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王妃マリー・アントワネット(上)ー遠藤周作

2022年09月09日 | 読書
評価5

再読(前回2021年1月13日)。
オーストリアからフランス皇太子妃(後のルイ16世)としてパリにやって来たマリー・アントワネットのあまりにも無頓着な金遣いと色恋沙汰を中心に、革命への民衆のふつふつとした熱情を代表する人々の生き様を綴る歴史ロマン。奔放なアントワンネットに振り回されるルイ16世が哀れに思えて来る。

マリー・アントワネットに反感を持つ少女マルグリットがパン屋の女中から娼婦を経て、アントワネットを巻き込んだ首飾り詐欺事件の一味となって行く姿が生き生きと描かれ、先を読まずにはいられない!絢爛豪華な宮廷生活と庶民の暮らし向きの対比が切なく、革命として爆発する時が刻一刻と迫っているのに相変わらずのわがまま放題のアントワネットには呆れるばかり。

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