評価
文句なし!古典的名作を除くわが本棚ランキング1位!
私大を卒業した誠治は些細な理由で就職先を3ヶ月で辞めてしまい、親の脛を齧りながらコンビニなどのバイトで食い繫ぐ日々。本気で再就職先を探すこともなくブラブラしていると、母親が心を病んでしまい、その面倒を見始める。母親の病の原因は町内の陰湿なイジメにあった。「今の家を離れなければ母親の病は完治しない」と告げられた誠治は一念発起、非協力的な父親をじわじわと味方につけ、再就職を果たし会社の信頼も得て200万という貯金を作って、ついに新しい家に引っ越す。
「母親をここまでにしたのは自分のせいだ」と自分を責める誠治が真の男になるまでの青春小説とも、バラバラだった家族がその絆を取り戻そうともがく家族小説とも、母親をかいがいしく介護する介護小説とも、言える感動の一冊!いや~やっぱり有川浩は面白い!!!