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米内光政ー阿川弘之

2022年09月24日 | 読書
評価5

わが岩手、わが母校の誇る元総理大臣、元海軍大臣の物語。海軍兵学校の成績は125人中68番、海軍では端麗な容貌だけが目立った面倒くさがり屋と見られていた米内光政、最後の海軍大臣としての識見と真の指導者としての姿に感動。米内は昭和16年と19年の二度母校・盛岡中学を講演に訪れている。

米内光政、終戦時~終戦後の大変な時期の海軍大臣だったんですね。総理大臣、海軍大臣としての詳しい実績をほとんど知らずに来たので、その生きざまに引き込まれた。

盛岡一高の前身(岩手県尋常中学、盛岡中学)の卒業及び中退者として本著に登場する軍人は、原敢二郎海軍中将、八角三郎海軍中将・衆議院議員、板垣征四郎陸軍大将・陸軍大臣、山屋他人海軍大将、及川古志郎海軍大将・海軍大臣、多田武雄海軍中将。いやはや錚々たるメンバーです。

盛岡で過ごしていた頃の話が出て来ないのが残念ですが、昭和19年の盛岡中学での講演を聴いた増田真郎氏(後、東京電機大学教授)の「我等が大先輩米内光政大将来盛され、本日第三校時に訓話あり。大将五尺八寸の巨躯を表はすや一千二百の白堊健児皆固唾をのんで手に汗握りたりき。」という日記が、その姿を伝えています。

米内光政の足跡を訪ねて、円光寺(墓所)、盛岡八幡宮(銅像)、盛岡市先人記念館(資料)に行ってみようかと思います。

【追伸】米内光政、盛岡一高と同い年です。←明治13年生まれ

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