宇宙論、ブラックホール、ダークマター、ホーキング放射、相対論

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電王戦・人を超えるもの

2014-11-11 10:22:23 | 日記
予選初日のやねうら王vs習甦戦での角歩交換。<--リンク

そうしてAperyがSelene相手に金のタダ捨てをして連続王手の千日手に誘導して勝った件。<--リンク

いずれもちょっと見では人間は「明らかにCOM君の指した手がおかしい」と判断してしまいそうです。

でもCOM君はバグっていたのではなく「冷静な計算から出した次の一手」なのでしたね。

こうやってCOM君は人の判断を超えて行ってしまいます。


これはまだ将棋というゲームの中の話ではありますが、もうじき「車の運転」やら、「病気の診断」やらにもCOM君の判断が導入されてきます。

そうして、時間があれば人間はCOM君の判断の妥当性を検証できますが、車の運転のような場合はそうはいきません。

人はその場で「COM君を信用するか、それとも自分の判断で行動するか」決めなくてはいけません。


多分、大抵の場合はCOM君の判断が正しいのでしょうね。

でも大切な勝負の場面で「角歩交換」やら「金のタダ捨て」を指示された棋士がその手を指せるかどうか。

これは実は「プロ棋士が突きつけられている問題」にとどまりません。

今後「COM君が出しだ判断で運用されることになる全てのシステム」で問題になる事柄であります。

特にそのシステムの運用責任者および専門家は「想定外の緊急時」に「COM君の判断を信じるか、それとも自分の判断を信じるのか」問われることになりそうであります。


PS
蛇足ながら、それはまるで「サイコパスの世界」の様でありますね。<--リンク

PS
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