宇宙論、ブラックホール、ダークマター、ホーキング放射、相対論

ブラックホール、ダークマター、ホーキング放射、相対論 etc etc

電王戦FINAL・将棋会館で決着はつくのか?

2015-04-09 09:26:36 | 日記
はたして本当に今週の土曜日で決着はつくのか?

COM君勝ち越しなら「COM君は棋士を超えた」が大方の見方として定着する気配です。

まあ一つの区切りにはなりそうですね。


人類軍勝ち越しの場合は、COM君の進化は止まらないので、人類への挑戦が継続されますね。

ただ少しの間は、連盟が「ほら、まだ人の方が強いよ」と言える状況がつくれるかな。

まあせいぜいそんなところでしょう。

この場合はとても「決着がついた」と思える状況にはなりません。


いずれにせよ多分プロ棋士の多くは「早く電王戦、終わってくれればいいのに、、、」と思っているのでしょうね。

今はただ「嵐が通り過ぎる間、身をひそめていればいい。」と。

「そうすればまた昔のように静かな海が戻ってくるだろう」と。


いいえ過ぎ去った海は二度と戻ってくることはありません。

そうして新しく戻ってきた海は嵐は止んでいるやもしれませんが、全く別の景色が広がっている海でありましょう。

なぜならすでに多くの人々の認識が電王戦で変えられてしまったからです。

これはまたCOM君の進化に伴って起こりうる歴史の必然でもありました。


大山名人はかつて「機械に将棋を教えるとろくなことにはならない」と言ったとか。

この予言、連盟にとっては「大当たり」でした。

でもまだ今もそう感じているなら、連盟は時代に逆らっていることになります。

いまさら「再鎖国」では時代錯誤でありましょう。

なぜなら、すべてのものが変化してゆく人の歴史の中でそんなものがあり得ないことはすでに証明されたことでありますからね。


そうして「将棋はもはや連盟が独占できるようなものではなくなった。」

これが私の「電王戦に対する結論」になるのでありました。


PS
プロ棋士のお兄さんの観戦記、待てど暮らせど公開されませんねえ。

それから、トーヤマせんせのブログにもポナンザ記事がのりません。

はてさて、これはいったいどうしたことなのでせうか?


PS
「電王戦記」はこちらから入れます<--リンク

PS
特集記事一覧にはこちらから入れます。<--リンク

コメント

電王戦FINAL・プロ棋士の研究がいつも外される理由

2015-04-07 10:12:28 | 日記
COM君は相手の手番の時にも人間同様に「相手はこう指すだろう。そうしたらどうするか?」というように次の自分の手を考えています。

これはCOM君の内部では「自分の手を指し終わるとすぐに始まるプロセス」になっています。


さてプロ棋士さん、貸し出されたCOM君の前で今日も研究に余念がありません。

「序盤が大事、序盤が大事。」

「どうやってうまく局面を誘導するかだ」とね。

「それから時間を後に残す為には、最初はノータイムでリターンだな」との戦術であります。


そうやってCOM君が指すのを待っては、「無慈悲なノータイム リターン」を繰り返します。

そして序盤戦でのCOM君の統計的な思考パターンを理解していきます。


さて、電王戦本番です。

プロ棋士さん、「序盤のCOM君の思考パターンは全てつかんだ」とここでも無慈悲なノータイム リターンをくりだします。

ところが何故かCOM君の思考パターンが事前研究の時と違う様です。

そうしてついにCOM君は「研究で現れたことのない一手」を指すのです。

こうして無残にもプロ棋士さんの「膨大なるご研究」は水の泡となってしまうのでありました。


さてではいったいどこに「間違い」があったのでしょうか?

プロ棋士さんは事前研究の時と全く同じ行動をしたのに、なぜCOM君の思考パターンが再現しないのでしょうか?


それは事前研究の時に「電王手さんの動作時間」と「開発者の手入力時間」を無視していたからですね。

「この二つの時間、合わせるとだいたい40秒ぐらいになる」とはやねさんの観察結果でした。

つまり本戦においてプロ棋士さんは「無慈悲なノータイム」のつもりでしたが、じつはCOM君にとってはいつも「40秒+プロ棋士さんのリターンタイム」になっていたのでした。


このトラップを最初に指摘したのは第3局対局者のやねさんでしたね。(このあたり、さすがであります。)

さてではだれが仕掛けたトラップでしょうか?

ドワンゴですか?

いいえ違います。

電王手くんの登場とともに「人知れず入り込んできたトラップ」なのでありました。

そうして、この40秒はCOM君にとっては「とても大きい」のであります。


それではプロ棋士さんはどうやればよかったのでしょうか?

じつは貸し出されたCOM君との研究ではつねに+40秒ほどの待ち時間を加えてから自分の手を入力すればよかったのです。

そうして、本番では「ノータイム リターン」をすればCOM君の思考パターンは研究の時と同じになるのでした。


「電王戦では実は時計が二つある」と。

「対局者の持ち時間を計る時計」と「COM君の内部クロック」であります。

そうしてプロ棋士さんが本当に意識しなければいけないのは「COM君の内部クロックの方」なのでありましたとさ。


PS
「電王戦記」はこちらから入れます<--リンク

PS
特集記事一覧にはこちらから入れます。<--リンク

コメント

電王戦FINAL・第4局はポナンザの勝ち

2015-04-06 10:04:56 | 日記
やっぱりポナンザは強かったですね。

後手番の村山さん、はるかにおよびませんでした。

序盤に馬をポナンザに作られてから評価値は一方的にポナンザ側で推移でしたね。

この展開、なにやらかつての三浦ーGPS戦を彷彿とさせるものがありました。<--リンク


さて急戦に持ち込もうとした村山さんの狙いがポナンザに外された後はつらい戦いが続いた様です。

後手番での局面の誘導はなかなか難しいのでしょうが、それでもそこを何とかして欲しかったものです。

一つでも手を外されたらそれでおしまい、、、というのではあまりにも「芸がない」というものではありませんか。


聞けば「序盤が得意」とか。

そうであれば2重、3重の準備が出来た様にも思えます。

同じように後手番だった第二局の「鬼軍曹」の奮闘ぶりを見た後では、やはり少々物足りなさを感じてしまうのでありました。

PS
面白いなあと思った記事です。<--リンク

PS
「定跡に重大な疑問が、、、」とか「さすがCPU」とかいう論調はいままで人類が作り上げてきた将棋に対する人類の考え方、思い込みからの一方的な見方でしょうか。

COM君は「人が作り上げた棋譜を学習して、そうして先入観なしにそれを基準として最善手と判断した手を指す」のです。

今の状況は「ポナンザは余計な先入観がない分より客観的な手を指します」が、それを見た人類が「勝手に驚いている」という構図にみえますね。

つまり自分で視野を狭めておいて、そうして視野の外を指摘されると「あなたはすごい」と。

「いや私はあなたがたに教えてもらった基準で考えた最善手を指しているだけです」とはCOM君の答えでありました。


PS
「電王戦記」はこちらから入れます<--リンク

PS
特集記事一覧にはこちらから入れます。<--リンク


コメント

電王戦FINAL・第4局は薬師寺対決

2015-04-02 08:31:56 | 日記
第3局がおわり、これで人類軍は2勝1敗です。

初の勝ち越しに王手だったのですが、悲願は達成されませんでした。

あと残るは2戦。

はたして人類の勝ち越しはあるのでしょうか?


初戦のAperyには棋士の研究対策の為に導入にた「ランダム化」が裏目にでた模様です。

ランダムで選んだ次善の手を指すのでは、プロ棋士に勝ちきる事はやはり難しかったと言えそうですね。

そうして第2局のSeleneは「不成り認識せず」のバグがありましたが、これは実際の将棋の勝敗には関係していません。

明らかに棋士が良い手順を引き当て、実力で押し切ったと言えそうです。


さて次のポナンザ。

序盤定跡を多くして、それをランダムに選ぶようにしているとか。

次善の手を選ぶのにランダムを使うのとは違い、これは棋力を低下させません。(多分、、、)

そうして致命的なバグも持っていないでしょうね。


そういう訳で村山さん、勝ち越しに王手はかかっているのですが、何せ次は「先手番のポナンザ」です。

電王トーナメントではAwakeの「長手順詰め」に敗れはしたものの、その強さは普通ではありません。

その強さを対局者の村山七段は「ポナンザは狂犬のように勝ちに来る」と表しています。

そして「細い勝ち筋をつないでしまう」と。


ポナンザ経験者の屋敷さんがアドバイザーとはいえ、これは相当大変なことになりそうでありますね。

ポナンザの攻めをどれだけ我慢して、そうして反転攻勢につなげられるか?

それが勝敗の分かれ目と予想しております。


PS
「やねうら王の1三角」関連記事を2つほど

電王戦 第三局の感想<--リンク

電王戦FINAL第3局観戦記 船江恒平五段<--リンク

やねうら王トラップが一枚上手だった模様です。


PS
「電王戦記」はこちらから入れます<--リンク

PS
特集記事一覧にはこちらから入れます。<--リンク


コメント