評価
11歳でカトリックの洗礼を受けた著者が西欧キリスト教をイエスの人間的生涯を追うことで和製に仕立て上げた作品。反ユダヤへ対抗する指導者としての役割を求めた民衆に対しイエスの真意は「神の愛の証明」「永遠の同伴者」であった。
「ローマ人の物語」を始め西洋物の本を読む時にキリスト教に対する理解は欠かせない、ということで手に取った本。
4つもある福音書(マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネ)、福音=よろこばしいことの知らせ、預言者=神の言葉を預かる者等々、基本的知識がないものの、動画でイエスの一生を見ていたので筋書きを追うことに苦労はしなかった。同作者の「沈黙」を数回読んだが、どうしても神の沈黙の意味が理解できなかったのだが、この書で少しは理解(永遠の同伴者)できたような気がする。
ではでは、続編の「キリストの誕生」も読み進むことにいたしましょう!