宇宙論、ブラックホール、ダークマター、ホーキング放射、相対論

ブラックホール、ダークマター、ホーキング放射、相対論 etc etc

電王戦・第4回電王トーナメント2日目

2016-10-11 03:19:32 | 日記
準々決勝の結果ーー>準決勝進出組決定

準々決勝
 Ponanza     ○ーーーX  Selene    
 浮かむ瀬    ○ーーーX  Qhapaq
 読み太      ○ーーーX  大将軍 
 真やねうら王  ○ーーーX  たこっと      

そうして、読み太、Qhapaq、大将軍、たこっと、は「やねうら王ライブラリー」を使用している模様です。(いわゆる「やねうらチルドレン」といわれるもの)


将棋ソフトは2つメインエンジンを持っています。

一つは探索部といわれる、局面探索を行う部分、そうしてもう一つが選ばれた局面を評価する評価関数です。

そして大量の局面データを準備して収束計算、機械学習を行う必要があるのが、この評価関数です。

やねうらチルドレンはたぶんこの評価関数の部分を「やねうら王ライブラリー」から持ってきているものと思われます。


そうして、もう一つのメインエンジン、探索部はStockFishというチェスのソフトを修正して使うのが主流の様です。

真やねうら王、浮かむ瀬、そうしてたぶんPonanzaもそうしていると思われます。

これはStockFishというソフトが海外の多くのソフトエンジニアによって日夜開発・強化され公開され続けているという事情によります。

そうしてそのレベルは個人で開発できるレベルをとっくに超えているものと思われます。


ところで、知識を明示的に表現できるのがAIの特徴です。

そうして、明示的でありますれば、修正して使用することも可能であります。

その為に、多くの開発者がかかわればそれだけソフトの進化は加速されます。

今、将棋ソフトの世界で起こっている事はまさにそのような状況でありましょう。


人が文明を進化させてきたやり方は、「前人の肩に乗って」、そこを出発点として次に進めたからであります。

その意味では、プロ棋士もソフトも同じ様に「前人の肩に乗って」進歩してきました。

しかしながらソフトの場合はそれに加えて「現時点での多くの人の知識を即座に反映できる」という効果が大きい様です。

そして人の場合は、、、そのような訳にはいきません。

そうやっていろいろな人の知識を集めて作り上げられるソフトでありますから、それと個人で戦う事になるプロ棋士は大変な訳であります。


・・・さて、そういうわけで、チルドレンで準決勝進出は読み太 のみ。

あとの3つは評価関数自前のオリジナル開発ソフト(本家)ということになりました。

PS
某掲示板にこんな情報がのってました。

やねうらお  2016年10月9日 17:56 より:

「ponanzaの探索技術はそれだけでも群を抜いてますよ。

彼らがStockfishチームに入れば、StockfishのレーティングをすぐにR200以上あげると思います。

さくらサーバーが使えなかろうが、彼らの独走は揺るがないでしょう。」

どうやらponanzaは独自の探索部をお持ちの様です。

・・・チームponanza、おそろしや。


PS
「電王戦記」はこちらから入れます<--リンク

特集記事一覧にはこちらから入れます。<--リンク
コメント