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パプリカー筒井康隆

2021年07月15日 | 読書

評価5
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再読(前回2016年11月19日)。
ノーベル医学生理学賞候補となっていた精神医学研究所理事の千葉敦子と時田浩作はサイコセラピー機器を発展させたDCミニを発明。パプリカという別名て活躍していた敦子はDCミニ争奪戦に巻き込まれ敵対勢力とのバトルはエキサイト、夢が現実に現出して阿鼻叫喚の世界が広がる!奇才筒井のSF巨編!

人並外れた美貌と英知を持つ千葉敦子(29歳)。密かに、あの「火田七瀬」の再来を期待するが、ぜ~んぜ~ん、違うタイプであり、かなりのやり手。近くにいたら「やなタイプ」と思われるが、そごはそれ物語なので許す(笑)。相方の浩作は幼稚な天才。敦子との弁当の取り合いには大笑い。あの「伊良部一郎」にそっくり(笑)。

しかし、頭に装着することで他人の夢の中に入り込めるDCミニ(ダイダロスコレクター)を巡って展開される夢の中を舞台にした戦いが凄い。各人の妄想が作り出した珍獣、猛獣、想像上の妖怪が入り乱れて、夢と現実の境目も曖昧としたバトルの連続に終盤は論理的理解をかなぐり捨てて頁をめくるしかない。で、これが筒井康隆の世界な、の、だ!

いや~久しぶりに筒井康隆の世界にどっぷり。
正直疲れた・・・(笑)