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チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷ー塩野七生

2020年12月23日 | 読書

評価2

1500年前後のイタリアに現れた若者は法王である父の教会勢力を背景にフランス王の全面的援助も受け、自分の王国創設の野望を抱いて権謀術数の限りを尽くすのだった。そんなチェーザレ・ボルジアの生涯を塩野七生が追う。

1498年にチェーザレは枢機卿の地位を捨て結婚によってヴァレンチーノ公爵となりロマーニャ地方も征服し着々と野望の実現に向かうが、フランス、スペイン、ヴェネツィアなどの大国、ローマ法王庁に翻弄されて刀折れ矢尽きてしまう。

まさしくイタリアの戦国時代絵巻。登場人物が多い上に似た名前も多く、小国がたくさん出て来て正直言って覚えられない。しかも物語は出来事重視で淡々と進む。歴史的事実を伝えるためには致し方ないのかもしれませんが・・・毎日出版文化賞受賞作品ですが、私には合わない塩野作品でした。