前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2021/4/12 7:16 | 最終変更
https://www.sankeibiz.jp/macro/news/210311/mca2103110619005-n1.htm
『・・・宇宙を飛び交うニュートリノは物質とほとんど反応せず、地球も通り抜けてしまう。しかし、あるタイプのニュートリノが極めて高いエネルギーを持つと、物質中の電子と反応し、別の素粒子が生じるとの理論が提唱されていた。
この理論は米国の著名な物理学者でノーベル賞受賞のシェルドン・グラショー博士が1960年に発表。素粒子物理の基本法則の一つとして知られるが、実験装置では作り出せない非常に高いエネルギーが必要なため、検証が困難だった。
国際チームは南極に設置した観測施設「アイスキューブ」で2016年に捉えたニュートリノを詳しく解析。理論通りのエネルギーを持つ「反電子ニュートリノ」と呼ばれるタイプが、南極の氷が持つ電子と衝突し、予言された反応が起きたことを突き止めた。
このニュートリノは銀河の中心にある巨大ブラックホールなどが放出するとみられ、観測を続けることで極めて高いエネルギーを持つ未知の天体現象のメカニズムの解明につながるという。』
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宇宙から飛来した高エネルギーニュートリノを南極の氷を検出器にしたアイスキューブでとらえたデータがありました。
今回、そのデータを詳細に検証した結果が上記記事になります。
そうして、これが今後の加速器では作り出せない高エネルギー現象を追いかける物理の一つの在り方を示している様に思われます。