった複数の人物の目線で語られる大戦末期の状況が重すぎる。
占守島の戦いを知らない日本人は多いのでしょうね・・・
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